女子学生の就活では、服装以外にもいろいろな部分を見られています。「見た目」といわれる外見は、相手に大きな印象を与える要素です。女子学生は特に就活マナーをチェックされていますので、しっかりとマナーを押さえておいてください。
リクルートスーツは、デザインや色などにも気を配って選ぶ人が多いでしょう。しかし見落としがちなのが、バッグや靴です。特に靴については、それまでフォーマルな場で履いていたものを、そのまま就活用に使っている人も少なくありません。中には「黒のパンプスなら、何でも構わないだろう」などと、安易に考えてしまう人もいるようです。
これから就活を始めるという女子学生の中には、初めてのパンプスデビューという人もいるかもしれません。例えば活動的でスポーツしていた人などは、パンプスなんて履く機会が少ないでしょう。スニーカーなどしか履いてこなかった人も、就活ではパンプスを用意しなければなりません。
就活が始まると、そのパンプスを履いていろいろな場所に行くことになります。1日にいくともの企業を訪問する際などは、かなり歩き回ることになるでしょう。そのため、履きやすさや疲れにくさなども大切です。「靴なんて、無難なものにしておけば良いんでしょ?」などと考えている人は、就活が始まってから後悔するかもしれません。
例えば足に合わない靴を履いていると、足が痛くなって歩けなくなることもあります。マメができたり、靴ずれを起こしてしまったりすることもあるでしょう。
女性にとって、ビジネスシーンで定番の靴といえばパンプスです。これは就活でも同様で、大半の女性はパンプスを履いて就活に臨みます。いつも快適に活動できるよう、理想のパンプスを見つけましょう。そのためには、「色」「ヒール」「形」に注意することが大切です。
・色
就活用のパンプスは黒が定番です。エナメルなど光沢のあるパンプスは、派手な印象を与えてしまうので避けましょう。
・ヒール
ヒールは安定感のある太めのものを選びます。高さは3~5センチ程度がおすすめです。安定感があって見た目も良く、歩き回っても疲れず快適でしょう。あまりヒールが高いものは、座った時に下着が見えてしまう可能性もあります。また、ピンヒールは就活には相応しくありませんので、避けておきましょう。
・形
形は、何より自分の足に合うことが一番です。つま先が丸いデザインはやさしい印象に、尖っているものはキリッとした印象になります。ただし、あまり尖っているものは足に負担がかかり、歩くのが大変ですので避けた方が無難です。ストラップは1本ならば問題ありませんが、2本以上付いたものやストラップの太いものはやめましょう。
ヒールに不慣れな人は、ローファータイプの靴でも構いません。色は黒の他に、服装に合うのであれば茶系でも良いでしょう。
毎日のように歩き回ることになるかもしれない、就活用のパンプス。購入する際には、必ず試着してから選ぶことが重要です。納得のいくものが見つかるまで、試着して確かめましょう。購入後になって履きにくさを感じるなど、後悔している人はたくさんいます。
・サイズと足囲を測って合うタイプの靴を試着する
・土踏まずとかかとのフィット感、つま先のフィット感を確かめる
・捨て寸があるか、くるぶしが当たらないかをチェックする
・試着して実際に店内を歩いたり、立ったりしゃがんだりして履き心地をチェックする
お店の人には、あらかじめ就活用の靴を探していると伝えてきましょう。そうすれば、試着する中でフィット感などアドバイスがもらえるかもしれません。
就活用の靴は、かなりの頻度で履くことになります。自宅に帰ったらきちんとお手入れをして、次の外出に備えておきましょう。簡単なお手入れ方法を、下記にご紹介します。
・脱いだ時に拭いて、ホコリや汚れを取っておく
・傷がつかないように、濡らしてから絞った布などで拭く
・靴クリームを塗る
・風通しの良い場所で干しておく
・使わない時は下駄箱などに入れて保管しておく
企業の業種によって、好印象を与える就活マナーは少しずつ異なります。
例えば金融業界は信用が重視されます。そのため、ベーシックな服装とパンプスの組み合わせが基本です。黒や紺のジャケットにひざ丈のスカート、黒革の3~5センチヒールのパンプスなどが良いでしょう。形はラウンドトゥ、アーモンドトゥ、スクエアトゥの中から選びます。
また、商社は比較的自由なドレスコードなので、多少は個性を発揮しても大丈夫ですしょう。パンプスは、黒かヌーディーカラーのシンプルなものを選べば無難です。
自分の志望する業種について良く理解し、どのような印象を重視されるのかを考えます。自分では見落としがちな足元も、就活では思った以上に見られています。