学生で、SNSのアカウントを持っている人も多い時代、採用担当者がSNS上で自社のことについて投稿されていないか検索するのもよくあるケースです。
今回JOBRASS編集部では、採用担当者106名に、会社説明会やOB訪問の感想がSNSに書き込まれているのを見つけたことがあるかどうかをアンケート。さらに「ある」と応えた21名の担当者にその後の対応を聞いてみました。
【会社説明会やOB訪問の感想が、SNSに書き込まれているのを見つけたことはありますか?】
・ある 19.8%(21名)
・ない 80.2%(85名)
では、SNSの書き込みを見つけたという担当者は、その後学生に対してどういう対応をとったのでしょうか。もっとも多かったのは「内容に関わらず、採用を見送った」というものでした。その理由とは……?
企業を貶めるような内容でなくても、採用を見送る理由は、「今回は肯定的でも、今後何かあったときに、否定的なことや守秘義務があるような内容を投稿しかねない」からということのようです。
・待機をさせている間に、会議室の写真を撮られてアップされた。情報漏えいリスクがあるため、本人に理由は伝えずに落とした(女性/企画・マーケティング/43歳)
・誰か分かった場合は、不採用にする。なぜならば、入社後、業務上知り得た情報を、SNSを通じて世の中に拡散される可能性があるため。場合によっては、その情報のため、会社が大打撃を受ける可能性もあるため、そのような学生は絶対に採用しない(女性/その他/39歳)
ネガティブな内容じゃなければ“見なかったことにする”けれど、そうでない場合、即不採用という声も多く寄せられました。
・質問内容や面接官の批判をみつけた。(男性/営業・販売/48歳)
・ネガティブなことを書いていた方についてはやはり見送りにせざる得ない(男性/営業・販売/36歳)
・内容による。面接の内情を暴露しているような内容であれば、面接に影響する(男性/総務・人事・事務/48歳)
・否定的な内容で有れば減点。それ以外は、見なかったとする(男性/研究・開発/43歳)
不採用にするという意見が多くある一方で、「何もしない」という担当者たちもいました。一応エゴサーチはするけれど、選考そのものには影響させないというスタンスです。じゃあ何故エゴサーチをするのか? ある担当者に聞いてみたところ、「すぐに不採用にはしませんが、面接のときに得られた回答と照らし合わせて、二面性がないかなどを見ますね」とのことでした。
・何もしなかった(女性/金融関係/35歳)
・参考にしたが影響はない(男性/営業・販売/49歳)
・特に何もしない。時代が時代なので、諦めている(男性/総務・人事・事務/45歳)
何気なく投稿したことが、思わぬアダになったらたまりませんね。SNSに投稿したものは、どこで誰が見ているかわからないということを肝に銘じましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名