面接で、必ず聞かれるのが「学生時代にしていたこと」。アルバイトやサークル、勉強などがあると思いますが、それを聞いて採用担当者は何を見ているのでしょうか? また、「これはしておいたほうがいい」というものは?
JOBRASS編集部では、企業の採用担当者100名に、「学生時代に経験や準備をしておいた方が良いと思うこと」を聞いてみました。
社会人からすると、学生時代というのは、“時間に追われず、やりたいことを追求できる”とき。その間にどれだけのものを見聞し、学ぶかで、コミュニケーション能力や自分で考える力が変わってきます。採用担当者がチェックしたい「学生時代に経験や準備をしておいた方が良いと思うこと」をまとめました。
■部活、サークル
大学生といえば! の部活やサークル。これをすすめる理由は、やはり大学生ならではの経験というほか、「集団での行動」を通じて学ぶことがあるからでしょう。
・部活動(女性/東京都/53歳)
・運動部(女性/神奈川県/52歳)
・クラブ活動等集団活動経験(男性/山梨県/46歳)
■アルバイト
アルバイトをしておこう、というのは、「働く」ということを体で学ぶことや、人間関係から学ぶことがあるため。飲食店などのサービス業なら、お客様から教えられることも多いという声もあります。
・アルバイト経験(女性/埼玉県/56歳)
・職場体験(男性/愛知県/48歳)
・責任ある立場での経験やたくさんの相手からお金をやり取りするような経験(男性/北海道/50歳)
・バイトして金を稼ぐ大変さを学んでおく。人間関係もなれておく(男性/神奈川県/53歳)
■勉強、教養
アルバイトやサークルという意見がある一方で、学生の本分として「勉強」を挙げる人も多数。あくまでも本分をしっかりということが大切です。
・本を読もう(男性/千葉県/50歳)
・よく勉強して、新聞等をよく読み、幅広い教養を身につけること(男性/栃木県/33歳)
・専門分野をしっかり勉強する(男性/神奈川県/54歳)
・勉強(女性/兵庫県/45歳)
・考える力(男性/愛知県/57歳)
・自分の考えを語る力を養うこと(男性/神奈川県/49歳)
■語学、留学
語学・留学のほか、海外経験をしておこう、という意見も少なくありませんでした。
社会人になってからでは、なかなか勉強や旅行の時間がとれないという現実があるためです。企業で働くにあたり、英語ができたほうが、仕事の幅が広がることは確かです。
・英語(男性/埼玉県/33歳)
・語学留学(男性/兵庫県/55歳)
・海外へ行くこと(男性/大阪府/39歳)
■さまざまな人との交流、コミュニケーション
つまるところ、働くにあたって重要なのはコミュニケーション能力。アルバイトやサークルというのも、それを養うことができるためです。コミュニケーション能力を磨くためには、外に出て、たくさんの人と交流することです。
・社会適合能力(男性/東京都/53歳)
・対人関係(男性/北海道/45歳)
・人脈作り(男性/宮城県/51歳)
・人付き合い(女性/愛知県/38歳)
・たくさんの人との交流(女性/東京都/49歳)
・数多くの大人と話す経験(男性/埼玉県/44歳)
・人とのコミュニケーション能力(男性/広島県/44歳)
・コミュニケーションスキルの向上(男性/大阪府/56歳)
・幅広い年代・立場・職種のひとたちと関わる(女性/岐阜県/47歳)
■とにかくなんでもやってみる
“なんでもいいので、いろいろやってみる”という回答も多くありました。何かしなくてはいけない、ということではなく、学生の間は自分が少しでも興味をもてそうなことを探すのが大切な時期。そのなかで、打ち込めることを見つけ、とことんやってみることです。
・いろいろやってみる(女性/東京都/46歳)
・学生でしかできない経験をつむこと(女性/愛知県/57歳)
・長期休みを利用して、他のひとが経験していない事を体験したり実践しておく(男性/栃木県/43歳)
・一生懸命打ち込んだ経験(何でもよい)(男性/千葉県/45歳)
・何をではなく、何でもいいのでもうこれ以上は無理と言えるぐらいのめり込んだ何かが重要(男性/神奈川県/54歳)
・なんでも経験(男性/大阪府/55歳)
・学業以外の経験を積んでおく(男性/岩手県/57歳)
■パソコンスキル
案外、学生時代に学ぶ機会がないのが、パソコンスキル。企業に就職すると、多くの場合、日常的にWordやExcelを使って文書を作成することになります。
パソコン教室に行くほどではありませんが、まったく触ったことがないよりは、なんとなくでも使ったことがあるほうが、入社後の資料作成などにも早く慣れることができるでしょう。
・ワード、エクセルの使い方(男性/東京都/50歳)
・パソコンのスキルを身につける(女性/大阪府/49歳)
■資格取得
学生のうちに資格の勉強をしていれば業務にもスムーズに入れそう、勉強をしたという事実が評価される……というのが資格取得をすすめる理由です。
・学歴よりも資格取得(男性/千葉県/37歳)
・簿記検定(女性/東京都/54歳)
・ある程度難関な資格の取得(男性/千葉県/54歳)
■社会人マナー
学生とはいっても、その間に身に着けておきたいのが、社会人マナー。これはアルバイトなど、社会人と接する場で学ぶしかありません。
・社会人としてのマナー(女性/東京都/58歳)
・礼儀作法が学べる習い事(女性/神奈川県/56歳)
・言葉遣いと礼儀(女性/神奈川県/26歳)
・人間関係、言葉使い(女性/東京都/53歳)
・社会常識をしっかりと醸成しておく(男性/埼玉県/44歳)
・社会人基礎力を付けておくこと(男性/福岡県/47歳)
何をしたらいいかわからない、という人は、まず何故大学に入ったのかを見つめなおし、勉強をしっかりすること。それから、さらに自分の視野を広げることを考えてみましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年1月14日~2016年1月20日
対象:企業の採用担当者 計100名