就活はエントリー、説明会出席、書類選考、面接…という順序で進行します。理想の企業に採用してもらうためには、1社でも多く書類選考を突破して面接にこぎつけなくてはなりません。
書類選考の合否には、履歴書の書き方が大きく影響します。履歴そのものには問題ないのに、履歴書の書き方が悪いために不合格にされてしまったという事態は避けたいものです。
履歴書は自己PRのためのものではなく、あなたがどんな経歴の持ち主であるかを面接官が知るための書類です。履歴書には定められたフォームとルールがあり、これを守ることには必要最低限の社会ルールを守れる人物であることを証明するという意味があります。また、履歴書のマナーが守れるかどうかは「社会的常識を持っているかどうか」を評価する上で重要な指標となります。
学歴・職歴は西暦か和暦かどちらかに統一する。写真には正装の証明写真を貼る。学校名は正式名称で記入し略称を用いない、などの基本的なルール・マナーはしっかり守りましょう。
履歴書には「免許・資格」を書く欄があります。ここには面接官に伝えたいことがあるときに書きましょう。「これといって免許や資格を持っていないから」と、無計画に趣味やホビーに関係した資格などを書くのは控えましょう。「真面目にうちに入社したいと思っているのか?」と熱意を疑われてしまいます。
「志望の動機、特技、好きな学科など」といった項目は、面接の際の志望動機や自己PRの内容を先に考えてから書きましょう。時々、自己アピールのつもりで細かい文字でびっしり書き込んでいる人を見かけますが、それは逆効果です。履歴書のこの欄は、面接官が興味を持って「面接の時にじっくり聞いてみよう」と思ってもらうための「見出し」に該当します。この欄で語り尽くすべきではありません。簡潔・理路整然を心がけ、読みやすい分量にまとめるセンスも必要でしょう。
履歴書は大学指定の、新卒者用の履歴書を使うのが無難でしょう。面接官にとっても「ああ、このフォームは○○大学の学生だな」ということがすぐわかりますし、わざわざ指定以外のフォームにする必然性もありません。
10年以上前までは履歴書は手書きが当たり前のものでした。
未だに、文字の勢いや強さからもあなたの「人となり」が伝わるから、手書きの方がいいと考えている人は多くいます。
しかし、手書きの履歴書の場合でも見ているのは「字がきれいか」ではなく、「丁寧で情熱がこもっているかどうか」です。
ていねいに伝えたいことが簡潔に書いてあるかどうかの方を面接官は重視します。
企業によって志望動機を書き換えましょう。「なんだ、どこの会社にも当てはまるような内容じゃないか」と思われたら面接の声がかかるのは絶望的です。
なお、日付欄は開けておき、実際に提出または郵送する前日の日付を直前に入れましょう。日付が古いと「大量に書いてあちこちの会社にバラまいているのでは?」などと勘ぐられてしまいます。