おそらく多くの就活生の方が、会話が盛り上がった面接には手応えを感じるのではないでしょうか。
筆者が就職活動をしていた時も同じように、盛り上がった面接が終わった瞬間に、満足感たっぷりで会場をあとにしていました。しかし結果は、不合格だったことも少なくありません。「あんなに楽しそうにしてたじゃない! どうして?」と面接官に言いたい就活生を代表して、JOBRASS編集部では採用担当者に以下のような質問をぶつけてみました。
Q.面接で会話が盛り上がったにも関わらず不採用にした経験がありますか?
はい:76.3%
いいえ:23.7%
76.3%の採用担当者は面接で盛り上がっても不採用にした経験がありました。 「面接は盛り上がれば大丈夫」という定説は間違っていたようです。男女別にわけてみると、不採用にした経験があるのは男性が80.6%、女性が63.9%という結果に。男性面接官の場合は特に、盛り上がったからといって必ずしもいい結果が期待できるわけではないようです。
今回は、採用担当者に「不採用にした理由」も伺ってみました。
「学生時代のアルバイトの話で盛り上がりましたが、筆記試験の結果が良くなかったので不採用にしました」
「盛り上がったというよりは、どちらかというと学生が話し上手で、ペースに巻き込まれた印象だった。面接が終わってから内容を記録したメモを見ると、ほとんど中身のない会話だったので不採用」
「会話が盛り上がるのと求める人材かどうかは別」
「エピソードは言えないが、会話が盛り上がったとしても中身が薄く軽い感じの学生だと思うことも多々ある」
「軽率な印象がぬぐえず、お調子者にしか見えなかった」
「話は楽しかったが、調子がよすぎると思えた」
「サークルでの活躍や、武勇伝のような話を聞かされたが、盛り上がったというよりも、勝手に盛り上がっていたようだった」
「お互いに気持ちよく面接を終えることができるように、なるべく学生のモチベーションを上げようと意図的に盛り上げている」
「会話が盛り上がると本当の人物像が浮かんできます。そのなかで言葉遣いや仕草、エピソードなどからボロが出たら不採用」
「盛り上がっていくなかで、我が強すぎて自社の社風には馴染まない性格だと感じたため」
「話しが弾むと本音が出る。第一印象でいい学生だと思っても、考えや態度に問題があると思ったらNGです」
なかには意図的に面接を盛り上げていたという採用担当者もいました。楽しくなるとつい言葉遣いや態度が乱れてしまうことはありませんか? 今後は面接での盛り上がり方にも気をつけたほうがよさそうですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース2016調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年3月6日(金)~2015年3月13日(金)
対象:企業の採用担当者139名