こんにちは。
「マナー上手で好感度UP! 就活後も役立つ「合格マナー」~初級編~
「これであなたも“愛されキャラ”に! 就活後も役立つ「合格マナー」~中級編~」
「これをやったら即アウト!? 就活後も役立つ「合格マナー」~上級編~」
そろそろ、「JOBRASSマガジンでマナーと言えばあの人!!」とお馴染みとなってまいりましたか?
『あさ姉』です。
初級編→中級編→上級編を読んで、マナー上手から愛されキャラ……ついにはデキル大人にまで成長した皆さんに、社会人でも陥りやすい「マナーの落とし穴」をシチュエーションごとにお教えします。
“知っているつもり”のお決まりマナーから、“これもマナーだったの!?”とビックリしてしまうような見逃しマナーまで……完全網羅!!
就職活動が本格化する前に、マナーについて再確認しておきましょう。
今回は、就活生によくある質問・疑問から、いくつかお答えしていきますね。
――引用返信の使い方ってイマイチわからない。
相手のメール文を抜き出し、その下に自分の返事を書く「引用返信」はとっても便利! 会話の流れが理解しやすくなるので、日程確認や質問への回答時にはぜひ活用しましょう。ただし、引用は必要箇所のみにし、長い文章になるのは避けた方がよさそうです。
――開封通知は入れてもいいものですか?
相手がすぐに開封できるとは限らないことを頭に入れておきましょう。開封通知は、時として相手にとっては“自分本位”ととられることも。受け取った相手は「信頼されていない」気持ちになったり、表示を「うっとうしい」と不快に感じたりするかもしれません。相手側にとって気持ちの良いものではないので、使用しないのがベターです。
――電話中、相手の声が聞き取れなかった場合は?
「少々お声が遠いようですが……」と聞きなおすのは実は間違い! 相手に非を押し付けるような言い方より、「恐れ入りますが、もう一度うかがってもよろしいですか?」が正解です。
――担当者が不在の場合、連絡はどうすればいいですか?
希望する担当者が不在だった場合、連絡についてどうするかしっかりと確認するようにしましょう。電話を受け取ってくれた人に、相手の都合のよさそうな連絡時間帯を確認するのはマスト。また、相手の都合や事情によりかけなおすのが迷惑そうだと思ったら、相手の都合のよい時間帯に折り返してもらいましょう。
――「了解です」って言ったら不快な顔で見られました。
短く簡潔なため、会話やメールでも使いやすい「了解です」。実は敬意のないフランクな表現なので、不快に感じてしまったのかもしれませんね。目上の人に対しては「承知しました」や「かしこまりました」を意識的につかうようにしましょう。
――いわゆる“若者ことば”ってなんですか?
「普通に○○」や「微妙(ビミョー)」などは“若者ことば”だと思います。「普通に○○」と言うと褒めているのかけなしているのかわかりにくく、上から目線の意見にも聞こえるので要注意! また「微妙(ビミョー)」もはっきり断言できない状況でにごして伝えたい気持ちはわかりますが、やや信頼感にかける伝え方です。いずれも、何も言葉を足さずに言った方がスマートですよ。
――道端でバッタリ、以前に面接をしてもらった採用担当者と会ったけど、なんて声をかけたらいいかわかりません。
偶然会ったりするとビックリして、戸惑っている間に通り過ぎてしまう……ってことありますよね。そんなときは慌てずに「先日は大変お世話になりました。ありがとうございました」と言いましょう。社会人になったときにまた会うこともあるかもしれませんし、挨拶はしておいた方がベターです。
――OB・OG訪問をした際、食事をごちそうになりました。お礼はどうしたらいい?
その場ですぐにお礼を言うのがベスト。「ありがとう」の言葉に具体的なエピソードや感情が加わるといっそう心が伝わります。食事の感想や、印象に残った相手の話など、表現豊かに伝えましょう。その場で言えなかったとしても、帰宅してからメールなどで伝えることができればOKです。
――面接を受けたあと、お礼をすべきか否か迷います。
面接を受けたあとのお礼は、基本的には不要です。送らなかったから落ちるなど、合否に関わるといったこともありません。ただし、企業に対して「感謝の気持ちを伝えたい」ということであれば、メールで行いましょう。メールを送る際は最低限のマナーに気をつけて、無駄なリスクは減らしておくと安心です。
――本命企業の面接に遅刻……したら、もう無理ですか?
それは慌てますね(汗)
でも誠意ある謝罪をすることができれば、チャンスに繋がる場合もあるのであきらめないでください。真摯な対応で信頼を回復することができれば、あなたの印象を良くすることも。その場を収めるためではなく、どうして寝坊してしまったのか(理由)、再発防止のためにどうするか(今後の対策)、反省の気持ち(心)の3つを自分の言葉で伝えれば、あなたの評価が変わるかもしれませんよ。
――選考中に、人事担当者と他の就活生も交えた食事会が行われることに! 服装に困っています。
基本的にはスーツで構わないと思いますが、人事担当者が「ラフなスタイルで気軽に来てください」と言ってくれた場合は、それに従いましょう。ただし、普段遊びに行くような服装ではなく、あくまでビジネスカジュアルな装いで行くことをオススメします。
――お酒の席に招待されましたが、私はお酒が飲めません。どうしたらいいですか?
大人の会食にはお酒もつきもの。乾杯のときはひと口でもいいので口をつけるのがマナーです。その後にすすめられたら「不調法なもので……」と断りましょう。また、自分が飲む・飲まないは別にしても、相手のグラスは空にしないのがマナー。グラスが4分の1くらいになったら「お注ぎしてもよろしいですか?」とひと言そえると印象もアップしますよ!
――食事の際、特に気をつけることはありますか?
「忌み箸」というものがあるのは知っていますか? 箸の使い方は「人柄がわかる」と言われるほど、間違っていたり無作法だったりすると恥ずかしいもの。例えば、箸を一本ずつ持ってナイフとフォークのように切り分ける「両手箸」や、料理に箸を突き刺す「刺し箸」、箸先をなめる「ねぶり箸」など、やりがちな「忌み箸」に気をつけましょう。
いかがでしたか?
今回は、番外編ということで皆さんの質問・疑問に一つずつ答えてみました。初級編~上級編、番外編を通して、私が皆さんにお伝えしたかったことは、マナーとは“相手を敬う気持ち”である、ということ。
自分がされて嫌なことはしない
と、私が自分の娘によく言うことですが、それが社会の中で人間が気持ちよく生活していくために必要なことだと思っています。
同じようなステータスの人間が集まる学校とは違い、社会とは実に色んなバックグラウンドを持つ多種多様な人間がいるもの。価値観や捉え方によって差異はあるものの、基本は“相手を敬う気持ち”があるかどうかが大切です。
マナーは、就活が終わって社会に出てからも問われ続けるもの。これから社会人として活躍する皆さんが、恥ずかしい思いをしないように……少しでもお役に立てたら幸いです。
どうか、「こんな時どうすればいいの?」と困った時は、この記事を参考にしてくださいね。
最後になりますが、ここまで読んでくださったみなさんに感謝いたします。
ありがとうございました。
また、JOBRASSマガジンでお会いしましょう!