就活では基本的にスーツで臨むため、服装に関してあまり悩むことは少ないとは思いますが、髪型に関してはどのようなお悩みを感じているでしょうか。多くの学生は髪型や髪の毛に対してあまり意識していないかと思いますが、髪型によって人の印象は大きく変わるため、実は大きなポイントになります。
面接において、担当の人事にどれだけ好印象を残せるかで、その人が内定を取れるか否かの分かれ道になりますので、今回は就活で好印象な髪型はなんなのか、またそのほかに気をつけておくべきことなどを解説していこうと思います。
<ダイジェスト>
髪形以前に意識しておくこと
就活生の髪型で男性におすすめの「好印象にする6つのコツ」
就活で好印象な髪型にするために知っておくべきこと
男性の就活生におすすめの髪型3選
就活の髪型は学生が思っている以上に様々な内定獲得までの効果的な要素が含まれていますが、まずは下記3つがポイント。
就活生に求められると言いますか、絶対に演出しなくてはいけないのが爽やかさです。多くの就活本にもそういった旨のことが書かれていますが、実際のところなぜ爽やかさが重要なポイントになるのか知っているでしょうか?
新卒採用に臨む学生は、企業側ではポテンシャル採用と呼ばれる扱いになります。ポテンシャル、いわゆる潜在性や将来性の部分ですね。今なにか具体的にできる事が何もなくても、飲み込みが早そうであるとか、会社のキーマンになってくれそうかなど、学生の将来性を企業は見ているという事です。
もし企業が即戦力をもとめているのであれば、転職希望の既卒者を雇うことが多いです。しかしあえて新卒学生を取りたがる理由には、この将来性が深く関係しています。
ポテンシャル採用に付随して、素直かどうかという要素も重要なポイントになります。その要素を判断するのが髪型だけなのかというと、そんなことはないのですが、まっさらな状態で入社してくる学生が、会社の雰囲気に馴染めるか、いい意味で会社に染まってくれるのかを見る上では、素直さは大事なポイントになるでしょう。
では、髪型について。
先輩たちはこんなところをイメチェンしました。
・それまで固めてとんがっていた髪型をお坊ちゃま風にした(男性/その他/30歳)
・黒髪にして、前髪をきれいにすることを意識した(女性/総務・人事・事務/31歳)
・長めだった髪型を短くし、染めていた髪の毛を黒く戻した(男性/コンピュータ関連以外の技術職/33歳)
・長髪なので、束ねるときに清潔感のある髪型を心掛けた(女性/総務・人事・事務/27歳)
・髪の毛をまとめて、一日中歩いてもボサボサにならないようにした(女性/コンピュータ関連技術職/27歳)
・髪型を必ずきれいにまとめて、できる女風に見せた(女性/その他/27歳)
・前髪が長めだったためピンでとめた(女性/コンピュータ関連技術職/23歳)
・普段は特に気にしてなかったが清潔感が出るように髪が乱れないようにした(女性/営業・販売/30歳)
・普段は髪型がロングで下ろしているがひとつに結った(女性/総務・人事・事務/28歳)
・面接中に髪の毛をさわらないですむようにセットした。(女性/営業・販売/28歳)
・普段は乱雑に髪を縛り化粧もしないが少しでも良く見られたいので髪をピンでとめ化粧もし、こ綺麗に見えるよう努力した(女性/総務・人事・事務/26歳)
引用元:面接の第一印象は「清潔感」。先輩たちがイメチェンしたポイントとは
見た目の清潔感に加え、自分で髪の毛が気にならないようにすることも大事ですね。
長い髪の毛の男性は、単純に良い印象を受けにくいというのもあります。例えば、面接に長髪のロックバンドのような髪型で来たらどう思うでしょうか。確かに印象には残りますが、かなり悪印象を受けると思います。
また、前髪が長くて目にかかっている様な学生では暗い印象も受けます。伏し目がちで自信のない学生は誰も採用しようとは思いません。
それに、あまり清潔感を感じられないというマイナス要素の大きなものになりますので、長髪で面接に臨むようなことは避けることをおすすめします。
好印象を残すための方法として、一つは前髪をあげておくというのはあります。前髪をあげておでこを出すことで顔が明るくなりますので、面接においては人事の方に対して好印象を残しやすいポイントではありますね。
ビジネスマンになれば特におでこを出している方も多く、社会人で仕事のできる方の代名詞とも言える髪型ですので、面接の段階でできそうな雰囲気を加味し出しておくことに、マイナスの要素は全くないと言っていいでしょう。
ビジネスマンに限らず、就活生も身だしなみが基本です。出来るか出来ないかの判断は正直新卒採用の段階では未知数ですが、「この子はできそうだ」という判断をいかにされるかというのがポイントです。
