就活で面接に行く前は、どんな質問をされるのか気になりますよね。
基本的には人と人との“コミュニケーション”なので、あなたらしく自然に受け答えできれば良いのですが、中には「緊張して頭が真っ白になってしまいそう」と心配している人もいるかもしれません。
そこで今回は、面接でよく聞かれる質問をまとめてみました。あらかじめ心の準備をしておくことで、落ち着いて堂々と本来の力を発揮できるようになるかと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それではまず、基本的な質問内容の流れをご紹介します。もちろん、企業によって内容や順番の違いはありますが、平均的には以下のような質問されることが多いようです。(★は3点満点で、準備するべき重要度を表しています。)
それではこの11項目について、具体的な質問を見ていきましょう。
「自己紹介」は、初対面同士の会話における導入部分です。まずは明るい表情でハキハキと話し、第一印象が良くなるような話し方を心がけましょう。
「自己紹介」は「自己PR」と同じものだと思っている人も多いようですが、この2つの目的は違います。「自己紹介」では、以下の項目を端的に話し、これから面接官と話すためのきっかけ作りのみにとどめます。具体的なアピールは「自己PR」を聞かれてから話すようにしましょう。
・氏名
・出身大学
・学年と学科
・居住地または出身地
・大学での専攻・所属している部活動など
◆自己紹介例◆
「○○大学○○部○○学科の○○と申します。大学では○○を専攻しています。学業以外では○○サークルに所属し、○○に取り組み、○○という成績をおさめました。出身は○○県です。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
また、「3分で話してください」などと、多めに時間が与えられた場合には、以下のような内容を付け加えるのが一般的です。
・家族構成
・趣味や特技
・活躍した経験など
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『就活で良く聞く自己紹介と自己PRって、どう違うの?』
https://agent.jobrass.com/magazine/measure/244/
自己PRは面接の中で、最も重要です。エントリーシートで書いた内容をさらに深めておき、ここでしっかりアピールしましょう。
自己PRで相手の興味をつかむには、具体的なエピソードが鍵となります。あなたの話を聞いて、採用担当者が「自社でも活躍できそうだ」「この人と一緒に仕事がしたい」をイメージできるような話をしっかり考えておくことが大切です。
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『【自己PRが苦手な方必見】「具体的なエピソード」が説得力を持たせる!』
https://agent.jobrass.com/magazine/measure/3452/
多くの企業は必ずと言って良いほど「学生時代、最も力を入れたこと」について質問します。なぜ定番かというと、自社の仕事に対し、どのように打ち込むか、最もイメージしやすい質問だから。そういった採用担当者の意図を頭に入れながら、自分は何に対してどのように頑張り、どう困難を乗り越えたか、わかりやすく話すようにしましょう。
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『多くの就活生が気をつけた方がいい学生時代に頑張ったことのポイント』
https://agent.jobrass.com/magazine/self_analysis/401/
長所と短所(=強みと弱み)も特によく聞かれる質問なので、しっかりと自己分析しておくことが大切です。短所などのネガティブな面に関しては、どのように答えようか悩む人が多いかもしれません。
しかし、短所は誰にでもあるものです。問題は、それをきちんと認識し、克服する努力をしているかということ。もし、短所を聞かれた際は、下手にごまかすのではなく、素直に認めた上で、仕事でも常に改善する姿勢をアピールしましょう。
【質問例】
・あなたの長所(強み)を教えてください。 ・あなたの短所(弱み)を教えてください。 ・短所を改善するために心がけていることを教えてください。 |
また、長所や短所以外にも、「あなたに対する周りの人の評価」について質問されることがあります。これも同じく、あなたの性格をより理解するためなので、あらかじめ周囲の人に意見を聞くなどしておきましょう。その答えと絡めて自分の良さを伝えることで、採用担当者にアピールすることができます。
【質問例】
・友達の中で、あなたはどんなキャラクターだと思いますか? ・周囲の人たちから、どんな人だと言われていますか? ・サークルなどの人間関係では、どんなポジションでしたか? |
▼この記事も参考にしよう▼
『弱みは正直に言ったほうが信頼される? 自分の弱みの伝え方【例文あり】』
