就活生にとって、面接のとき、何を話せば良いのかという悩みはつきもの。アルバイトの話やサークルの話なんて平凡な気もするし、採用担当者は“耳にタコ”ができるほど聞かされているだろうし。とはいっても、他にエピソードらしいものもないし……。
そこで今回JOBRASS編集部では、20代の社会人105名に、「選考中にアピールしたエピソードの中で、ウケが良かったもの」を聞き出しました! なぜそのエピソードが好印象だったのかという解説付きです。
【選考中にアピールしたエピソードの中で、ウケが良かったのはどんなものですか? 具体的に教えてください。】
採用担当者にとっては“聞き飽きた”ともいわれるものですが、結果を出したり、リーダーとして活躍したりしたというエピソードや、チームワークでもって一つのことをしたというエピソードは、やはりウケが良いようです。
・部活動をやり、部長としてチームをまとめたこと。リーダーシップがあるということはウケが良かった(女性/その他/27歳)
・大会で優勝した話(女性/その他/22歳)
・大学の会長などをしていたこと(女性/その他/23歳)
・部活経験(男性/その他/27歳)
・音楽活動の経験(男性/営業・販売/26歳)
・大学の時にプログラミング研究会というサークルで、皆でゲームを作ってコミケに出店したこと。ひとつのものを、協力して作り上げる喜びを知った話をすると、手応えは感じられた(女性/コンピュータ関連技術職/27歳)
アルバイト経験も、「そこから学んだこと」を述べることが大切。
・学生時代のアルバイトで後輩の失敗のフォローをした話(女性/総務・人事・事務/28歳)
・アルバイトで苦労したことから得た事(女性/その他/24歳)
・クレームを受けたことがあるという経験。塾講師のアルバイトをしていたとき、電話でクレームを受け、その後すぐに窓口へ来校された受講生に一生懸命対応したところ誠意が伝わったのか、あとから謝罪の電話がきました。言いすぎた、対応してくれた人に申し訳なかった、と(女性/営業・販売/25歳)
・アルバイト時代の自分の頑張りをアピールポイントに絞り、頑張った内容と成果を併せて話した(女性/その他/26歳)
・ファーストフード店のアルバイトで苦労した経験(男性/営業・販売/23歳)
たとえ部活で華々しい活躍や役職をしていなくても、「長く続けてきた」ことは、どんなことであれ、一定の評価を得ることができます。
・ペット用品メーカーに就職したのですが、身の回りの話(家族や趣味など)をすると食いつかれました。あとペットの飼育歴もすごい受けが良かったです(女性/総務・人事・事務/27歳)
・アルバイト経験が長いこと(女性/その他/25歳)
・習い事を長年やっていたこと(女性/その他/27歳)
・英語をひたすら勉強していたこと。クリスマスパーティーなど開いて外国人の友達を呼んだこと(女性/金融関係/24歳)
大学時代の研修や調査のエピソードは独自性もあり、興味を持たれる割合が高いようです。
・動物関係の就職先でしたが、大学時代の牧場研修の話をしたらウケました(女性/その他/28歳)
・大学のときにしていた実践練習のものを披露したとき(女性/その他/25歳)
・タイの山岳民族の調査に行ったこと(女性/その他/28歳)
資格関係も、特殊な資格や、その資格をどう活かしたかという経験談まで話すことができれば好印象。
・パソコン関係の資格を持っているが、その資格受験の際に満点で合格した、その後その資格を使ったアルバイトをした、というエピソードを書いたところ好印象でした(女性/その他/24歳)
・救急の資格を持っていること(女性/その他/29歳)
・パソコンの資格を取得していることで話の内容が広がった(女性/コンピュータ関連技術職/23歳)
思わず担当者が、その話を深掘りしたくなるようなエピソード。採用可否にどう反映されるかは不明ですが、話は盛り上がります。
・留学した理由。表向きは語学留学だか本当はアイドルの追っかけで行ったことを話したらうけた(女性/総務・人事・事務/28歳)
・失恋旅行に行ったこと(男性/総務・人事・事務/26歳)
ボランティアは、その行動力が評価されるようですね。
・国際ボランティアにて海外で活動をし、その後個人的にも活動を行なっていたことに対する行動力(男性/営業・販売/24歳)
・ボランティアのサークル活動については、受けが良かった気がします(女性/その他/27歳)
人がびっくりするような趣味や特技をもっている人は、話を広げられる強みですね。ただ、「読書」というような“よくある趣味”でも、「語れる」くらいの熱量があればOK。
・趣味のことで驚かれたこと(女性/その他/26歳)
・落語が好き(女性/その他/29歳)
・物まねした(男性/その他/26歳)
・マラソンの話(女性/研究・開発/27歳)
・そろばんの大会(女性/金融関係/21歳)
・意外と読書の話題はウケが良かったです!好きな本、読んだ本、読んでみたい本などなど(女性/公務員/22歳)
・自分の趣味の話を詳しくして面接官の方と盛り上がりました(女性/その他/23歳)
なかには
「とにかく、なんでもします!」(女性/その他/22歳)
「成績を上げてランキングにのるのが好きだから、営業でも同じように上位になる喜びを得たいと思ったというような話をした」(女性/その他/26歳)
と答えたところ、ウケが良かったという人も。企業風土や採用担当者の相性はありますが、“自分は使いやすい人間です”というアピールが功を奏したのでしょう。ウケが良いエピソードのキーワードは、「結果を残せたか」「学んだことがあるか」「長く続けているか」、そして「自分ならではの体験・経験か」といったところ。是非参考にしてみてくださいね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年11月11日~2016年11月21日
対象:社会人1~2年目の男女 計105名