就活時のヘアスタイルはどのようなものがふさわしいのでしょうか?
女子向けにはコスメブランドなどが就活ヘアスタイルカタログを提供していたりしますが、男子向けのそうしたカタログはなかなか見当たりませんね。
せいぜい「清潔感を大切に」などといわれる程度です。
そこで、男子向きの就活ヘアスタイルについて少し掘り下げてまとめてみましょう。
一般的に「額を見せる髪型は人を理知的に見せる」といいます。
前髪をおろすと童顔に見えてしまうこともありますし、また襟足が長いと不潔・不精そうな印象を与えてしまう可能性があります。
これらのことを考えあわせて、就活中はショートヘアを基本とするべきでしょう。
もっとも、顔の輪郭や頭の形などによって似合うヘアスタイルは違います。自分のタイプにあわせてヘアカタログを参考にしても問題はありません。
ヘアカタログを参考にする際、多くのカタログでは「ビジネス」のカテゴリを設けているはずですから、このカテゴリを参考にしましょう。
一般に、サービス業や飲食業、小売業では不特定多数のお客様に接するため、ヘアスタイルは保守的なものが好まれます。
これに対して広告業界やIT業界では、比較的ヘアスタイルに対しては自由度が高く、少々目立つヘアスタイルでも容認される傾向がみられます。
また「伝統ある大企業は保守的・ベンチャー企業は先取を好む」という傾向はヘアスタイルにも影響しているようです。
ヘアスタイル選びにはこうした要素を加味する必要があるでしょう。つまり、その会社の文化で許容範囲が異なります。
カラーリングも同様で「おとなしめの茶髪程度なら違和感はない」という業界もあります。
上記の点を踏まえ、ふだんから「自分がターゲットとしている業界の人はどんなヘアスタイルをしているか?」について関心を持っておきましょう。
会社説明会の際など、その企業で働いている人のヘアスタイルを何人かチェックすることもできるはずです。
だいたいの許容量が把握できたら、「それよりもやや控えめに、おとなしめのヘアスタイルを選ぶ」ようにすればまず問題ありません。
面接の直前にカットするのはかまいませんが、その際にヘアスタイルを大きく変えるのは危険です。
もし似合わなかったり失敗したりすると、面接に平常心で臨むことが難しくなります。
また、カットして数日は髪をなじませたほうが、自然体で面接に臨むことができるでしょう。
就活におけるヘアスタイルは「好印象を与える」というよりも「マイナスの印象を与えない・悪目立ちしない」ということを意識して選ぶべきです。
「髪型がカッコ良かったから採用した」というような面接官の話は聞いたことがありません。
ヘアスタイルは減点ポイントと考え、いかに失点を少なくするかを考えた方が賢明でしょう。
とはいえ、いくら清潔にして髪を整えていても、あまりにダサいヘアスタイルはセンスが疑われます。
面接においては「どのくらい常識をわきまえているか」が注目されます。「このヘアスタイルは常識の範囲内かどうか?」という問題意識を持って選びましょう。