自己“アピール”は、学生が“自分が頑張った”ことを一生懸命伝えるものですが、なかには、盛って話す学生も多数。
JOBRASS編集部では社会人1年目~2年目の先輩187名に、「就職活動中の面接で、ウソをついたり、大げさに話したりした経験があるかどうかを調査し、「ある」と答えた人にはどういった内容だったのかを聞いてみました。
【就職活動中の面接で、「嘘をついた」や「大げさに話した」などの経験はありますか?】
・ある 43.6%
・ない 56.4%
調査の結果、「ある」と答えた人は4割強でした。では、どういったことを話し、その時の面接官の反応はどうだったのでしょうか?
もっとも多かったのはこれ。ゼロから話を作るわけではないため、盛りやすいネタといえますが、最近は盛り盛り学生だらけなため、採用担当者からしてみると、「聞き飽きたなあ……」ということも。
・バイトで勤めていたアパレル店舗で行われた強化品目キャンペーンで全国1位になった。具体的なキャンペーン結果(売れた数量、金額)を覚えていなかった自分は、適当に答えてしまった。バレていたかは分からないが、ヒヤヒヤした……(女性/営業・販売/29歳)
・嘘も方便と思い、学生時代にやってきた活動内容をオーバーに話した(男性/その他/24歳)
・留学生との交流を大げさに話した(女性/金融関係/24歳)
・サークルでの活動内容をちょっと盛った。そんなにバレなかった(女性/総務・人事・事務/27歳)
・やってないことをやったと言うのでなく、やったことを少し良く言った。金賞を獲ったと言ったけれど、実際に金賞を獲ったのは一人ではなくたくさんの人がいた(女性/総務・人事・事務/26歳)
・文化祭でただの係だったのを「文化祭実行委員」と話を盛ったが、評価はアップしたので良かった(女性/その他/29歳)
・大学の部活動への取り組む姿勢を大げさに良く話したが、全く興味を持たれなかった(男性/総務・人事・事務/24歳)
バイトやサークル活動と違い、結果がわかりやすい勉強面での“盛り”は、バレることも多いようです。自爆しないようにしたいものですね。
・自分の成績を軽く盛って話したが、あとでバレた(女性/その他/22歳)
・ほとんど授業は受けてこなかったけど、さも専門的な勉強をしてきたように話し、褒められた(女性/総務・人事・事務/23歳)
・英語の試験の点数。それが見抜かれて面接に落ちてしまった(男性/公務員/29歳)
・普段から英語を学んでいると言ったが、普段はほとんど勉強していない(女性/営業・販売/24歳)
人の経験を自分のことのように話すのは、手軽にできるかもしれません。が、仮にそれで採用されたとしても、その後ウソがバレたら!?
・人が体験したことを自分が体験したことのように話した。自分にとって身近な内容だったので、バレずにいけた(女性/コンピュータ関連以外の技術職/29歳)
・友達がしたことを自分がしたように話した(男性/その他/23歳)
・ボランティアをしたことがないのに、やった体で話した(男性/その他/24歳)
・今までしたこともないのに、できる女感を出すために「家事もします」と言ったら、料理について聞かれて苦戦した(女性/その他/24歳)
病気がちや朝が弱いです、なんて言うことはゆめゆめできませんが、睡眠時間3時間アピールは、いくらなんでも……。
・睡眠時間が3時間で大丈夫なので、ナポレオン並みに働けると言った(女性/その他/28歳)
・運動が得意と面接では言ったが、実際体力がない(女性/その他/29歳)
・長所をなんでも最後までやり遂げるといったが、そこまで責任はないかも(女性/その他/27歳)
入社したいあまりに、その企業にゴマをするようなことを言ってしまう人もいます。それを熱意の表れと好意的に受け止めてくれるか、適当な人間と判断されるかは、そのゴマのすり方にあるのかも。
・その企業が展開するショップに憧れのショップ店員がいると話した時、「どこの店の誰か」と尋ねられて答えられなかった(女性/その他/26歳)
・その会社の商品を非常に好きだと言った。そこまで好きではなかったが、詳しく商品の情報を調べておいたので信じてもらえた。最終面接だったのだが受かった(女性/その他/25歳)
面接官の反応はさまざまですが、ツッコまれなかったから「バレていない」と思っていても、案外担当者にはバレていて、スルーされているだけかもしれません。猛アピールしたのに面接官が興味がなさそうというのも、バレバレの可能性がなきにしもあらず!? です。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年10月14日~2016年10月20日
対象:社会人1~2年目の男女 計187名