一般的によく知られているネクタイの結び方には、プレーンノット、ダブルノット、ウインザーノット、セミウインザーノットなどがあります。基本的な結び方は同じですが、ネクタイの長さや太さによって適切な結び方とそうでない結び方があります。
ネクタイの結び目は面接の時などに面接官の目が届きやすい場所。就活にそなえて美しく整った結び目が作れるよう、日頃から練習しておきましょう。
ネクタイの結び方には、上記であげた4種類の他にも比較的よく知られるものだけで十種類以上の結び方があります。ネクタイの長さや太さに合わせるため最低でも2種類はマスターしておきましょう。ここでは基本的な4つの結び方とその特徴を紹介しておきます。
もっとも基本的なネクタイの結び方で、結び方もシンプルで簡単ですが、カチッと形が決まりにくいため薄い生地の素材のネクタイには不向きかもしれません。
まずネクタイの幅の広い側を右手に来るように首にかけ、細い側の斜めに線が入ったあたりが結び目になるよう、左右の長さを調整しましょう。細い側を軸に、太い側を上から一周巻きつけて、結び目の後ろから前に垂らします。垂らした部分を巻きつけた部分にくぐらせ、前側の太い部分を下に引き下げながら結び目を作ります。結び目を固く締める際に逆三角形の形をきれいに整えましょう。
慣れないうちはなかなか形が整わず、三角形の部分にシワができやすいので繰り返して練習が必要です。
ブレーンノットよりも結び目の三角形が大きくなる結び方です。ブレーンノットよりもフォーマルな感じの結び目ができます。
結び方はプレーンノットとよく似ていますが、細い側に太い側を巻き付ける際に二重に巻きつけます。
ネクタイに十分な長さがないとうまく巻けませんから気を付けてください。
もともとイギリス国王のウインザー公爵が流行させた結び方と言われ、もっともフォーマルで正統的なネクタイの結び方とされています。
ネクタイの太い側を細い側に半周巻いた状態でいったん後ろから前に垂らし、それを細い側の後ろをくぐらせて反対側の細い側にも半周巻き、後ろ側から細い側の前を渡して反対側へ持ってゆき、後ろからもう一度前に垂らし、それを前に渡した部分の下にくぐらせるという凝った結び方です。左右のボリュームと高さ、巻き付けの強さが対照・均等になるようバランスに気を配って結んでいきましょう。
ウインザーノットをやや省略した結び方で、結び目が正三角形に近くなるためビジネスマンが好む結び方です。
まず太い側を細い側に半周巻き、右側の前から後ろにくぐらせます。次にネクタイの前を渡して左側へ持って行き、もう一度後ろから前へとくぐらせます。その状態で前に渡した部分をくぐらせると完成です。
ウインザーノットが「上から右下に」「左下から上に」くぐらせるのに対し、セミウインザーノットは「左下から上に」「右下から上に」巻くという順序を覚えてしまうと間違いにくいでしょう。
ネクタイを結ぶと、前に垂れる布が前後に2枚重なることになります。この際、前に来る幅広部分よりも後ろが下に伸びないようにしましょう。ほぼ同じ長さか前がやや長めの状態になるのが理想です。これはネクタイの幅、厚み、長さによってそれぞれ違いが出るため、そのネクタイの結び目の位置を個別に覚えておいた方がよいでしょう。