もう一つ、前髪をあげておでこを出す以外に、黒髪ショートが好印象を受けやすいという傾向があります、やはり社会人になれば髪を染める方も男性は少なくなってきますし、もし営業などで社外の方に会う機会が増えるのであれば、髪の毛を染めているというのがマイナスにつながる傾向は強いと言っていいでしょう。
もちろん必ずNGになるということではありませんが、相手によってはかなり嫌がるということは覚えておくと良いかもしれません。業界的にいうと、メーカーや商社に勤めたい方は、年配の方と接する機会も多いと思いますので、面接であろうと気を抜かずに黒髪で行くことをおすすめします。
髪型で忘れていけないのがもみあげや襟足の長さです。もみあげは長すぎると不潔な印象を受けますし、逆に長くても整い過ぎていると少し気持ち悪い印象が残ります。
もちろん、どういったイメージをされているのか、実際に見た印象でどう感じるのかは人それぞれですが、できれば短く整えておいた方が無難です。それに、もみあげや襟足が長いとスーツに似合わないというのもあります。
特に襟足の部分ですが、スーツをビシッと来こなすできる社会人を目指すのであれば、長すぎる襟足のせいで台無しになる可能性もありますので、その点は注意しておくと良いかもしれませんね。
顔が暗いと元気がない様に見えますので、いるだけで社内の雰囲気が重くなると思われるのは避けなければいけません。実際に会社というのは仕事面では高みを目指す場所ではありますが、雑談など社内コミュニケーションもときには必要です。
少し言葉を気をつけたり、上下関係がしっかりしているのは間違いありませんが、何気ない会話が全くのゼロということではありませんので、たまに話す会話がなどが盛り上がらないと楽しくなくなってしまいます。
そこで1人暗い全く雰囲気を纏っているのは、ダメではありませんが良くもありません。髪型でここまで考える人事も少ないとは思いますが、その人が社内の人間とうまくやっていけるかもちゃんと見ているのが人事ですから、そう言ったようを感じさせるような要素は一つでも減らしていきましょう。
いろいろ話しましたが、結論をいうと、スーツに似合う髪型で、常識の範囲内であれば、髪型にそこまで気に病む必要はないかと思います。ただ、勘違いして欲しくないのは、常識の範囲内が決してあなたの常識ではないということです。
この程度はOKだろうと思っていても、人事の面接官から見ればNGになる可能性は十二分にあります。極端な例ですが、髪の毛を全部ツンツンにして面接に行って、「この程度は常識的にOKだと思います」といたったところで全く通用しません。
学生の中では問題ないと思いますが、社会の常識というのもありますから、そのあたりの感覚値はできるだけアンテナを張っておくことをオススメします。もしどの程度ならOKなのかわからない場合は、大学の学生課などに聞いてみても良いですし、OB訪問などをして実際の生の声を聞いておくことも大事ですね。
黒髪、単発、おでこをあげるという3原則を守っていれば、まあ大丈夫かと思いますが、いくつかポイントを押さえておくことで、より好印象の髪型にすることができます。
まず大事なことは、ワックスをあまりつけ過ぎないということです。モデル雑誌になどに出てくる髪型にしたいというファッションセンス溢れる学生も中にはいるかと思いますが、あそこまでやってしまうと、たとえ黒髪ショートでも逆効果になります。
また、ワックスをつけすぎるとテカテカになってしまいますので、つけ過ぎには注意しましょう。
ワックスで髪の毛をガチガチに固めて、ツンツンにするのは好ましくありません。髪毛で遊べるのは若いうちだけとは言っても、面接の時期にまで遊ばなくても良いはずです。採用面接の時ぐらいは抑えても良いと思われます。また、単純に社会人として適さない髪型であるというのも大きな理由ですね。
これは好みの問題になりますから、何が正解で何が不正解ということもないのですが、好みが別れる傾向の強い匂いのワックスはつけない様にするのが良いでしょう。例えば、強めの香水のような香りのするワックスは特に避けましょう。
コンビニなどで売っているワックスを使っているのであればほとんど問題にはならないかと思いますが、美容室のものを買っている場合は、一度気にして見るのが良いでしょう。
髪の毛はおでこをあげると良いという話しはしましたが、それと付随して気をつけたいのが眉毛です。眉毛を整えるだけでも、顔の印象はだいぶ変わりますし、眉毛を見せるだけでもやる気のある顔に見せることができます。
ここで眉毛の整え方をお伝えしたいところですが、専門ではありませんので、きちんと美容室でやってもらうか、美粧室でやり方を聞いておくと良いかもしれませんね。もし髪の毛をあげない場合は、髪の長さを眉毛に乗らない程度にしておくと、良い効果的かと思います。
まずはこちらをご覧ください。
「茶髪NG」の理由
- 身だしなみの乱れ=遊び感覚がにじみ出ていると捉えられる
・遊び感覚が垣間見えるから(男性/その他/39歳)
