学生にとっては何も思わなくても、社会人、とりわけ企業の採用担当者の目からすると“不遜”な言動ということは、往々にしてあるようです。ある採用担当者は「メールに“至急”と書かれたことがあります。至急って……。仕事じゃないし、自分の都合にこちらを合わせるのか、と。エラそうだなと思ったことがあります」(男性/会社経営・役員/49歳)というエピソードを披露。
他にも、採用担当者が“上から目線に感じる”学生の言動というのはあるのでしょうか? 今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、面接などでの立ち居振る舞いで、「上から目線に感じる」「謙虚じゃない」と感じる学生の言動を教えてもらいました。
多かったのは、「なるほど」「うん」といったタメ口か、あるいは対等な感情があらわれるような話しぶり。丁寧語、尊敬語、謙譲語などを使い分けられず、「……ッス」など、雑な話し方や適当な挨拶も気になるという声も多数寄せられました。
・「なるほど」を連発する(男性/コンピュータ関連技術職/43歳)
・連発ではなくても「なるほど」はそう感じる(男性/公務員/49歳)
・うん、と言う(男性/会社経営・役員/37歳)
・「○○ですか?」と聞き返したことに対して、「うーん、ま、そういう事ですね」等の回答。ドヤ顔をして何度も頷く(女性/その他/39歳)
・「頭良いですね」とか本人が意識してないうちに、対等な感情があらわれることがある(男性/総務・人事・事務/43歳)
・ため口をきく(男性/公務員/42歳)
・「……みたくないですか?」と言ったりすること。話し方も学生口調だし、同意を求められても(男性/その他/48歳)
・語尾に「ッス」をつける(男性/その他/30歳)
・話し方が雑(男性/その他/43歳)
・敬語の使い方がおかしい(男性/その他/48歳)
・言葉遣いができていない(男性/総務・人事・事務/40歳)
・礼儀としての敬語が使えない割に、やたら難しい言葉を使いたがる学生。敬語、丁寧語、謙譲語の使い分けが出来ていないと品格を疑ってしまう(男性/その他/45歳)
・挨拶があいまい(男性/公務員/43歳)
・挨拶に元気がない(男性/その他/43歳)
・挨拶文がない(男性/広報・宣伝/48歳)
・挨拶がない。面接時間に受付に来た際に、自分から自分の名前を名乗らない(女性/総務・人事・事務/32歳)
口調だけでなく、話し方としては「言葉をかぶせる」「知ったかぶりをする」「一方的に自分の話(意見)をする」など。緊張のあまりかもしれませんが、自分本位の人物として捉えられ、会社という組織において、チームで仕事をするのには不適と判断されかねません。
また、自分の意見をもつことは大切ですが、会社への提案に対しては「就活生に言われたくない」と思う担当者もいるもよう。
・私は私はとすべて自分中心の会話(女性/総務・人事・事務/41歳)
・自己都合が中心になる(男性/総務・人事・事務/47歳)
・自分の経験を過度に売り込む(男性/その他/40歳)
・意識高い系で自慢が多い(男性/総務・人事・事務/38歳)
・言葉を被せる(男性/企画・マーケティング/41歳)
・知ったかぶりをする(女性/その他/41歳)
・一方的に意見を言おうとする(女性/その他/35歳)
・こうするべきだと思いますと会社に提案してくる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)
・会社の方針に質問をしてくること(男性/営業・販売/38歳)
態度として圧倒的に多かったのは、「腕組み、足組み」というもの。少々疲れても、面接中は足は組まず、まっすぐに下ろしておきましょう。
・足を組む(男性/その他/28歳)
・態度が大きい(女性/その他/30歳)
・面接中に腕を組んでいる(男性/総務・人事・事務/42歳)
その他、「何度も頷く」(男性/会社経営・役員/46歳)、「眼を見すぎる」(男性/研究・開発/48歳)など、過剰な“ヤル気”アピールは逆効果のよう。「面談で挑戦的」(男性/コンピュータ関連技術職/43歳)と捉える担当者もいるようです。あくまでも自分は“面接に呼んでもらえた”という意識を忘れずにしたほうが良さそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名