しばしば履歴書は手書きがいいか、PCでの作成でもいいかが議論になりますが、エントリーシートも同様。手書きは面倒くさいなぁ、イヤだなぁ、と思っていても、PCでの作成は“マナー”や“慣習”(?)としてどうなのか判断がつかないという人は、多いのではないでしょうか?
JOBRASS編集部では、「正直、手書きはやめたい」就活生がどのくらいいるのかを大調査! 採用担当者の声も合わせて、紹介します。
まずJOBRASS編集部では、就活生114名を対象に「手書きのエントリーシートは不合理だと思うかどうか」を尋ねました。
【手書きのエントリーシートは不合理だと思う?】
・そう思う 36.0%
・そうは思わない 64.0%
すると、手書きは「不合理」と思う人は36%にとどまり、手書きを「不合理」と思わない、つまり「手書きにも理由がある」と考える人は64%にのぼりました。
男女別にみてみると、「手書きのエントリーシートは不合理だと思う」と答えたのは、男性が41.3%だったのに対し、女性は29.4%とかなりの差が開きました。男性のほうが、手書きは面倒くさいと思っていることがうかがえます。
企業によっては、「手書き必須」や「ワードで作成」などと指定している場合もあります。指定がない場合、基本的にはどちらでもOKなはずなのですが、「手書き」が良いとされてきている理由は、主に
・書き方に人柄や性格があらわれる
・丁寧かどうかで、その人の“姿勢”や“本気度”などをみる
というもの。
ちなみにライフネット生命保険の「新卒採用関係者の意識調査」(2012年)で、採用関係者1000人に(履歴書の)手書き or PC作成、どちらの応募が有利かを尋ねたところ、「両者に差はない」と答えた人が68.3%と最多。しかし「手書きが有利」と答えた採用関係者は28.7%で、「PC作成が有利」と答えた人は3.0%のみ。“どちらかといえば”手書きが有利、と考える採用関係者が多いことがわかります。
企業や職種によっては、「手書き」の綺麗さが重要視される場合もあります。特に一般職では、礼状などで手書きする機会が多いことも。その場合、ボールペンかサインペン、万年筆を使用すること。色は黒や紺などの1色のみ。修正液はNGです。
あるメーカーの採用担当者(38歳)は、「正直、手書きがいいのかPC作成のほうがいいのかは、企業も答えにくいところです」と明かし、現場の声として、
「汚い字で書かれるくらいなら、PC作成がいいということ。あくまでも“アピール”なので、字に自信がある人や、丁寧にかくことで姿勢を伝えられそうなら、手書きにすれば良いでしょう。ボーダーライン上にある場合、熱意が伝えられることはあるかもしれません。
どちらでもいいのですが、実際まだまだPC作成は“怠慢”で、手書きが良しとされているなか、あくまでウチの場合、PC作成の人を優遇する理由がないんです。というのも、採用担当者もサラリーマン。他と“変わった”人を上の段階に通過させて、あとから、何かのときに“そういえばあいつはPC作成だったな……(だから怠慢なんだ)”というように言われるのはイヤなんです……。
ホンネとしては、政府にはスケジュールなんかよりも、履歴書を手書きで書きなさいとか、PCで書きなさいとか決めて欲しいくらいです」
とつぶやいていました。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:就職活動生(大学3年生、大学院生(修士課程または博士課程))計114名