就活生がメール送信の際気をつけなければらないこととして、「メール本文を使いまわしていたら、企業名や担当者名を直さないまま、別の担当者に送ってしまった」というものがあります。その他、例えば「鈴木太郎さん」という担当者に送るつもりが、うっかり友人の「鈴木次郎さん」に送ってしまったり……。こちらはメールアドレスに出てくる“候補”のアドレスをよく確認しない場合にやってしまいがちな誤送信。ではそんな誤送信、どのくらい「あるある」なことなのでしょうか?
今回JOBRASS編集部では、採用担当者102名に対し、就活生から、メールの誤送信をされたことがあるかどうかをアンケート。されたという人には、その時どういう対応をしたのかも教えてもらいました。
【就活生から、メールの誤送信をされたことはありますか?】
・ある 5.9%
・ない 94.1%
「ある」という担当者は全体の約6%。ほとんどの担当者は「ない」と回答していますが、「ある」のも事実です。では、どういったメールが誤送信されてきたのでしょうか?
まずは「お礼メール」。OB・OG訪問や選考などの過程で会ってくれた担当者に対し、お礼を伝えるものですが、「会社名が違った」(男性/金融関係/40歳)、「名前が違った」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/49歳)など、丁寧な姿勢がありながらも“使いまわしている感”が出てしまっています。
その他「作成途中のメールがきた。すぐにお詫びメールも来た」(女性/総務・人事・事務/29歳)と、単純にメールを書いている途中でうっかり送信ボタンを押してしまったものや、「友達あてのメールがきたことがあります」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)など。
担当者の対応は、「スルーした」「違うと返信した」と分かれるようですが、基本的に誤送信には気をつけたいもの。ある食品メーカーで採用を担当するNさん(男性/44歳)は、
「ケース・バイ・ケースですが、お礼メールの使い回しなどは、選考を左右するほどではなくても、印象がよくはありません。違うよと本人に伝えるかどうかは、私の場合、内容によりますね。企業そのものが違う場合は、気がつかないフリをします。弊社の他の人事担当宛てとか、OB・OG宛てといった場合は違うと連絡をする、という感じでしょうか。
誤送信は、実際に仕事が始まると、大変なことを思わぬ相手に漏らしてしまうなど、うっかりで済まされないことも出てきます。メールは本文を作成していったん下書きにいれ、落ち着いて読み直してから送るとか、送る前に確認する習慣をつけると良いですね」
と話してくれました。
ちなみにNさんによると、「名前の漢字間違いなども気をつけたいもの」。「大体漢字を間違えられやすい人というのは決まっているので、本人も想定の範囲内ではあるのですが、間違えたあとに『先ほどは漢字を間違えて……』などと修正してくる学生と、してこない学生がいます。
当たり前ですが、修正してくる学生のほうが“きちんとしている”印象は強くなります。斎藤、渡邉などはいくつかパターンもありますし、より注意が必要ですね。まあ、なかには機種依存文字のため表示できない漢字の場合もあり、難しいところではありますが……」(Nさん)
メールを送るときは、本文に使っている漢字の変換ミスや言葉遣いだけでなく、氏名の漢字やアドレスにも注意して!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:企業の採用担当者 計102名