就活生がやることの一つに「OB・OG訪問」があります。必須ではありませんが、身近な社会人として、また行きたい企業で実際に働く人として話を聞こうというもの。サークルや大学のOBやOGであればこちらも親しみやすく、先輩としてもざっくばらんにいろいろな話をしてくれることが期待できます。選考に直結するとは限りませんが、なかには人事担当に「○○という学生が会いに来た。興味を持っているようだ」と報告されるケースもあります。
JOBRASS編集部では社会人1年目~2年目の先輩187名に、OB・OG訪問を受けたことがあるか、受けたことがある人にはどういう話をしたか、またその時の感想を尋ねてみました。
【あなたの元に学生が「OB・OG訪問」として来たことはありますか?】
・ある 14.4%
・ない 85.6%
OB・OG訪問を受けたことがあると答えた人は、全体の約1割にとどまりました。では、その人たちは、OB・OG訪問に来た学生とどんな話をし、またどのように思ったのでしょうか?
■今やっている仕事内容について
・試験に受かった時の話と現在の仕事(男性/公務員/29歳)
・どんな仕事をしているのか。職場の雰囲気を聞きに来た(女性/コンピュータ関連以外の技術職/29歳)
・自分がどういう仕事をしているかについて(男性/その他/25歳)
■自分の職場での役割について
・職場での自分の役割(男性/企画・マーケティング/32歳)
■職場の雰囲気について
・職場の雰囲気について(女性/その他/28歳)
■仕事の大変さ
・仕事の大変さ(男性/総務・人事・事務/25歳)
・勤務の難しさ(男性/その他/26歳)
学生がOB・OGに聞きたいのは、「その会社でどういう仕事をするのか」「職場の雰囲気」など、実際にそこで働いたらどんな感じなのかというイメージをつかむためのものが中心。
そのうえで、より具体的に、「何時に出社して何時に帰るのか」「休日はどうか」「育児休暇をとっている人はいるか、復帰後はどうか」など、ネット検索だけではわからないことや面接では聞きにくいことを聞くのも良いでしょう。
OB・OGは、後輩からコンタクトがあれば、基本的には平日の日中に時間をとってくれます。忙しい勤務時間中の時間を割いてくれるわけですが、声を揃えるのが「楽しい時間だった」という感想。後輩が頑張っている姿は応援したくなるもので、就活生と話すことにより「初心にかえることができる」という声も少なくありません。
・いいなぁと思った(女性/営業・販売/25歳)
・少し恥ずかしかったが楽しかった(男性/公務員/24歳)
・熱心に聞いていて可愛かった(女性/その他/28歳)
OBやOGはサークルやゼミの先輩のほか、キャリアセンターで紹介してくれる大学も。また合同説明会のように大学や企業の枠を超えた形のイベントが開催されることもあります。前述したように必須ではありませんが、就活時はいろんな企業で働く人の話を聞く一大チャンス。是非多くの先輩の声を聞いてみましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年10月14日~2016年10月20日
対象:社会人1~2年目の男女 計187名