一昔前の就活マニュアルには、「会ってくれた社会人にはハガキで御礼を出そう」などと書いてあったそうです。では、現在は? 採用担当者や、OB、OGなど、会った社会人に御礼メールは出すべきなのでしょうか?
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者102名に、採用担当者やOB・OGに会った後には、「御礼メール」を送ったほうが良いと思うかどうかを尋ねてみました。
【採用担当者やOB・OGに会った後には、「御礼メール」を送ったほうが良いと思いますか?】
・送ったほうが良い 41.2%
・送る必要はない 58.8%
アンケートの結果、「送る必要はない」という人が58.5%と6割近くを占め、「送ったほうが良い」という人の割合よりも約2割ほど上回りました。
「礼儀」「常識」という声のほか、「送ったほうが印象はよくなる」という声も多数。タイミングとしては「当日~遅くとも翌日中」という意見が多くみられました。
・時間を作ってくれた礼儀(男性/会社経営・役員/48歳)
・御礼メールを送ってくる学生は少ないので、強く印象に残る。ただし、絵文字、顔文字を使ったものや、口語体の文章など、不適切なメールは悪印象が大きくなる。件名に「○○大学の××です」と大学名、氏名を書くなど、一目で分かる気づかいはあれば好印象になる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
・単純に嬉しい。内容は簡潔に(女性/総務・人事・事務/33歳)
・本来であれば送る必要は無いが、現実的には、御礼メールのあった人の方が企業側に良い印象を与えるから(男性/総務・人事・事務/47歳)
・その方が好印象(男性/コンピュータ関連以外の技術職/39歳)
「送る必要はない」という担当者の声をまとめると、基本的に「全学生からお礼が届いたら面倒」ということのようです。
・お互いにいちいち面倒だから(男性/その他/49歳)
・キリがない(女性/その他/34歳)
・そうした行動になんの価値もない(男性/その他/48歳)
・めんどくさい(男性/コンピュータ関連以外の技術職/45歳)
・やりすぎだと思う(男性/営業・販売/39歳)
・採用されたら送った方がいいが会っただけなら不要(男性/営業・販売/47歳)
ただ、「送る必要はない」と回答した担当者たちでも、
「個人的に親しければ送った方が印象がよいが、全く知らない相手からのお礼のメールは鬱陶しいだけ」(女性/総務・人事・事務/33歳)
「採用担当者に御礼メールを送るのが必ずしも礼儀だと思わない。OB・OGにはのちのちのためにも必要でしょう」(男性/その他/40歳)
など、個人的につながりがある関係においては送ったほうがいいかも、と補足する意見も目立ちました。また、御礼メールを送るかどうかは、会社の雰囲気や規模にもよりそう。ある採用担当者は、「アットホームな雰囲気の会社や、採用人数が少人数の会社であれば、送ると印象に残ります。もちろん“送る必要はない”という担当者も、送られてきたからといって、評価を下げることはないでしょう。また、確かにOB・OG訪問などで時間を割いてくれた大学の先輩などには送ったほうが印象はいいですね」と話してくれました。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:企業の採用担当者 計102名