就活中の大学生にとって、意外と多いのがヘアスタイルに関する悩み。それも、前髪について悩みや心配を抱える人が少なくありません。「長すぎる、短すぎる」「量が多過ぎる」「どう分けたら良いの分からない」「どの程度の長さまで許容されるのか」など。
就活では学力や過去の経験はもちろん、社会人としてどれだけ自覚を持っているかが問われます。そのうえで、社会に出るのに相応しい就活マナーができているかは、非常に重要な選考ポイントと言えるでしょう。そして就活マナーは、相手からの第一印象を決定づけます。そうなれば、前髪に関する悩みは見逃すわけにはいきません。
企業訪問や会社説明会、あるいは面接の日程が決まったら、1週間もしくは4~5日前頃に美容室などへ行き、ヘアスタイルを整えることをおすすめします。
もちろん、必ず美容室などに行かなければならないというわけではありません。しかし、例えば後ろでまとめやすい長さに切り揃えてもらったり、ぱっつんになっている前髪をすいて重苦しく見えないようにしてもったりと、印象を良くするための工夫は重要でしょう。小さなことが、相手から受ける印象に大きく関わってくるものです。
美容室などへ行く際には、自分が就活中であることを伝えると良いでしょう。特に学校周辺であれば、一人暮らしの学生も多いはずです。相手の求める髪型、あるいは印象の良い髪型にヘアアレンジするのが役割ですので、就活に適したヘアスタイルについても熟知している可能性が高いと言えます。一般にプライベートで可愛らしく見える髪型と、就活で企業人に好印象を持たれる髪型とでは、やはり違いがあるものです。中にはセルフカットできるという人がいるかもしれませんが、失敗のリスクなどを考えるとプロに任せた方が安心でしょう。
ぱっつんに切った前髪。それだけが理由となり、就活で不採用になるということはほとんど無いでしょう。ただし前髪が目にかかるような長さならば、調整が必要です。
ちょっと顔を下げただけで前髪が顔を覆い隠してしまい、それを直すのに頭を振ったり、手でよけたりする仕草。それを見て、企業の担当者はどのように感じるでしょうか。ぱっつんであること自体は構いませんが、こうした動作は見ていて不快です。前髪をピンなどで留めないのなら、眉の多少上あるいは眉ギリギリまで切っておくと良いでしょう。ただし、あまり短過ぎるのも考えものです。見る側からすれば子どもっぽく見えてしまったり、ファッション性を強調してしまったりするかもしれません。
前髪を含め、ヘアスタイルで気を付けなければいけない点は何なのか。それは企業の担当者から見て、清潔感があり、明るくハツラツとして見えるかということに尽きるでしょう。おしゃれな髪型への個人的なこだわりは、ときに就活においてマイナスとなってしまいます。
前髪を下ろすのであれば、眉が見える長さに整えておきましょう。また、重く見えてしまわないように、すくなどして薄くしておくことがポイントです。また、長めの前髪をピンで留めるのであれば、適当な所で分け、ピンが目立たないようサイドで留めると良いでしょう。せっかく面接での受け答えが万全でも、見た目による印象でマイナス評価となれば意味がありません。あらかじめ、鏡を見ながらセットするなど練習しておくと安心です。
就活では、OB・OG訪問などを行う人が多いでしょう。OB・OG訪問は、企業研究などにおいて非常に大切な場となります。その機会に、先輩達のヘアスタイルを見て参考にしたり、実際に就活時どのようなヘアスタイルだったかを聞いてみたりするのも1つの方法です。1人で悩んでいても、就活が初めてであれば明確な答えなど見つかりません。
就活では、あなたが初めて働く企業が決まります。それこそ、人生における一大イベントと言えるのではないでしょうか。「たかが前髪ぐらい…」と思っては、後になって後悔する結果を招きかねません。どうしたら相手に良い印象を持ってもらえるかを考え、せめてマイナスとならない髪型を意識しましょう。
まずは自分という人間を、他人の目で、ちょっと離れたところから眺めてみましょう。例えば鏡の前に座って、ぱっつん前髪を下ろした自分を見てみます。そして次に、前髪を横に流してピンで留めた自分を比べてみてください。鏡がなければ、まず頭のなかで想像してみるのでも良いでしょう。清潔感があり、好印象を持つのはどちらの自分でしょうか。
どうしても分からなければ、友達や家族などに見てもらうのもおすすめです。それならば、客観的に見た自分への印象を教えてもらえるはずです。もちろん先に述べたように、髪型のことならば美容室などでプロにアドバイスを求めるのも良いでしょう。