競争率の高いインターンシップに参加できることになったのに、いざはじまるとだんだん来なくなる学生がいるそうです。落ちた学生からしてみれば、なんと勿体無い! という感じですが、あるベテラン採用担当者によると「よくある話」なのだとか。そして、「そういう学生の出身大学はイメージが悪くなるので、次の年の採用に少なからず影響しますよね」とも。
来なくなるのは論外ですが、遅刻や早退にもびっくりエピソードがいろいろあるようで……。JOBRASS編集部では、インターンシップを受け入れたことがある担当者131名に、インターンが休み・遅刻・早退を取得する理由に驚いたことがあるかどうか、ある場合はその理由を聞いてみました。
【インターンが休み・遅刻・早退を取得する理由に驚いたことはありますか?】
・ある 28.2%
・ない 71.8%
「ある」と回答した担当者は、なんと約3割にものぼりました。では、担当者が唖然とした、その理由は……?
驚かれた理由のうち、もっとも多かったのが「身内の不幸」ネタで、全体の2割以上でした。もちろん本当に不幸という場合は仕方のないことですが、うそをついていた場合、会社ではお香典などの手続きがあり、調べればすぐにバレることです。
明らかに「何度も」は不自然ですし、「一人暮らしなのに『妻が体調不良で……』」(男性/その他/38歳)というのは、もはや何かお笑いのネタのようです。
・親戚が亡くなったと言って休んだが、次の日に声をかけてみたら、話の内容が全てあいまいだった。(女性/その他/39歳)
・おじいさんが次々死んだこと(男性/営業・販売/39歳)
・親の体調が悪くてと何度も同じパターンで休む(女性/その他/34歳)
・身内に不幸があるといって何度も休む(男性/その他/34歳)
・親が病気と言ってすぐ休むが、勤務態度を見ているとウソっぽい(女性/その他/37歳)
・「母親が1人では新幹線に乗れないため、ついていった」(母親は障がい者でもなんでもありません)(女性/総務・人事・事務/39歳)
・お父さんが朝からコーヒーをこぼして、その片付けが大変だったため(女性/総務・人事・事務/32歳)
古今東西、遅刻や欠勤の言い訳に手っ取り早いのは「仮病」。本当かどうか確かめにくいためや、朝起きたら熱があった、お腹を壊したということは無きにしもあらずだからだと思われます。ただ、会社によっては“お宅訪問”があることもあるので、やっぱりウソはいけません!
・風邪(男性/その他/32歳)
・おなかが痛いと4日ほど休んだので家に行ったらポテチを食べていた。マンガやな(男性/営業・販売/39歳)
・持病で通院しているといわれた(男性/総務・人事・事務/35歳)
・足を捻挫したから休むと連絡してきた(男性/営業・販売/37歳)
・腹痛で休むが、寮で元気そうにご飯を食べていたということを知った。ただの寝坊だった(女性/総務・人事・事務/28歳)
・下痢が続いた(女性/総務・人事・事務/39歳)
・具合が悪いという理由だが、明らかに前日に少し注意されたことが理由で休んだのがバレバレなとき(女性/その他/27歳)
会社に行く気がしないこと自体はさておき、悪びれもせず堂々と「行く気がしないんです」と言われてびっくりしたという回答も多数。明らかなウソもどうかというものですが、あまりにハッキリ言われると、担当者も絶句です。
なお、「遊びの予定がある」ことで休むのは悪いことではありません。前もって申請すれば良いだけです。当日「遊びに行きたくなっちゃったな~」というのは、学生気分が抜けておらず、社会人失格と判断されてしまいます。
・気分がノらないので、という理由(男性/営業・販売/35歳)
・休みたかったと言われた(女性/総務・人事・事務/38歳)
・休みたいからというだけ(男性/その他/27歳)
・遊びたくなったので欠席する(男性/その他/30歳)
社会人たるもの、次の日のことを考えて飲むのも大切な“自覚”のひとつ。またなかには、「お酒が一滴も呑めないのに二日酔い」(男性/研究・開発/37歳)という回答がありましたが、そもそもウソなうえ、二日酔いという理由も微妙……。
・遅刻してきて、はっきりと「昨夜、部活の飲み会があった」と言われたことがある(男性/会社経営・役員/35歳)
・二日酔いで休んでいた(男性/営業・販売/38歳)
今や電車の遅延情報はネットにすぐ公開されています。電車のせいにしても、バレバレです。
・明らかに寝坊しているのに電車が遅れているとか嘘をついてきたこと(女性/その他/28歳)
・降りる駅の名前が似ていて間違えたというが、初日ならまだしも何日かたっているし、路線も違うのでちょっとおかしいと思った(女性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)
身内関係や体調など、“止むをえない”と思われる理由でもなく、「行く気がしない」という理由でもないのがこちら。「美容院」「バイクがパンク」など、人それぞれに休みたくなる理由はあるのかもしれませんが、やはり社会性がないと思われても仕方がありません。
・美容院に行くから、という理由で午前中半休をとった(女性/その他/31歳)
・バイクがパンクした(女性/その他/36歳)
時間を守ることは社会人としての鉄則、基本中の基本。寝坊や当日の欠勤はしないように、生活と体調を管理するのも“しごと”です。まだ社会人ではなく、インターンシップであれば、なおさらその立場をよく考えて。まずはそんなところから、その会社で働きたいという姿勢が問われていますよ。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年7月15日~2016年7月21日
対象:企業のインターン受け入れ経験者 計131名