・印象が悪い(男性/総務・人事・事務/41歳)
・まだ日本は外見も評価の対象とされるから(男性/その他/39歳)
・面接を受ける=会社に入社したいということであり、誠心誠意をもって臨んでいるのであれば黒髪の方が心証が良い(女性/総務・人事・事務/38歳)
・真剣さを疑う(男性/公務員/39歳)
・社会人になるという自覚がないと思われても仕方ない(女性/総務・人事・事務/40歳)
・「インターン=勉強させてもらう立場」なので、茶髪はありえない(男性/会社経営・役員/45歳)
- 「不潔っぽいイメージ」が根強い
・清潔感がないから(男性/営業・販売/44歳)
茶髪に対してはかなり悪いイメージがついているのがわかりますね。一方で、ジョブラスが以前にとったアンケートで「インターンに来る子は茶髪だと思うか」という質問に対して、思うと答えた採用担当者は111人中54%という結果もあり、茶髪でこなかったというだけで、面接では印象が良い可能性もあると言えます。
以前、ジョブラスで「パーマをかけたままで就活を成功させる方法」という記事を公開しました。基本的には女性の髪型に関する内容を記載していますが、男性の場合でもくせ毛がひどい場合はストレートパーマなどをかけても良いとは思います。女性の場合はパーマぐらいかけるかもしれませんが、共通して言えるのは、やり過ぎはNGだということです。
これまでは自分の好きな髪形という視点で考えていればよかったものが、就活で急に社会からどう見荒れるかを意識しなくてはいけません。
そう考えるとパンチパーマやドレッドなどの過度なヘアスタイルは、やはり避けた方が無難です。しかし自然に見えるパーマであれば、就活でも特に問題はありません。
顔の印象を良くするのであれば、洗顔料にこだわってみても良いかと思います。男性は基本的に化粧をしませんので、洗顔料を使う機会もそこまで多くはないと思いますが、だからこそ、たまに使うかなり洗顔効果を期待できます。具体的に何がどうなるのかはやってみないとわかりませんが、男性の場合はかなり顔が綺麗になるという傾向があります。
清潔感が大事ということでもありますので、この機会に試して見ることをおすすめします。
最後に、好印象を持たれやすい髪型をいくつかご紹介していきます。
ベリーショート系の髪型はある意味鉄板の髪型と言っていいしょう。髪が長すぎると清潔感が失われますので、長めよりかは圧倒的にショート系をおすすめします。この子は仕事ができそうと思わせることは全く悪いことではありませんし、その方が内定に近づく可能性は高いですから、目指すべきは保険や不動産の営業マンの髪型が良いでしょう。
就活生がツーブロックをしても問題ないのかというのが、今回一番の話題になる部分ですが、結論から言うと、就活生でもツーブロックにすること自体はNGではないと思っています。ただ、いくつか条件があると思っていいでしょう。
1:清潔感を出せること
2:軽そうに見えないこと
3:やりすぎないこと
4:ワックスでテカテカにしないこと
この4つが守れるのであれば、たとえビジネスシーンにおいてもツーブロックの髪型自体が嫌われることはないでしょう。
就活時にはソフトモヒカンにしてくる学生をよく思わない面接官もいます。ご年配の方に多い傾向にありますが、若いくせに調子に乗っていると思われる危険性はあるということは心得ておくことをおすすめします。
ただ、ベンチャー企業やインターネット系企業の場合はそもそも社員がソフトモヒカンをしているケースも多いので、業界によっては高評価の髪型になると思っていいかと思います。
スポーツ刈りにしている就活生は、面接時に部活をやっていたと思わせる爽やかさがあると言っていいでしょう。実際に大学では部活をやっていなかったとしても、個人的に髪を伸ばさない理由のようなものがあるのかという深読みが期待できます。
◆真面目に見られることも多い
爽やかさとプラスして真面目に見られるケースも多いのがスポーツ刈りの特徴です。今では積極的にスポーツ刈りを取り入れる方は少ないでしょうから、それだけで真面目なイメージを持たれるのはある意味特な髪型といえます。
何もいじらず、そのままの髪型でくるのが一番かと思います。ナチュラルショートであれば特に言及されることも少ないので、ある意味一番おすすめな髪型と言えますね。
アップハングってどんな髪型なのかという素朴な疑問ですが、下記のような髪型のことを言うそうです。
できるビジネスマンと言った感じですが、これで黒髪であれば何か言われることはほとんどないかと思います。おでこも出ていてショートですので、これも就活ではおすすめの髪型であると言っていいでしょう。
いかがでしたでしょうか。就活における男性の髪型についての総まとめのような形でお送りしてきましたが、今回の内容を参考に、内定に一歩近づいていただければ幸いです。