面接を苦手だと思う就活生は少なくありません。が、苦手とばかり言っていられないのが就活というものでもあります。そして、就活生が判断されるのは、面接の場。「本来の自分を面接で出せなかったから、落ちた」と思っても、そこで出せなかったらダメなのです。
今回JOBRASS編集部では、社会人1~2年目の男女100名に、面接に慣れて「話せるようになった」と感じたのは何社目くらいからか、そして慣れるまでのプロセスを聞いてみました。
【面接に慣れて「話せるようになった」と感じたのは、何社目くらいからですか?】
・最初から面接は得意だった 24.0%
・2社目 10.0%
・3社目 11.0%
・4社目 5.0%
・5社目以降 3.0%
・最後まで慣れなかった 47.0%
面接に不安は感じなかったという人が24%。しっかりと対策をして、面接に臨んでいる学生が多いことがうかがえますが、もっとも多かったのは、「最後まで慣れなかった」という回答。苦手だったけれど、何社目かで慣れたという人のなかでは、「3社目」という人が多いようです。
では、面接中のどのような部分で「慣れた」と感じたのか、また慣れるための克服方法は?
■「面接に慣れてきた」と感じるタイミング
「あ、面接、ちょっと慣れてきたかも」と感じるのは、「言いたいことが言えるようになってきた」実感があったときです。
・自分の言いたい事がきちんと言えたから(女性/その他/22歳)
・ちゃんと言いたいことを言えるようになった時(男性/営業・販売/26歳)
■「慣れる」までに行き着くには
では、その実感を得るまでのプロセスは? 多くの人は、「だいたい同じことを聞かれるため、一回一回対策をとっているうちに、何を聞かれるかわかってきて、だんだん慣れた」と答えています。
・だいたい同じ事を聞かれるから(男性/営業・販売/23歳)
・質問内容が似ているから(女性/その他/23歳)
・何を訊かれるか、ということが何となくわかってきたから。面接の前から、質問されることを想定し「こう答えよう」というものをある程度練っておくと良い(男性/コンピュータ関連以外の技術職/24歳)
・何回も同じ回答をしていたら自然にできた(女性/その他/25歳)
・何を聞かれるかわかるようになってきた(女性/研究・開発/24歳)
一方で、最後まで面接には慣れなかった人たちも数多くいます。その理由は、大きく3つ。「もともと人前で話すことが苦手」「伝えたいことをまとめて話すのが苦手」「毎回相手が違う(人見知り)」というもの。「圧」に気圧されたという声も多数みられました。
・相手がぜんぜん違うためです(男性/その他/24歳)
・もともと人と話すことが苦手です(女性/営業・販売/22歳)
・自分の伝えたいことを上手くまとめることができない(男性/コンピュータ関連以外の技術職/24歳)
・面接特有の雰囲気は最後までなれなかった。こればっかりは、いくら練習を積み重ねても、初めてお伺いする場所と人物に少なからず緊張と気圧されるものは感じた(男性/営業・販売/24歳)
・緊張して言葉に詰まったり噛んだりする。人前で話すのが苦手(男性/総務・人事・事務/25歳)
・結局緊張しいなのは自分の性格なので仕方ないのだなと悟りました。面接というシステムそのものが苦手です(男性/その他/26歳)
・圧迫面接の雰囲気、志望動機を上手く伝えようとしすぎて頭が真っ白になった(女性/コンピュータ関連以外の技術職/25歳)
■面接での「意識」を変えることも大切
「上手くまとめることができない」については、ある程度事前に準備することは可能ですが、不意打ちの質問に対応できなかった、という人は多数。そうした人たちには、「面接」の意識を変えた、という経験談が役に立ちそう。面接ではなく、あくまでも「会話」と思うことで、意外な質問が来ても、慌てずに答えられるようになったという人は散見されました。
・チャットだと思って気楽に話せたから(女性/営業・販売/27歳)
・自然体でいようと思った(女性/その他/24歳)
・覚えた文章を話すだけではなく、「会話をする」と意識するようになった(女性/総務・人事・事務/22歳)
とはいっても、「数の問題ではなく、面接官との人としての相性の問題だと感じた」(女性/総務・人事・事務/23歳)という人もいました。この場合、もう仕方ありません。面接で相性が悪かった会社は、きっと就職しても相性が悪かったと思ったほうが良いかも。いずれにせよ、できる限りの準備をしたら、あとは“自分が考えていること”を表現するだけ。肩の力を抜いたときにこそ、うまくいくものですよ。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年8月19日~2016年8月25日
対象:社会人1~2年目の男女 計100名