ひと昔前は、「ピアス・茶髪=不良」扱いでした。今や珍しくないファッションですが、そんな時代があったのは事実。時代とともに移り変わるファッションの常識ですが、社会人としてはまだまだ“程度問題”を問われます。インターンシップの場合も同様。「インターンシップだから、学生のノリでいいや~」というのは間違い! 企業によっては、案外厳しくチェックされています。いかにも仕事がしにくそうなネイルや露出の多い服装は、「働く気があるかな?」と疑問に思われることも。
JOBRASS編集部では、インターンシップを受け入れたことがある担当者131名に、「髪型・服装・化粧・アクセサリーなどインターンシップの身なりについて、驚いたこと」があるかどうかを尋ね、ある場合はその内容を教えてもらいました。
【髪型・服装・化粧・アクセサリーなどインターンシップの身なりについて、驚いたことはありますか?】
・ある 29.8%
・ない 70.2%
調査の結果、「驚いたことがある」と答えた担当者は約3割。3人に1人の人が、インターンシップの身なりにギョッとしたことがある計算になります。では、どんな身なりが、担当者たちを驚かせたのでしょうか?
もっとも多かったのが、髪の色。茶髪は、業種・企業によっては“ナチュラル系”なら……という感じですが、どの担当者も「金髪に近い色」には引き気味。ピアスについては、耳に一つならまだしも、「鼻ピアス」はまだまだ受け入れがたい人もいるようです。
・かなり明るい茶髪(男性/その他/20歳)
・金髪だった(男性/総務・人事・事務/35歳)
・茶髪できた(男性/営業・販売/45歳)
・金髪(男性/総務・人事・事務/28歳)
・スーツに金髪(男性/営業・販売/41歳)
・髪が明るい(女性/その他/34歳)
・茶髪やピアスとか(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・鼻ピアス(男性/営業・販売/39歳)
バッチリ厚化粧に大きいピアス、バサバサのつけまつげに長~いネイルは、働くのに不釣り合いだという職場も多数。そういうところでは、中身ではないところで“自分アピール”が激しいな、とネガティブに捉えられる可能性もありますよ。
・厚化粧(男性/営業・販売/39歳)
・化粧の厚さにびっくりしてしまいました(女性/その他/39歳)
・キャバ嬢かと思った(男性/その他/44歳)
・つけまつ毛をつけて、ギャルメイク(女性/総務・人事・事務/32歳)
・派手髪にフルメイク(厚化粧)(女性/その他/22歳)
・ピアス、ばさばさのつけまつげ(女性/営業・販売/27歳)
・派手なネイルをしていた(男性/研究・開発/41歳)
・つけづめ(男性/その他/44歳)
・真っ赤な口紅。長いネイル(女性/その他/31歳)
担当者がびっくりしたのは、男性は短パンやTシャツにジーンズといったラフな格好、女性は露出度高めの格好。面接ではないし、リクルートスーツでなくてもいいかもしれませんが、格好は“社会人”として相応しいものを。
・半ズボン(男性/広報・宣伝/45歳)
・下半身がジーンズ(男性/営業・販売/45歳)
・Tシャツで出勤してきた(男性/営業・販売/37歳)
・チャラい恰好(女性/その他/33歳)
・極端に華美な服装(女性/その他/29歳)
・ミニスカート(女性/その他/31歳)
・胸がパックリ開いた服を着てきた(女性/その他/37歳)
案外多かったのが、香水について。おしゃれのつもりかもしれませんが、自分の体のにおいというのは、自分が感じるよりも他人にはきつく感じられるもの。とりわけ香水は、自分の鼻が慣れてしまい、だんだん強くつけてしまいがちなのだそうです。“スメルハラスメント”にならないように、気をつけて!
・香水がきつすぎてまいった(男性/営業・販売/39歳)
・香水がすごい(男性/コンピュータ関連技術職/38歳)
・香水の香りがすごい(男性/営業・販売/36歳)
その他、髪型については「髪を結んでなかった」(女性/コンピュータ関連以外の技術職/38歳)、「ロングヘア―で不潔に見える」(男性/その他/45歳)など、ロングヘアーの人は注意が必要。また「ニット帽子をかぶったまま仕事をする」(女性/その他/34歳)という報告もありました。
業界によってはTシャツ、ジーンズOKというところもありますが、基本的に職場は「働くところ」。働くこと以外で、周りの人に違和感を抱かせるのは好ましくありません。わからなければ、具体的にどういう格好ならいいのか担当者に聞いてもよいでしょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:企業のインターン受け入れ経験者 計131名