就活中、苦労や悩みをSNSに吐露する学生はたくさんいます。そして内定をもらった嬉しさのあまり、「内定した!」などと投稿する人も。でも、採用担当者からしてみると、「内定」投稿はあまり好ましくないのかも…?
JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、「内定した」ことを、SNSに投稿するのはアリかナシかをアンケート。その結果、約4分の3の採用担当者が「ナシ」と考えていることがわかりました。その理由とは? 「アリ」と考える担当者の意見も合わせて紹介します。
【「内定した」ことを、SNSに投稿するのはあり?なし?】
・あり 26.0%
・なし 74.0%
まずは、多数派だった「SNS投稿はナシ」と考える人たちの意見です。「わざわざ人に言うことではない」(男性/その他/37歳)、「何のために?分からない」(男性/公務員/43歳)など、そもそもそれを全世界に発信してどうするのか……という声も目立ちましたが、最多だったのは「守秘義務を守れなさそう」という見方でした。
■口が軽そう
・口が軽いと感じる。重要な仕事を任せられない(男性/その他/42歳)
・口が軽いので信用性に疑問を持つ(男性/金融関係/49歳)
・仕事は、遊びじゃない。会社の機密なども簡単に、外部に漏らす可能性があると判断する(男性/営業・販売/38歳)
・自分の情報を安易に出すのは会社の信頼に関わる(男性/その他/40歳)
・将来会社に損害をもたらす危険人物の可能性が高いとみなす。弁護士等相談のうえ、内定は取り消したい(女性/その他/39歳)
■他者への配慮がない
・SNSが全世界に発信されているという自覚を持ってほしいから。また、内定がもらえなかった人からの炎上などに巻き込まれてほしくないから(女性/総務・人事・事務/32歳)
・他の人に失礼になる(女性/その他/45歳)
・不採用の人がその投稿を見たら嫌な気分になるので(男性/営業・販売/56歳)
・落ちた方もいるのだから、その辺は社会人としてのモラル(男性/営業・販売/34歳)
■内定は「確定」ではないうえに、意味がない
・内定ではあっても確定していないので、投稿して欲しくない。何かあれば企業情報を投稿しそうな気がする(男性/総務・人事・事務/43歳)
・入社式が済んでからSNSには投稿してほしい。内定はあくまで内定であり、その間、本人の不祥事があれば取り消すことがあるから、本人のためにならない(男性/その他/46歳)
では、反対に「アリ」とした人たちの意見は?
概ね、SNSに「内定したよー!」などという投稿するのは、あくまでも個人の自由であり、気にしないという回答でした。
・SNSに何を書くかは基本的に個人の自由(女性/その他/34歳)
・悪く言っているのでなければいい(男性/総務・人事・事務/38歳)
・気にしない(男性/営業・販売/48歳)
・個人の勝手だと思う(男性/その他/45歳)
SNSに投稿した内容をどう見るかは、企業によってさまざま。でも、「内定を取り消す」意向を示した担当者も少なからずいたことから、あえて投稿する必要はないと言えそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名