会社説明会に参加した後に、お礼のメールを送ることは、いくつかのメリットがあります。自分を印象付けることや、礼儀正しさをアピールすることなどにつながるのです。好感度を与えるためのポイントや基本的なマナーについて解説します。
「会社説明会後にお礼のメールを送ったほうがいいのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。送る人もいれば、そうでない人もいて、実際に何が正しいか迷ってしまいます。
お礼メールを送ることで、どのような影響があるのかをまずは見ていきましょう。
●選考に影響しないが、印象は良くなる
会社説明会は面接ではないので、メールを送らなかったからといって即採用を見送るといったことはありません。
ただし、メールを送った方が相手の印象に残りやすく、また良いイメージを持ってもらえるのは確かなようです。可能であれば積極的に送ることを検討しましょう。
お礼を伝える方法はメール以外にも電話や手紙といった方法も考えられます。
メールで伝えるのは失礼に当たらないか、またその理由について解説しますので、参考にしてください。
●説明会後のお礼はメールで十分
基本的に、説明会後のお礼の手段はメールで十分であり、それ以上のことは必要ないと言えます。
まず手紙の場合、届くのに2~3日かかる場合もあり、お礼の意味が薄れてしまいますし、他の書類に埋もれてしまうことが考えられるからです。
電話の場合、担当者の作業の手をとめてしまう上に、必ずつながる保証はありません。その場合かけ直すにしてもやはり相手の仕事の迷惑になってしまう可能性があります。
そのため、担当者が自分の都合でチェックできるメールが、お礼としては都合がよいと言えるでしょう。
●ペーパーレスを推進している会社も多い
特にIT系の会社に多いのが、ペーパーレス化を推進している企業です。社内資料や顧客情報をすべて電子データで保存する形式をとることで、ゴミの排出量減少やセキュリティ面での充実を図っています。
そのような会社の場合、手紙を送られると処分に困ってしまうという場合があるようです。このような点からも、手紙という手段はあまり推奨されません。
会社説明会のお礼メールを送る際の、注意点について解説します。失礼に当たらないように、次の点に気をつけてください。
●お礼メールは参加した当日に送る
お礼メールは参加した当日に送りましょう。顔と名前が担当者の記憶に残っているうちに送ることで、印象が良くなる可能性が高くなります。
また、当日に送ることでその企業への熱意の高さのアピールにもなります。後日に回すとそのまま忘れてしまうこともありえますので、その日のうちと期限を決めて送ることが重要です。
●長文は避け、内容を簡潔にまとめる
担当者の元には、同じように説明会に参加した就活生をはじめ、社の内外から多くのメールが届きます。丁寧に長文を書き連ねても時間を取らせてしまうばかりか、読んでもらえない可能性もあるでしょう。
長文は避けて、短い文章の中で言いたいことを簡潔にまとめることが重要です。
●メールの最後に必ず署名をつける
社会人のメールでは、メールの本文の後、最後に署名をつけるのがマナーです。
大学名・学部名・フルネーム・連絡先・住所を記載しましょう。就活中は多用することになりますので、テンプレートを作成しておくことをおすすめします。
会社説明会後に実際にどのようなお礼メールを送ればよいのか、ポイントとともに文例をご紹介します。
●説明会で印象に残った内容を盛り込む
説明会での印象に残ったことを盛り込むのがポイントです。きちんと話を聞いていた誠実さと真面目さをアピールできます。例えば次のようなメールが望ましいでしょう。
○○株式会社 ○○様
○○大学△△学部××学科に所属する(氏名)と申します。
本日は貴社の会社説明会に参加させていただいたこと、御礼申し上げます。説明会では、貴社の現在行っているIT事業について詳しく説明していただき、仕事内容への理解を深めることができました。
また、貴社の展望についても、将来の展望へとつながる具体的なお話を聞かせていただき、貴社で働きたいという思いがますます強くなりました。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○○大学△△学部××学科
(氏名)
〒000-0000 東京都○○
携帯電話番号:00-0000-0000
Mail:***@*******.co.jp
●入社意欲や今後の抱負を盛り込む
お礼の中にも入社に対する熱意、今後の抱負についても盛り込んでいきましょう。次のような文章を、メールの中に盛り込んでいくと担当者の印象が良くなります。
○○株式会社 ○○様
○○大学△△学部××学科に所属する(氏名)と申します。
本日は貴社の会社説明会に参加させていただいたこと、御礼申し上げます。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○○大学△△学部××学科
(氏名)
〒000-0000 東京都○○
携帯電話番号:00-0000-0000
Mail:***@*******.co.jp
説明会の主目的は自社業務の説明と、就活生のエントリー意欲を高めることなので、このような文面がメールに盛り込まれていれば悪い気はしないでしょう。
会社説明会後のメールは、送らなかったからといって採用が見送られる心配はありませんが、送ることで担当者の印象が良くなる可能性があります。できれば当日のうちに積極的に送っておきましょう。
メール文は簡潔に、かつ入社意欲や説明会のことに触れておくと、担当者も悪い気はしません。丁寧なメールを送ることが、採用への近道でもあります。