https://agent.jobrass.com/magazine/measure/3629/
上記の「長所と短所」以外にも、さらにあなたのことを知るために、様々な角度から質問されることがあるでしょう。まず考えられるのは、これまでどのように過ごしてきたのか、どんなことに興味があるのかということ。
特に、「学業」「サークル」「アルバイト」などは、聞かれることが多いテーマです。その他にも、「ボランティア」「留学」など、エントリーシートでアピールしている場合は、その点を深く掘り下げる質問をされるかもしれません。
【質問例】
・サークルで特に思い出に残っている出来事はなんですか? ・卒業研究はどんなことをしているのですか? ・あなたが一番得意な(or 好きな)科目はなんですか? ・大学の専攻(or 研究室、ゼミなど)を選んだ理由について教えてください。 ・休学(or 留年)した理由を教えてください。 ・アルバイト(or ボランティア、留学など)で特に大変だったことはなんですか? |
また、採用担当者のほうからはテーマを決めず、就活生側が自由にアピールしやすいような質問をされる場合もあります。以下のような内容を聞かれたら、なぜそう感じたのか、具体的にわかりやすく説明しましょう。
・成功(or 失敗)した経験について教えてください。 ・あなたがこれまで一番、嬉しかったこと(or 感動したこと)はなんですか? ・あなたがこれまで一番、悔しかったことはなんですか? ・あなたがこれまで一番、長く続けてきたことはなんですか? |
志望動機は必ず聞かれると思って間違いありません。ここはかなり重要なポイントです。エントリーシートでもすでに記入しているかと思いますが、もう一度、「志望企業のどんなところに惹かれたのか」「自分の強みをどう生かしていきたいのか」などについて、より具体的に話せるようにしておきましょう。
【質問例】
・志望動機を教えてください。 ・弊社を志望する理由についてお聞かせください。 ・弊社に興味を持ったきっかけを教えてください。 |
▼この記事も参考にしよう▼
『就活で使い勝手のよい志望動機の作り方、考え方』
https://agent.jobrass.com/magazine/self_analysis/276/
その他にもJOBRASSマガジンでは、各業界の志望動機に関する記事を掲載していますので、トップ画面の検索から「○○業界」とキーワードを入れて探してみてください。
▼JOBRASSマガジン 企業/業界研究▼
https://agent.jobrass.com/category/research/
志望動機に補足して、あなたがどれだけ自社や業界を理解しているのか、深く掘り下げるような質問をされる可能性もあります。特に以下の質問には、全て答えられるようにしておくようにしましょう。
【業界に関する質問例】
・この業界に興味を持ったきっかけを教えてください ・この業界に必要なものはなんだと思いますか? ・この業界は、今度どうなっていくと思いますか? |
【自社に関する質問例】
・弊社にどのようなイメージを持っていますか? ・弊社の理念についてどう思いますか? ・弊社の事業戦略についてどう思いますか? ・弊社のサービス・商品の魅力はどんなところだと思いますか? ・弊社の弱みはどんなところだと思いますか? ・弊社に入社した際にやりたいことはありますか? ・弊社のホームページを見た感想を教えてください。 ・弊社は中小企業ですが、大企業と比べてメリット・デメリットはどんなところだと思いますか? ・弊社の志望順位は何番目ですか? ・弊社の他に、どのような企業を受けていますか? ・あなたを採用すると、弊社にとってどのようなメリットがありますか? ・土日勤務がありますが、大丈夫ですか? ・残業がありますが、大丈夫ですか? ・転勤がありますが、大丈夫ですか? ・体力的に負担が大きい仕事ですが、大丈夫ですか? |
仕事に対するイメージや、将来のビジョン、大切にしている価値観などについて、聞かれることもあるでしょう。この質問の意図としては、あなたの人間性を探ると同時に、自社が求めるタイプの人物か、社風が合うかといったことを見ている可能性が考えられます。
例えば、企業側が独立志向の強い人物を求めているにも関わらず、あなたが安定志向の学生だとしたら、いくら優秀でも自社には合わないと判断されるかもしれませんよね。もちろん、逆のケースも考えられますので、一概になにが正しいとは言えません。とはいえ、なるべく志望企業のカラーと自分の価値観との接点を、心の隅で意識しながら話すよう心がけましょう。
【仕事に関する質問例】
・仕事で大切だと思うことはなんですか? ・仕事を通じてどのように成長したいですか? ・この仕事で最も重要な資質はなんだと思いますか? ・あなたを採用したら、弊社にどんなメリットがありますか? ・仕事とプライベートとのバランスをどう考えていますか? ・上司や同僚と良好な関係を築くには、どのようなことに気を付けるべきだと思いますか? |
【将来に関する質問例】
・あなたの夢はなんですか? ・10年後、20年後のビジョンはありますか? ・今後のキャリアプランをお聞かせください。 |
