就活生にとって、スマホや携帯電話は必携アイテム。着信があったらいつでも速やかに出たいとはいえ、面接やGD中に鳴ってしまうと相当のマイナス評価。でもそれって、どの程度マイナスになるのでしょうか? 鳴った瞬間に「即アウト」? それとも謝罪をすれば、選考に生き残る見込みはまだある?
JOBRASS編集部が採用担当者106名に、面接やGD中に学生のスマートフォンや携帯電話が鳴ったら、「一発NG」となるかどうかをアンケート。アンケートの結果では、採用担当者106名のうち35名、約33%の担当者が「即アウト」という回答でした。即アウト、即アウトではない、それぞれの意見をみてみましょう。
■3割の担当者が「一発NG」
アンケートの結果では、採用担当者106名のうち35名、約33%の担当者が「即アウト」という回答でした。
面接前に「携帯電話はマナーモードにするか、電源を切る」などのアナウンスをしている企業も多く、“アナウンスをしているにもかかわらず、音が鳴ってしまうのは不注意極まりない、マナー違反”という声が多数見られます。なかには、「事前に全員の前で携帯の電源を切るように指示し、もし鳴ってしまったら不合格にする旨を伝えておく」(男性/その他/38歳)という担当者もいました。
・その場は何も触れないが、採用はしない(女性/その他/33歳)
・事前にマナーあるいは電源OFFでとお願いしているのだから、鳴ったら論外(男性/総務・人事・事務/42歳)
・即、不採用。 面接ですらそんな初歩的なミスをする人間に、将来性を見いだせない(男性/総務・人事・事務/40歳)
・当然NGです。社会人としてのマナーです(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・鳴ったら駄目。音を消しておくよう伝えてあるので、音が出た時点で駄目(男性/その他/46歳)
・NG。礼儀がなってない(女性/その他/40歳)
・大切な時間・機会だと思うのであれば自ずと携帯電話は切っておくべき。鳴ると不快に感じる(男性/営業・販売/31歳)
■「一発NG」ではないという担当者の意見は?
「一発NG」ではないという担当者も、約6割います。ただし「対処の方法をみる」「大幅に減点する」など、即アウトではないにしても、合格までのハードルが一気に高くなることは間違いないようです。
・その時の対応による。GD中に携帯がなるというのは、一種のトラブルだと思うので、その対応が良ければトラブル対応の能力のある人と思い、採用する可能性もある。対応が悪い場合は、いかなる理由でも不採用(女性/その他/39歳)
・それ以外の点で何か光るものがあればカバーできるが、やはり印象は悪い(女性/その他/41歳)
・一発NGとまではいかないが、評価は厳しくなる。携帯が鳴った学生に「電話が鳴っていますね?」と声を掛け、反応を見る。慌てて取り乱すようなら、採用してもトラブル発生時に対応する力がないと判断する(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
・携帯が鳴るくらいは失敗としても「出てください」というのを真に受けて出る人は帰ってもらうというか、終了(男性/営業・販売/49歳)
・事前に許可をとればOK。たとえば危篤状態の父がいるとか(男性/その他/45歳)
・面接やGDに入る前に、電源をオフかマナーモードするように伝達しています。もし鳴っても、対応が早ければ、問題ないこともある。ただし鳴っているのに気付かず「申し訳ございません」と謝りがなければ、その場では落とさないが審査対象外とする(男性/営業・販売/40歳)
ある採用担当者(男性/出版・マスコミ/42歳)は、「バイブレーションにしていても、その作動音がうるさかったり、ランプがピカピカ光っていたりするのがカバンの中から見えて、気になったことがあります。私の場合、“うっかりもあるだろう”とは思うのでその場で一発NGにはしませんが、やはり“真剣味が足りないのかな”という印象はぬぐえません。他の学生と“同点”だったときにマイナスになる可能性は大きくなります」と話してくれました。面接のときは、マナーモードよりも、電源を切ってしまったほうが確実のようですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名