サークルのリーダーやゼミ長などの経験から「責任感」を自己PRとして利用する学生は多くいるため、なかなか差が付きづらいアピールポイントともいえます。今回は「責任感」をうまくアピールするための自己PRの作り方、注意点を解説していきます。
【責任感】 責任を重んずる気持ち。
【責任】
1.自分が引き受けて行わなければならない任務。義務。 「 -を果たす」 「保護者としての-」
2.自分がかかわった事柄や行為から生じた結果に対して負う義務や償い。 「 -をとって辞職する」 「だれの-でもない」 「 -の所在」 「 -転嫁」 (大辞林より)
責任感とは責任を重んずる気持ち、「物事の結果に関係なく、目的を達成するために行動し終えること」ともいえます。ここでのポイントは【物事を完結させたかどうか】ことです。
ビジネスシーンで求められる責任感とは次の通りです。
○自分で企画したこと/頼まれたことを最後までやり遂げる(仕事の大小かかわらず)
○結果が出なくても途中で放り投げない
○立案者の場合、意見を二転三転させない
頼まれた物事をただそのままするのではなく、よりよい結果になるよう考え、やりぬいた、
という意味合いが強いので、10頼まれた場合、11になる(自分が携わることでプラス1の結果に導ける)よう努力していくということです。そう考えると「責任感を持つ」というピールなかなかハードルが高いと思いませんか?
企業の担当者にアンケートをとっても、「責任感」をアピールするにしろ、「責任感がある」と自分で言わないほうが良い、という意見がでています。
「『責任感がある』というのは、他人が判断すること。自分からアピールするのはおかしい」(男性/営業・販売/45歳)。また、学生時代の“責任感”が、社会人として通用するかどうかはまた別問題という意見もありました。リーダーシップも同様です。
・具体的な活動実績がないか、せいぜいアルバイトやサークル内でリーダーをやった程度のことで「責任感がある、協調性がある」とアピールする学生は信用しない(女性/営業・販売/44歳)
・根拠のないリーダーシップのアピールや、いろいろ交流していました系のアピール(女性/その他/35歳)
以上の点を参考に、加えて「責任感」をアピールするときの注意点について追加してお伝えしておきます。
→責任感とは「物事の結末」まで含めて企業にアピールするべきポイントです。結末に至るまでの努力(例「休まずにいったこと」「毎日トレーニングをがんばった」など)で責任感をアピールするにはやや物足りない印象となってしまうでしょう。
サッカーサークルの練習に休まずに参加した
↓
チームメイトとしての責任感を果たした
↓
×わたしには責任感がある
△休まずに練習に参加した結果、○○ができるようになった(自分一人で達成している要素が強く、責任感とは少し違う)
◎休まずに練習に参加した結果、チームで◎◎が足りないことに気づき、●●メニューを取り入れるよう提案をした。取り入れた中では、●●といった不安や失敗もあったが、●●を加えて意識したところ、チーム全体の△△のレベルが上がり、地区大会で~位から~位にあげることができた。
次に「責任感」をアピールする自己PRの作り方、整理方法について順番に説明していきます。
責任感をアピールするきっかけをまとめていきましょう。エピソード、他人の評価であると客観的な視点になりますので、なお良いです。
いつ(When) 例:大学2年生のころ
どこで(Where)例: サッカーサークルで
だれが(Who) 例: 私が(サークルメンバーと協力して)
なにを(What) 例:地区で3位のレベルに引き上げた
なぜ(Why) 例:1.地区でチームのレベルが低いことが課題だったから /2.練習を日々重ねる中で、チームの持続力が足りないことに気づいたから
どのように(How) 例:チームメンバーの練習風景を観察し、練習メニューの改善を行った
さらに、コミュニケーションがあることをアピールするために
これらの点を振り返っておきましょう。
責任感をアピールした内容は準備できましたか?エントリーシートや履歴書に書き終わったら必ず最後に以下の点を確認しましょう。
…漢字はもちろん、英単語のスペル間違い、企業名の間違いなどには気を付けましょう。
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