電車で暇なとき、スマホをいじる人も多いだろう。そのなかにはFacebookやTwitterなどのSNSを楽しむ人も少なくないはずだ。友人ユニークな投稿にクスッと笑えたり、わざわざメールや電話で連絡を取らなくても幼馴染の近況を知ることができたりと、暇つぶしにはもってこいのSNSだが、よく問題視されるのが個人情報の流出だ。
誰とでも気兼ねなくつながれるという便利さの裏側には、誰でも簡単に情報を見ることができるという危険が潜んでいる。特に就職活動生は、今すぐ自分のSNSアカウントのセキュリティ設定を確認した方がいいのかもしれない。なぜなら、企業の採用担当者を対象に実施したアンケート調査で、以下のような結果が出たからである…。
・「応募者のSNSアカウント(Facebook、Twitterなど)をチェックしたことがありますか?」(採用担当者207人対象)
はい:37.7%
いいえ:62.3%
なんと、採用担当者の37.7%が応募してきた就職活動生のSNSをチェックしたことがあると回答した! この割合は決して少ないとは言えない数字だろう。さらに、「SNSの投稿内容は重視していますか?」という質問を、同じ回答者に聞いてみたところ、19.8%が「重視している」と回答した…。人によっては今すぐSNSの投稿を見直し、削除した方がよさそうだ。
では具体的に、どのような内容が選考に影響を与える可能性があるのだろうか? 「応募者のSNSアカウントをチェックしたことがある」と回答した人に、フリーアンサー形式で聞いてみたので、寄せられた意見の中から一部を紹介しよう。
「面接の内容を事細かに書いている学生がいた。採用試験に関する機密事項を載せるのは何があってもNG」
「おとなしそうな学生だったが、SNSでのキャラが違いすぎてがっかりした。履歴書の写真と普段の写真が全くの別人のようだった」
「彼氏との旅行の様子が写真付きで投稿されていて、そのなかにホテルのベッドの上でキスをしている写真があった。その行為自体は否定しないが、SNSに載せてしまうのはどうかと思う」
「応募者からお友達申請がきたことがあった」
「ツイートの内容がネガティブすぎるつぶやきと、文句ばかりで社会適応能力があるとは思えなかった」
「きっと知り合いしか見ていないから大丈夫」と思い込み、身内のみで許されるような投稿をしがちな人は注意が必要だ。公共の場だと常識を疑われてしまう可能性のある内容を載せていないかもう一度チェックすることを強くおすすめする。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース2016調べ(インターネット調査)
調査期間:2014年12月24日(水)~2015年1月5日(月)
対象:企業の採用担当者207名