履歴書やESで根強く生き残る「趣味」の欄。
「何で趣味を書かなきゃいけないんだ?」
と思ったことはありませんか?
自己PR、ガクチカ、志望動機と堅い質問項目の中でも、ひときわ異彩を放つ「趣味」ですが、実は、採用担当者の約半数が「趣味・特技」に興味を持ち、面接で質問したことがあるということです。
したがって、「たかが趣味」ではなく「されど趣味」と考えたほうが良いと言えそうです。実際には「趣味で内定を勝ち取れた」と誇る社会人もいます。
その真相はさておき、採用担当者が趣味を質問する意図は、大きく以下の4点が挙げられるでしょう。
1.緊張をほぐすため
2.本音を引き出し人柄や価値観を知るため
3.ストレスに対する発散法を知るため
4.単純に気になったから
こうしてみると、趣味は志望動機や自己PRほど「マイナス評価」を与える質問項目ではありません。
ということは、大前提として「就活のために趣味を見つけること」はナンセンスかもしれません。
しかしながら、業種・年代・職種・企業によっては、「重宝」される趣味もあったりします。
本記事では業界ごとに刺さる趣味を列挙してみました。もし当てはまる趣味があれば積極的にアピールするのもよし、趣味がないのであれば今日から取り組むもよし。
ぜひ参考にしてみてください。
<製薬・医療業界>
顧客は主に病院・医療関係者となります。日頃の仕事のプレッシャーが大きく、激務が続く場合も多いため、趣味にお金を使う方も少なくないようです。
特に、製薬・医療メーカー等は、「ゴルフ」や「幹事経験」に長けた方は好まれる傾向があります。その営業先である多忙な医療関係者とコミュニケーションが取れる貴重な機会としてゴルフコンペや宴会に参加することも多いからです。
またお医者さんは博識の方も多いため、「読書」や「雑学」など、知的好奇心が強く、かつ聞き上手な方は強みを生かせるかもしれません。
<メーカー・商社・金融>
お取引先との接待が多いようです。ここでも「ゴルフ」や「宴会」、「カラオケ」が接待としては多いので、若手にはお店選びや周囲への気遣いが求められます。
サークルでの「飲み会」好きや「カフェ・レストラン巡り」といった趣味も仕事で生きる側面があります。
また、大手企業の場合は部活動も盛んになりますので、「野球・フットサル」等のチームスポーツを通して、部署や年代を越えたコミュニケーションを活性化できるため、言葉は悪いですが”社内営業”としての効用があります。
<ゲーム・エンタメ>
近年は減少傾向にありますが、残念ながら「マンガ・ゲーム・アニメ」=「オタク」のイメージが未だにあり、特に年配者は目くじらを立てるケースも存在します。
しかし、エンタメ業界は別物です。
「マンガ・ゲーム・アニメ」に対する熱意があってこそ、仕事に打ち込めるもの。
実際に、ゲーム等のサークル・部活動は盛んであったり、新作の発売日には休暇を取得できる制度があったり、「趣味であることは当たり前」という姿勢が求められる場合があります。
<広告・人材>
一般的に仕事がハードになりがちなところから、継続力がある点。そして、顧客との折衝、調整、雑談などが頻繁に発生するところから、高いコミュニケーション能力がある点。この2つが評価されるポイントとなります。
仮に趣味で伝えるのであれば、「ピアノを12年間」という長期間取り組んだことを合わせるのが効果的です。ただし、「好きだから継続できたのでは?」という追及に対する策を考えておきましょう。
コミュニケーション能力が垣間見える趣味としては「一人で海外旅行に行くこと」「初めて会う人と話すこと」などが適しているのではないでしょうか。
<情報通信>
活躍する人材の特徴としては、知的好奇心が強く、勉強熱心な方が多いとのこと。趣味としては「語学・勉学」「資格取得」「ガジェット好き」などが挙げられます。
また、情報通信業界は”モノづくり”でもあるため、「プログラミング」はもちろん「機械いじり」「料理」「イラスト・動画制作」などの趣味もPRに繋がります。
いかがでしょうか?
当てはまる趣味はありましたか?
就職活動中において「もしかしたら、この趣味は志望企業で生きるかも?」と考えることは大切です。
加えて、社会人になると新たな出会いが生まれます。
仕事も私生活も充実した社会人を目指す上で、ひとつ語れる趣味を見つけるのも良いのではないでしょうか。
<あわせてこちらも読みたい!>