採用担当者だって人間です。人間なら誰しも、同性・異性に限らず好みのタイプの人をチェックしたくなるもの。では、それが人事に影響することは……? JOBRASS編集部では、企業の採用担当者計111名に本音を聞いてみました。
「好みのタイプにあまい採点をしてしまったことがある」と答えた採用担当者は、なんと4割弱にのぼる結果に!
【好みのタイプにあまい採点をしてしまったことがある?】
・ある 37.4%
・ない 62.6%
でも、「好みのタイプ」って、どういうこと?
ある採用担当者は、
「面接官は確かに人間ですが、仕事として採用活動をしているので、採点のときには“会社にとって好みのタイプかどうか”という視点で見ています。極端なことを言ってしまえば、採用される人は役員を含め、何人かの面接官の“好みのタイプ”ということになります。
そうではなく完全に、異性の容姿などについて“自分好みのタイプ”であまい採点をした面接官がいたとしても、面接官は一人ではないので、どこかできちんとふるいにかけられます(笑)」
と指摘しています。
さらに「企業研究をして、社風などもわかっていたら、そもそも自分がその会社に合いそうかどうか、少しはわからなくてはいけない。もちろん会ってみないことには……ということもあるので、エントリーしてみるのは大切でしょう。でも、落ちたからといって凹むことは全くありません。単純に、“あなたはうちの会社には合わない”ということであり、人格や能力を“否定”しているものではない、ということは覚えておいて欲しいですね」とも話していました。
ちなみに、その採用担当者は、こっそり血液型をチェックするそう。「採用とは関係ないのですが、人間関係において血液型の相性ってあるような気がして、なんとなく……」。やっぱり採用担当者だって、人の子なのでした。
採用担当者が学生に対して「好みのタイプ」がある一方で、学生も採用担当者に対して「好みのタイプ」があるようです。
食品メーカーに務める社会人5年目になる女性は、なぜ今の会社に入社したかという理由について、「人事の方がイケメンだった」と冗談めかして振り返りながら、
「私も、人事の方がいい人そうだったり、格好良かったりすると、次の面接への熱意が高まりました。この場合の“格好良い”は、見た目だけじゃなくて、話し方とか、格好とか、仕事や会社に対する熱意なども含めて。また面接を何度も受けるうちに、自分がこの会社でも受け入れてもらえそうかな、ということがわかるようになるもの。そういう意味で、自分と相性が合いそう、っていうことは大事なのではないでしょうか」
と話していました。
そして、そのうえで、
「内定をいただけた会社に入ってみると、同期の女性が、みんな見た目が似たタイプでびっくり(笑)性格や得意分野といったことは全然違うのですが、全員“なんだか体格がいい”人揃い。丈夫そうな人を採用する、というテーマだったのかと思ったほどです。
そして、自分のことはさておき、みんな洋服のセンスがいい。自分に似合ったものがわかっている人たちばかりで、正直ちょっと焦っています。就職活動のときのスーツなんて、みんな同じような色と形なのに、センスまで見抜けるものなんでしょうかね?? でも、そういうセンスって、人と会う仕事だと、やっぱり良いほうがいいに決まっているので、さすがだなと思いました」
と話してくれました。
結局のところ、お互いの「好み」が一致したときに内定につながるといえそう。就職は「お見合い」とは、よく言ったものなのでした。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:企業の採用担当者 計111名