メール文で「よろしくお願いいたします!!!」「お世話になります!」など、「!」を使うとなんとなく元気がよい印象をもってもらえる気がするし、そっけない感じも薄まりそう。でも、就活メールではどこまでOK……?
今回JOBRASS編集部では、採用担当者103名に、就活生から企業(採用担当者)へのメールで「!」や顔文字を使うことについて、どう思うかアンケート。さらに、「過去にあった事例で悪い印象だった」ものを教えてもらいました。たった一通のメールで門前払いされるのもツラいですよね。使わないほうが無難そうな記号や顔文字とは……!?
【就活生から企業(採用担当者)へのメールで「!」や顔文字を使うことは、悪い印象を与えると思いますか?】
・思う 56.3%
・どちらかといえば思う 22.3%
・思わない 21.4%
調査の結果、「思う」「どちらかといえば思う」という割合の合計は78.6%と約8割にのぼりました。では実際に、過去にあった就活生からのメールで、悪い印象を持った感嘆符や顔文字の例を見てみましょう。
採用担当者いわく「顔文字は不要。チャラい感じしかしない」。かえって悪印象をまねくようです。
・「よろしくお願いします^_^」(男性/総務・人事・事務/40歳)
・「よろしくお願いします」の後の顔文字(女性/その他/41歳)
「!」を使うことでカジュアルな調子になってしまい、「ビジネスの場にそぐわない」と判断。もちろん“タメ語”も厳禁です。やる気、元気な印象どころか「やる気がない感じがする」「失礼」など、悪印象といった声が多数。
・「OKです!」(女性/総務・人事・事務/44歳)
・意欲を示すつもりだったのかもしれないが、「!」が5つも並んでいて、きつい印象でした(女性/その他/45歳)
案外多かったのが、「?」の多用。結局何を聞きたいのかわからない文章や、使い方によっては自分で調べたり考えたりすることをしない“エラそう”な調子にも見えるようです。
また文例として「面接の日時を変更出来ませんか?」(男性/営業・販売/45歳)というものも。一見何が悪いかわからない、という人もいるかもしれませんが、このままだと「お願いする」「相手に負担(面倒)をかけることへの申し訳なさ」といった姿勢が伝わりませんね。自分の立場、相手の立場を考えてものを伝えることができるのが、「社会人」なのです。
・とにかく「?」が多い文章(男性/総務・人事・事務/35歳)
・やたら疑問符で締め括られていて、結局何が言いたいのか解らないケースがあった(男性/その他/36歳)
・ハテナマークの使用多用(女性/総務・人事・事務/34歳)
その他悪印象例としてみられたのは、「~で良いでしょうか…」「よろしくお願いいたします…」など、「…」を使ったメール。「一見しおらしく見えますが、結局内容に変わりはありませんよね。感情を表そうとしているのでしょうが、基本的にビジネス メールには不要。鬱陶しいだけです」とのこと。
・「…」(女性/その他/36歳)
・(^_^;) という顔文字があった(女性/その他/41歳)
・音符(男性/営業・販売/37歳)
“わざと”「私は」を「私わ」と書くのはもちろん、小さい「ゎ」を使うのも、採用担当者にとっては無意味そのもの。「『私ゎ』などの書き方をしている学生は、その時点で常識を持っていない頭の悪い人間だと判断する」として、一発却下だそうです。
・履歴書も企業に提出する公的な書類であり、顔文字やぁぃぅぇぉゎなどの小文字を使うのは非常識だと思うから(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
・「は」を「わ」と書いている方(男性/総務・人事・事務/43歳)
その他、「おそらく携帯電話からPCへの確認メールで所々、文字化けして読みづらかった」(男性/会社経営・役員/49歳)というケースも。そもそも記号や顔文字を使わなければ、こんなことは起きませんね。「記号・顔文字が使われていても気にしない」という採用担当者も2割いますが、よくよく聞いてみると「気にしないけど、好印象もない」という意見。就活生は使わないほうが無難ということは間違いなさそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年11月11日~2016年11月21日
対象:企業の採用担当者 計103名