初めての就活は、どんなに細かなことでも不安に感じたり、どうしたら良いのか分からなかったりすることばかりでしょう。面接や筆記試験、あるいは企業研究などはもちろんですが、就活マナーについても同様です。ビジネスの場では学生とは異なる就活マナーが求められることが多く、多くの学生は困惑します。
身だしなみは、相手からの印象を左右する大切なポイントです。会話などコミュニケーションを取る前の段階で、目で見た情報からあなたに対する印象は多くが決まっています。しかし就活マナーは、自分の心がけ次第で変えられるものでしょう。
企業では就活マナーについて、基本事項として見ています。就活というTPOにふさわしい服装をしているか、あるいは、見る人にだらしないと感じさせる部分はないか。その中で意外と見落としがちなのが、ヘアスタイルです。もちろんヘアスタイルにおいて、明るい髪色や寝癖などを気にする人は多いでしょう。しかしヘアスタイルを整える場合、それに使用するワックスにも配慮したいところです。
就活では、「この人ならもっと詳しく話を聞いてみたい」「この人となら一緒に働きたい」と相手に感じてもらうことが大切です。
そのうえで就活に適したアスタイルは、誰から見ても清潔感があり、尚且つきちんとした人物に見えるものと言えるでしょう。男性でも女性でも、前髪が目にかかるスタイルは避けた方が無難です。目にかかった髪の毛を手で払いのけたり、頭を振って除けようとしたりする仕草は、面接官の目から見ても良いものではありません。
また、目だけでなく耳にも気をつけて下さい。特に男性の場合、髪の毛が耳にかかるほど長いのであれば、ワックスで自然に後ろ側に流すことをおすすめします。女性は結ぶことができる長さなら、後ろで適当な高さに結んだ方が良いでしょう。肩程度の長さならば髪を耳にかけ、顔がはっきり見えるようにします。さらに、髪がばらつかないようにワックスで固めると、お辞儀などで下を向いてもそれほど髪が乱れずに済むはずです。
就活での外出は、ときに1日中と言えるほど長くなることがあります。そのため、長時間きちんとした髪型を保つことが大切であり、非常に気を遣うものです。特にクセの強い髪質の方は、なおさらではないでしょうか。こうした際に便利なのが、ワックスです。
就活におけるヘアスタイルは、当然ながら決してファッション性にこだわるわけではありません。ワックスは、あくまで社会人として相応しい就活マナーを整えるために使います。そのため、臭いの強いものやテカリの強いものは避けましょう。できるだけ無臭のものを選び、あくまで自然さを残しながらキープする程度に留めるのが無難です。
ドラッグストア等に行けば、さまざまな種類のワックスが販売されています。多くはテスターが容易されているので、実際に使ってみると良いでしょう。鏡を持参し、見た目の印象をチェックします。また、どうしても無臭のものが無ければ、必ず自分で臭いをチェックしてください。臭いはそのものが気になるだけでなく、人によって不快に感じる臭いというものがあるものです。
また、ワックスは使用量にも気を配りましょう。「途中で髪型が崩れたらどうしょう」と不安になり、大量のワックスを使用する学生が少なくありません。確かにキープ力は増しますが、見た目を気にしましょう。髪がワックスでテカッたり、あるいはゴワついたりしてしまう場合があります。また時間の経過と共にワックスへホコリなどが付着し、汚く見えることもあるでしょう。あくまでワックスは、必要最低限の少量にします。事前に何度かセットしたうえで、適量を把握しておくと安心でしょう。
就活に備えて美容院などへ行き、ヘアスタイルを整える人もいます。その際、実際にワックスを使ってヘアセットしてもらえることがあるでしょう。そんなときは、ワックスの必要量を知る絶好のチャンスです。「ワックスは、どのくらい使えば良いですか?」と聞いてみましょう。
美容師はプロですので、見た目にも印象の良いヘアスタイルを作ってくれます。もちろんワックスの種類によって多少の違いはありますが、セットの際に用いたワックス量を知っておけば、実際に後から自分でセットする際の参考になるはずです。
朝の忙しい時間、つい髪型まで気が回らず、ヘアスタイルが乱れたまま出かけてしまうことがあるかもしれません。あるいは移動中、強風で髪型が崩れてしまうこともあるでしょう。しかし髪型は、相手にどのような印象を持たれるかを大きく左右する、重要なポイントです。
出かける前は当然のことながら、企業へ出向く際には、受付に行く前にトイレなどで髪型を確認すると良いでしょう。また、常に確認できるよう、鏡を持ち歩くこともおすすめです。小さいワックスをバッグに入れておけば、後からセットし直すこともできます。