若者言葉、話し言葉は面接の場では不適切。具体的にどんな言葉が面接官の印象を下げてしまうのでしょうか? JOBRASS編集部では、採用担当者125名に「学生が面接で多用すると印象が悪い言葉」と、何故そう思うのか、それを聞いたときにどういう印象を受けるのかもあわせて聞いてみました。
もっとも多かったのは、「えっと」「えーっと」「んー」などの“間をとるつなぎ言葉”。その他、ハッキリとした自分の考えがないように思われ、また社会人がキチンとした場で使う言葉ではないカジュアルな若者言葉が出揃いました。では、どういう言葉がNGなのか、その理由とともにみてみましょう。
■「えっと」「うーん」
・「えっと」「んー」。ハキハキ感がない。わからなくても即答してほしい(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)
・「『う~ん』といった、子供っぽく聞こえる間の取り方」。責任感という面で不安を感じてしまうから(男性/その他/36歳)
■「っす」「っすね」
・「◯◯っすね」。敬語ではない(男性/その他/31歳)
・「っす」。社会人として不適だから(男性/コンピュータ関連以外の技術職/29歳)
・「ないっすかね」。社会的常識を疑ってしまう。責任感が感じられない(男性/その他/40歳)
■「っていうか」
・「っていうか」。自分の考えを持っていないように聞こえる(男性/営業・販売/45歳)
・「ていうか」。丁寧語ではないから(女性/その他/22歳)
・「ていうか」。あまりにも馴れ馴れしいから(男性/その他/41歳)
■「~とか」「みたいな」
・「~とか」。いい加減(女性/総務・人事・事務/50歳)
・「そうですね」「みたいな」。あいまいで意志が感じられない(女性/その他/40歳)
・「みたいな」。あやふやな印象(女性/営業・販売/25歳)
・「みたいな」。「〇〇と比較すると」、などに置き換えて話ができないと会話力がマイナスと判断する(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
■「多分」「~だと思います」
・「多分」「だいたい」「おそらく」。確実でない事は口にすべきでない(男性/その他/45歳)
・「多分」。自信のなさ(男性/総務・人事・事務/44歳)
・「たぶん、○○だと思います」自分のことなんで「です」で答えるべき。自分のことなのに、他人ごとになっている(男性/営業・販売/35歳)
■「とりあえず」「一応」
・「とりあえず」。「とりあえず」は、すべての問題を先送りしてしまう言葉だから(男性/総務・人事・事務/50歳)
・「とりあえず、なんとなく」。しっかりした考えがない(男性/公務員/38歳)
・「一応」。自身がないから(男性/営業・販売/32歳)
・「一応」。一応、という言葉は適切でないから(男性/研究・開発/50歳)
■語尾を伸ばす言葉、ハッキリしない言葉
・「えぇっとー、うーーん、それでぇ、だからぁ、でもー、など、語尾を伸ばし、ハッキリした口調で答えることが出来ない言葉遣い」。友達と話しているわけじゃない。そのようなわきまえも身についていない方は、マイナスイメージしかない(女性/会社経営・役員/37歳)
・「あー」。だらけてる(男性/会社経営・役員/38歳)
・「あのぉ~」。態度が悪い(女性/営業・販売/40歳)
・「まあ」。はっきりとしないから(男性/その他/36歳)
・「語尾を伸ばす言葉遣い」。馴れ馴れしく、人をなめている印象(男性/会社経営・役員/48歳)
■否定的、批判的な言葉
・「でも」。でも、というフレーズは話し手の意見に反論するフレーズであり、でもが多いのはマイナスイメージを与える(男性/その他/41歳)
・「でも」。いいわけしてる感じに見えます(女性/総務・人事・事務/38歳)
・「けど」。礼儀正しい言葉を使ってほしい(女性/その他/35歳)
・「それはですね」。後に続く言葉が、大体において批判的な内容が多く感じるから(男性/その他/42歳)
■分かった風、上から目線な言葉づかい
・「ということですね」。わかった風な言葉。企業の雰囲気になじめない可能性があるから(男性/営業・販売/46歳)
・「いうなれば まぁ」。上から目線な言葉(男性/営業・販売/50歳)
・「僕的には」。「的な」というのはあくまでも若者の話し言葉。しかもえらそうに聞こえるし、若造が知ったかぶるなと思う(男性/公務員/36歳)
・「だから」。いらっとする(男性/公務員/29歳)
■軽い、雑な印象を受ける言葉
・「ですよね」。軽い感じ(女性/その他/35歳)
・「そういったもの全般」。雑に感じ、不快(男性/コンピュータ関連以外の技術職/44歳)
■「~的には」「ガチで」「マジ」「やばい」「ぶっちゃけ」などの若者言葉
・「~的には」。対話の能力にかけるから(男性/その他/35歳)
・「ガチで」。TPOをわきまえることができなければ仕事はできない(男性/その他/46歳)
・「マジっすか」。バカっぽいし他に言い方があると思う。大概本当には驚いていない(男性/その他/48歳)
・「やっつぱ」。軽い感じ(男性/その他/46歳)
・「大丈夫です」「ぶっちゃけ」「めっちゃ」。公式な場で使うべき言葉ではない(男性/コンピュータ関連技術職/48歳)
・「なんか」。緊張感がない(女性/その他/33歳)
■日本語、話の流れや言葉遣いとしておかしい表現
・「ほぼほぼ」。日本語として正しくない(男性/営業・販売/42歳)
・「なるほどですね」。使い方をそもそも間違っているから(女性/営業・販売/35歳)
・「俺は」。組織内で不適切(男性/金融関係/49歳)
・「逆にいうと」。何の「逆」なのかツッコミたくなる(男性/総務・人事・事務/48歳)
・「例えば」。そんなこと聞いてない(男性/その他/49歳)
その他、「あっ」というものも。「あ、それは……」「あ、例えば……」「あ、えーっと……」「あ、なるほどですね」等々、「あっ」という言葉はすべてにおいて付けられる言葉。「数回は仕方ないが、ずっとそれが話頭にあると極めて印象は悪い。しゃべり方が耳についてストレスを感じる」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)という声にあるように、言葉そのものの是非というよりも、“耳障り”に感じられるもののようです。
たかが言葉、されど言葉。せっかくいいことを話していたとしても、相手に不快感を与えてしまっては勿体ないですよね。若者言葉がクセになっている人は、今から“社会人としての言葉遣い”を研究し、意識していきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年10月14日~2016年10月20日
対象:企業の採用担当者 計125名