以前、JOBRASS編集部では企業の採用担当者に「応募者のSNSアカウント(Facebook、Twitterなど)をチェックしたことがありますか?」という質問をしたところ、37.7%が「ある」と回答しました。この結果を受けて、就活生の中にはアカウントを急いで削除した人もいるかもしれませんね。
一方で、採用担当者が就活生のSNSを発見できるということは、その逆も十分あり得ます。採用担当者の12.2%が就活生からSNSで友達申請がきたことがあるということがアンケート調査で判明しました。さらに続けて、「就活生からSNSで友達申請が来たら、どうしますか?」という質問をしてみたところ、9.4%が「受け入れる」という結果に。
約10人に1人は申請を許可してくれるという結果は、意外と多いと感じる人も少なくないのでは? しかし、許可されたからと言って「距離が近づいた」とは思わないほうがいいのかもしれません。採用担当者にそのときの心境を伺ってみたところ、以下のような意見が集まりました。
「今の時代では当たり前になっているのかもしれないが、個人には馴れ馴れしさを感じるので、よほどポテンシャルを感じる優秀な人材でない限り、いい印象にはならないと思う」
「インターンシップにも参加した学生で、その学生の大学でキャリアの授業も担当していたので許可したが、馴れ馴れしいと思う」
「『あなたのことを詳しく知りたい』とのことでしたが、そういうアプローチをしても選考には関係ないです」
「採用が決まっていないので正直困った。インターンに参加してくれた学生だったので承認はしましたが…」
「とりあえず承認をしたものの、内定を出すとは決まっていないので正直困る」
同世代の仲間だと、SNS上でつながるということは、知り合いから友人へのステップアップだと認識されている部分もあるかもしれませんが、いくら仲良くなったからとはいえ、選考途中でのSNS上でのアプローチは避けたほうがよさそうです。
ちなみに、「内定辞退者から申請がきましたが、何かの間違いだと思ってお断りしました」という意見もあったので、選考が終わった後でも、その後の関係を考慮して、「友達申請」は慎重にしたほうががいいのかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース2016調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年3月6日(金)~2015年3月13日(金)
対象:企業の採用担当者139名