ある採用担当者いわく、「最後の質問で、“給料は上がりますか?”などと聞いてくる学生がかなりいます。頑張れば、としかいいようがありませんが、その質問がなければ良かったのに……。“自分の要求ばかりするタイプ”に見えてしまいますので、聞き方は工夫したほうがいいかもしれませんね」。
実際のところ、最後の一言で、それまでの評価が一変することもあるようです。そこでJOBRASS編集部では、採用担当者115名に、「面接などで、学生が追加の“ひとこと”&“エピソード”を話したことで、評価が一変した経験」をアンケート。すると約3割の担当者が、「何らかの評価が変わった」と回答しました。気になるその内容について、今回は【前編】として、評価が「上がった」例をご紹介。【後編】では、「下がった例」をお届けします。
後編はこちら
【面接などで、学生が追加の“ひとこと”&“エピソード”を話したことで、評価が一変した経験はありますか?】
・ある 31.3%
・ない 68.7%
諦めず、なんとかして思いを伝えようという姿勢を見せ続けた学生は、評価も高くなるようです。
・言葉に失敗しても、それをカバーするだけの何かを感じれば評価が上がる(男性/営業・販売/40歳)
・それまでは可もなく不可もなくの印象だったが、志望動機の際「今まで、好きで興味を持って得た知識を地域や社会に還元したい、またその手伝いがしたい」という旨のことを、本気とわかる態度でたどたどしくも語ってくれた。何をしたいのか、何故やりたいのかもハッキリしており、私も同じ会社で働く同僚として、これだけ真摯な気持ちの人間であれば信頼できると思い、即採用した(女性/その他/44歳)
質問を変えたら、饒舌になったという例。ただしこれは、自分が話せる分野を聞いてくれたというラッキーな例かも。
・趣味についてのエピソードを求めた際に突然、饒舌に語り始めた時(男性/その他/43歳)
・答えが単調だったものが、仕事で何をしたいのかを聞いたら、流暢に会話し始めた(男性/コンピュータ関連技術職/47歳)
見た目の印象を覆すエピソードで、評価が変わった例です。自分が面接官にどう見えているかは、なかなかわからないもの。自分がアピールできることは、言葉にしてきちんと伝えることが大切です。
・体力的な弱さを感じていた人から、実は体力に自信があるとのエピソードが出てきた(男性/その他/36歳)
・華奢な印象の女子学生が空手をやっていたこと(男性/その他/40歳)
どんな面接官も、欲するのは「具体的なエピソード」。積極性についても、「この学生は意欲があるな」と判断できるエピソードがあれば、評価が上がります。
・積極性をアピールできる、頑張る姿勢(男性/その他/43歳)
・他の人がやってない経験をした生徒は、評価が上がります(男性/その他/46歳)
・自治体での奉仕活動への参加など、社会に貢献する意欲が見られたとき(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・実際に自分の足でつかんだ情報だったので、そこまで本気なのだと熱意を感じた(女性/その他/30歳)
一言で評価が上がる例もあれば、「下がる」例も。【後編】に続きます。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:企業の採用担当者 計115名