気になるニュースもよく聞かれることの一つです。採用担当者はこの質問をすることによって、あなたが日頃から世の中の動きにアンテナを張っているか、自分の意見を言える人物か、などを見ています。特に志望業界のニュースに関しては、新聞やテレビで情報収集をしっかりと行い、自分なりの意見をまとめておきましょう。
【質問例】
・最近、気になっているニュースはありますか? ・今日の新聞に載っていたニュースの中で、最も気になったニュースはなんですか? ・この業界に関する○○のニュースについてどう思いますか? |
▼この記事も参考にしよう▼
『【2017卒・2018卒対応/時事問題対策】2016年上半期の時事ニュースまとめ』
https://agent.jobrass.com/magazine/guide/8262/
面接の最後には、必ず「なにか質問はありますか?」と聞かれます。いわゆる「逆質問」と呼ばれるものですが、このときの受け答えも合否を左右する重要なポイントとなりますので、必ずいくつか用意しておきましょう。
逆質問に関しても、できるだけ企業研究を深めた上で、具体的に質問するのがポイントです。ホームページを見ればわかるようなことは避け、自分が実際に働くことを想定した上で、イメージがより明確になるような質問をしましょう。
▼この記事も参考にしよう▼
『就活生が今すぐ使える! 採用担当者に好印象を与える逆質問とは?』
https://agent.jobrass.com/magazine/measure/2532/
これまでご紹介した質問は、面接でよく聞かれる“定番”ですが、それ以外にも様々な質問が想定されます。
まずは就職活動について。どのように進めているかを聞くことによって、あなたの性格や考え方を知ろうとするものです。
【就活に関する質問例】
・就活をする中で成長したことはなんですか? ・今日の面接で学んだことはなんですか? ・今日の面接を自己採点すると何点でしたか? |
次に、趣味や価値観を掘り下げていく質問。リラックスさせることによって、素のあなたが見たいという意図があるかもしれません。
【価値観に関する質問例】
・趣味はなんですか? ・好きなことわざ、四字熟語を教えてください。 ・尊敬している人はいますか? ・初任給は何に使いますか? ・あなたのオススメの本(or 映画、小説、芸能人など)を紹介してください。 |
自分を“食べ物”“ドラマ”“自社の商品”などに例えさせる質問もされるパターンもあります。この場合、例えた理由を説明すると共に、自分ならではの長所をアピールすると良いでしょう。
【例えさせる質問例】
・あなたを家電(or 食べ物、動物、色、商品など)に例えると何ですか? ・あなたをアイドル(or歴史上の人物)に例えると誰ですか? ・あなたは野球のポジションに例えるとどこですか? ・あなたを漢字一文字で例えるとしたら何ですか? ・自分の人生を本にするとしたら、どんなタイトルにしますか? |
時には、すぐに答えが出ないような難題や、自由度の高い質問をされることもあります。これらは、臨機応変に対応できるか、ストレスに強いか、アイデアを出せるか、などを見るという意図があるようです。すぐに答えが出ないことでも、なるべく頭を柔らかくして論理的に筋道を考え、説得力を持たせる話し方を心がけましょう。
【質問例】
・なにか面白い話をしてください。 ・一分間、私を褒め続けてください。 ・私の名前を憶えていますか? ・私がお客様だと仮定して、接客をしてください。 ・あなたは運がいいほうだと思いますか? ・1000万円あったらどのように使いますか? ・1円で買えるものは何ですか? ・無人島になにか一つ持っていくとしたら、何を持っていきますか? ・宇宙の果てには何があると思いますか? ・東京と大阪の違いは何だと思いますか? ・携帯電話が世の中からなくなったら、どんなことが起きますか? ・一日が27時間だとしたら、3時間はどんなことに使いますか? ・これがあったら便利だなと思う発明品を考えてください。 ・日本国内でコンビニは全部で何店舗あると思いますか? ・明日地球がなくなるとしたらあなたは何をしますか? ・富士山の高さを測るには、どうすれば良いと思いますか? ・ユニークな自動販売機を考えてください。 ・安倍首相に3つ質問できるとしたら何を質問しますか? ・芸能人でサッカーチームを作るとしたら誰を選びますか? ・不登校の生徒を学校に来るように説得するために、あなたは何をしますか? ・友人がカンニングをしているのを発見したら、あなたはどうしますか? ・ゆとり教育についてどう思いますか? ・電車に病人と老人がいたら、どちらに席をゆずりますか? ・レジで並んでいるときに割り込みをされたら、あなたはどうしますか? |
いかがでしたか?
面接はとても緊張するものですが、あらかじめ質問の意図を知って心の準備をしておくと、当日も落ち着いて臨めますよね。面接に対して答える際には、考えていた内容を丸暗記するのではなく、採用担当者とコミュニケーションをとりながら、気持ちが伝わるように話すことを心がけましょう。