面接の際、言葉づかいに注意しなければならないのは当然ですが、実は「話し方」もとても大切。「えっとぉ~」と語尾を伸ばしたり、ボソボソを何を言っているのかわからなかったりするのは、イメージが良くありません。
そこでJOBRASS編集部では、社会人130人に、就活において、言葉づかいや話し方に失敗したことがあるかどうかを聞いてみました。すると4割もの人が「失敗したことがある」と回答。言葉づかいを失敗し、その企業の内定から遠のいてしまった(かもしれない)先輩たちの二の舞いにならないよう、“気をつけるべき言葉づかい、話し方”を総特集。【前編】では、言葉づかいで失敗したエピソードをまとめましたが、今回【後編】では、話し方で失敗したエピソードをご紹介します。
前編はこちら
すぐに回答が出てこず、それまでの間をもたせるための「えっと」のほか、ただの口癖で「えっと」を多用してしまうケース。相手が気持ちよく聞けるような話し方を心がけて。
・質問されたときに、自分の意見を言う前に必ず「えっと」を発してしまったこと(女性/その他/20歳)
・質問に対して「あー」「えーと」などを無意識に使用しているので、普段から気をつければよかった(男性/その他/31歳)
「なるほど」は、“エラそう”と捉えられます。「もしお客様や取引先相手にそんな言葉づかいをされたら、たまったものではありません。面接の場の言葉づかいや話し方は、その人がウチの会社で仕事をしたときに、どうなるかまで見ているのです」(IT企業の男性採用担当者)。
・正しい敬語がわからなかった。「そうですね」「なるほど」など、知ったかぶりもたくさんしてしまって反省した(女性/総務・人事・事務/30歳)
・相手の説明のときに相槌として「なるほど!」と言ってしまったこと(女性/その他/27歳)
・「なるほど」。上から目線に思われる言葉づかい(男性/その他/30歳)
ネガティブな話や話し方は、基本的に好ましくありません。会社では、好きなことだけするというわけにはいかないなかで、「仕事もネガティブに捉えるのかな」と思われてしまいかねません。
「野球の話になった時、カープファンの私にとって、カープの選手を引き抜く阪神が許せない事を話した。しかし、関西の会社だったため、ほとんどの面接官が阪神ファンだった」(女性/その他/30歳)と振り返る人もいましたが、趣味の話は、自分の考えがしっかりしていれば大丈夫でしょう。
・カフェでの面接でアットホームな雰囲気だったのですが、お店に来た印象を聞かれ「思ってたより狭い」とネガティブなことを答えてしまった(女性/その他/24歳)
言葉につまった経験のある人は多いですね。面接に緊張はつきものです。解決策は、とにかく慣れることしかありません。
・返答に困った時うまく答えられなかったり、相槌も打てなかったりして失敗したなと思いました(女性/その他/23歳)
・緊張して言葉が詰まってしまった面や、話す内容を忘れてしまったこと(女性/その他/24歳)
・言葉に詰まったときに語尾をのばしてしまったりした(女性/総務・人事・事務/29歳)
・緊張しすぎて『はい』としか言えなくなる。言葉づかい、話し方以前の問題ではありますが(男性/その他/27歳)
・予想外の質問をされた時に動揺し、笑顔で思わず誤魔化そうとし、それにともない身体を揺すり、よく分からない動きを付け加え「分からない」と答えた時はもうダメだと諦めた(女性/総務・人事・事務/26歳)
面接では、「聞かれたこと」に対して、自分の意見を簡潔にわかりやすく伝えること。話が冗長で、結局何を言いたいのかわからないものや、ズレた回答は“面接時間のムダ”と捉えられることも。
・個人面接のときに、簡潔に答えられず、長々と話しすぎてしまったこと(女性/その他/23歳)
・同じ言葉を繰り返し言ってしまう(男性/その他/22歳)
・面接官から訊かれた質問に対して、簡潔な返答ができなかったこと(男性/その他/25歳)
・質問に対しての答えが少しずれていると面接の人に言われたこと(女性/その他/24歳)
自己PRや志望動機をまとめ、覚える学生もたくさんいるようですが、それだけでは臨機応変に対応する力はつきません。面接が苦手そうだなと思う人は、日頃から、自分の意見をまとめて話す練習をしたいものです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年11月11日~2016年11月21日
対象:社会人1~2年目の男女 計名130名