日本の経済界に数ある業界の中でも、生命保険業界を志望する学生は少なくありません。そんな保険会社へ提出するエントリーシートや履歴書に志望動機を書く際には、どのように書けばいいのでしょうか。生命保険業界のみならず、志望動機は自己PRと並んで、人事担当者が最も重視する項目のひとつです。志望動機や自己PRの内容から熱意が伝わらず、アピールし切れないことが原因で書類選考が通らなければ、先へ進むことができません。
そこで、ここでは生命保険会社への志望動機について、特に募集の多い営業職を中心に具体例をいくつかご紹介していきます。自身の志望理由などと照らし合わせながら、参考にしてみてください。
「私が貴社の営業職を志望した理由は、どのような人にも起こり得る“もしも”の時に、必ず役に立つことのできる仕事だと思ったからです。心強い“万が一”に備えた商品を提案し、いざというときは頼るすべがあると安心して日々の生活を送って頂く助けになることができればと思い、志望いたしました。」
「私は、生命保険というのは人の一生を左右するかも知れないものだと思っています。どのような人も病気になったり、怪我をしたり、予期せぬ災害に遭遇したりする可能性があります。そのような時の支えになるのが生命保険だと考えると、保険に対する多くの知識を持ち、より良い商品を提案する力を身につけることで、お客様と貴社に貢献したいというのが志望の動機です。」
「私は、現在のライフスタイルに合った新しい生命保険を次々と提供する貴社に、大変魅力を感じました。少子高齢化や欧米型の病気へのリスクに対応した商品などを企画し、それをお客様に良いと感じて頂き、ひいてはお客様を支えることになる生命保険会社だからこそ、是非関わっていきたいと思ったのです。形の無い生命保険という商品の販売は、お客様への提案が簡単ではないと思いますが、お客様に頼りにされる営業マンになりたいと思い志望いたしました。」
「私は人と顔を合わせて話すことが大好きです。そのため、働くのであれば人と対面する営業の仕事に就きたいと思っていました。形のあるものを売るのですら難しいのに、形のない生命保険という商品を販売するのは決して易しい仕事ではないと思います。しかし、生命保険が安心して生活できる支えになると考え、志望いたしました。お客様にとって最高のプランを提案し、日々を安心して送れるよう是非ともお役に立てればと考えたのも理由のひとつです。」
「保険という商品には形がありません。そのため、お客様にプランを提案する際には保険について詳しい知識やわかりやすく説明する力を身につける必要があります。日々学ぶべきことが多い大変な仕事であるからこそ、自分自身が大きく成長できる仕事なのではないかと思いました。
また、お客様の喜ぶ顔や安心して生活している姿を見られることで、より意欲的に働くことができると感じたことが志望の大きな理由です。」
「私が貴社の事務職を志望したのは、営業担当者によってお客様のニーズに合った生命保険を確実に提供する、縁の下の力持ちとしての役割を担っていきたいと思ったからです。サークル活動やゼミでの活動で、私には誰かをサポートする仕事が向いているのではないかと気付きました。素早く正確な事務処理で、お客様と営業担当者のお役に立ちたいと思い志望いたしました。」
「生命保険というのは、人が安心して暮らしていくための支えとなる大切なものだと思います。その生命保険にかかわった事務の仕事がしたいと思い、志望いたしました。私はサークル活動での事務的なことを一手に引き受け、それを手早く確実に処理することに大きな達成感を感じてきたことも、事務職志望の大きな理由です。」
どのような業界・企業であっても、志望動機を考えるときには、ただ単に入社を希望する理由だけでは十分ではありません。自分がその企業に入社して、どのようなことがやりたいのかを織り交ぜましょう。もし具体的なエピソードがあれば、それを簡潔に述べることもより説得力を持たせることにつながります。
表現技法を駆使するのではなく、どう書けば人事担当者に自分の意気込みや志望度の高さをわかってもらえるかに重きを置きましょう。つまり、自分にしか書けない志望動機にすることが、人事担当者の心を動かすことにつながるのです。そして志望動機を書き終えたら、身近な人に聞いてもらうことをおすすめします。入社の熱意を感じさせる文章かどうかぜひ確かめてみてください。