就活では、担当者を含め社会人とメールのやりとりをすることも出てきます。そんなとき、多くの担当者が言うのが「敬語の使い方がおかしい」ということ。カジュアルになりすぎていたり、その反対に丁寧にしようとするあまりに訳の分からない敬語の使い方を連発していたり。
そこでJOBRASS編集部では採用担当者106名に、学生とのやり取りの中で「これだけはナイ」と判断した敬語の誤用例をアンケート。さらに、何故敬語を間違えることを問題だと判断するのか、その根拠も合わせて教えてもらいました。
・ごくろうさまです→目下にする挨拶(男性/営業・販売/41歳)
・「ごくろうさまです」なんだか上から言われた感がする(男性/研究・開発/48歳)
・「ごくろうさま」相手が取引先の方だったら失礼かつ非常識の印象を与えるから(女性/その他/41歳)
・おそらく「ごくろうさまです」が無礼だというのは承知していたのかもしれないが、かといって「おつかれさまです」もおかしい。学生の時点で一般常識すら学べない、学ぼうとしないような人間であれば、おそらく入社しても仕事を覚えようとしないだろう(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)
・「ごくろうさまです」と言う学生は結構多い。自分に対して敬語を間違えることは、取引先に対しても同様のミスをすることが予想出来るため、注意が必要(男性/総務・人事・事務/44歳)
・「おつかれさまでした」と言って帰る人(男性/総務・人事・事務/42歳)
・「おつかれさまです」少なくとも、面接相手に言ったり、書いたりする言葉ではない(男性/営業・販売/42歳)
・「○○と申す者で御座います」など、敬語を使いすぎて武士言葉のようになっている。きちんとした敬語を使えないのは、それだけ常識が無いのだと判断できる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
・宜しくお願い申し上げ奉り候、って武士かよと(男性/会社経営・役員/49歳)
・「お見せさせて頂きました」「拝見させて頂いた」。敬語の使い方が間違っていた。会社で敬語を一から教えることはない(男性/営業・販売/40歳)
・敬語+させていただく。二重敬語の多用(女性/総務・人事・事務/43歳)
・尊敬語や敬語の使い方は段々と慣れてくれれば良いと思いますが、何にでも、お、をつけるのは聞いていておかしいのでやめて欲しい(女性/公務員/30歳)
・自分の身内に尊敬語を使う(男性/営業・販売/48歳)
・自分自身に尊敬語を使う(男性/公務員/41歳)
・相手に謙譲語を使うのは失礼で、「ない」と思った。敬語が正しく使えないのは日本語が正しく話せないということで、日本語を使ってビジネスをする資格がないと思う(女性/コンサルタント/35歳)
・よろしくお願いいたしますです(男性/総務・人事・事務/48歳)
・おはようございますです(女性/その他/38歳)
・あざっす(男性/営業・販売/41歳)
・ありがとー(女性/その他/38歳)
・「では」ではなく「じゃあ」といわれたとき(男性/その他/47歳)
・「……っす」という学生時代にしか通用しない若者敬語(女性/その他/39歳)
学生言葉はもってのほかですが、丁寧にしようとして言葉を意識するあまり、対象を見失って自分に尊敬語を使ったり、相手に謙譲語を使ったりする学生は少なくないようです。敬語に自信がないという人は、いまいちど使い方をおさらいするほか、人が話しているのを聞いて研究してみると良いでしょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名