じっくりと練りに練ってESを書き始めると、締め切りを把握していても、つい思っていた以上に時間がかかるものです。すると、いつしか提出期限がギリギリということも少なくないでしょう。エントリーシートを郵送する場合、「締め切り日に届くこと」は絶対条件です。締め切り日を1日でもずれてしまったら、選考に参加することはできません。そのため、基本的には遅くとも締め切りの3日前を目安にポストへ投函するようにしましょう。
余裕を持ってESを容易するには、まず志望企業の設定した締め切り日を確認しましょう。応募先は何社、何十社とありますので、あらかじめスケジュール表を作ると安心です。どの企業のESがいつ締め切りなのか、そしてそのESは郵送なのかWeb提出なのかを記入しておきましょう。郵送の場合は、郵送日も記載しておくと締め切り日を意識しやすくなります。
締め切り日というものには、「必着」か「消印有効」かの2種類があります。これによって、郵送のタイミングが1~2日は違ってくるので注意しましょう。
必着の場合は読んで字のごとく、指定された日までに郵便物が届かなければなりません。住んでいる地域によって配達日数が変わってきますから、最低でも3日前には郵送するようにしましょう。例えば「5月15日までにご応募ください(必着)」と書いてある場合、5月15日までに届ける必要があります。そのため、遅くとも5月12日には郵送するということになります。
消印有効の場合、郵便物を出した日が指定日であれば問題ありません。ただし気をつけなければいけないのは、ポストに投函した場合です。ポストには、集荷時間というものがあります。ポストに投函したのが集荷時間前なら消印はその日になりますが、集荷時間が終了していると翌日の消印になってしまうのです。集荷時間ギリギリという場合は、ポストに投函するより郵便局へ直接持ち込んだ方が安全と言えるでしょう。
締め切り日ギリギリになってしまうと、ちゃんと届くかどうか不安が募るはずです。日本郵便ではWebサイト上でお届け日数を調べられますので、場合により利用してみるのも良いでしょう。あるいは、郵便局の窓口で確認するのも1つの方法です。
○郵便局「お届け日数を調べる」
https://www.post.japanpost.jp/deli_days/
やっとの思いで書き上げたESが、消印有効締め切りの当日の夜になってしまった場合。そして、既に近くの郵便局が閉まっていたら、集配局(ゆうゆう窓口)で郵送手続きをする方法があります。まずは焦らず、近くにある「ゆうゆう窓口」集配局を探しましょう。
○郵便局「ゆうゆう窓口・集荷に関する連絡先を調べる」
https://www.post.japanpost.jp/shiten_search/
都内ならば、24時間営業の集配局もいくつかあります。その日のうちに手続きが可能であれば、なんとか消印をもらうことが出来るでしょう。手続きをする時は、必ず「本日の消印でお願いします」と郵便局の担当者に伝えることが大切です。
締め切り日が消印有効ではなく、締め切り日に到着しないといけない場合。どの時点が本当に郵送ギリギリのタイミングなのかを、あらかじめ把握しておく必要があるでしょう。締め切り前日の夕方以降に仕上げた場合、基本的には近い地域ならば翌日に届きます。しかし確実に翌日に届けなければいけないわけですから、速達での郵送が安心です。
尚、締め切り当日にESが完成した場合は、もう速達でも間に合いません。その場合は、「新特急郵便」という日本郵政のサービスがあります。これは、当日の午前中に差し出しすると、午後5時までの配達が可能というサービスです。
○郵便局「新特急郵便」
https://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/shin_tokkyu/
ただしこのサービスには、注意点があります。それは利用出来る地域が限られていることと、料金が822円と高額であることです。また、郵便局のホームページでは「継続して利用する方に限る」という説明書きがありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
それでも厳しい場合には、企業への配達を行う集配局へ午前中に直接持って行き、速達扱いで午後の配達にしてもらえるかどうか掛け合うという方法もあります。ただし、絶対に届くという保証はありません。集配局によっては断られてしまう可能性もありますので、あらかじめ集配局へ確認をとっておくと安心です。
その他にはバイク便で届ける、または企業へ自分で直接持って行くという方法も考えられます。しかしこれらの方法は、たとえ届けられても企業側からの印象を損なう可能性があります。そのため、最終手段として考えておきましょう。
社会人になれば、決められた期日を守ることは仕事に取り組む上での基本です。ESを書くことは簡単ではなく、どうしても時間が掛かってしまうでしょう。志望度が高いほど、企業に選ばれようと必死に悩んでしまうものです。しかしここでご紹介したのは、あくまでギリギリになった場合のやむを得ない対策と考えてください。一番良いのは、やはり余裕を持って用意し、相手に届けることと言えるでしょう。