ある採用担当者のボヤき。
「“インターンはまだ会社員じゃないから、多少のことは許される”と思っている人が多い気がします。格好はリクルートスーツなど、それらしい格好なのですが、金髪に近い茶髪、つけまつげやカラコンを使ったメイク、シルバーのごついアクセサリーをジャラジャラつける……。
仕事ができればいいと言ってしませばそれまでですが、インターンはまだ“仕事ができる”という判断の一歩手前の立場なハズ。なぜわざわざ悪目立ちしようとするのでしょうか……」。
果たして、一般的にもインターンに「茶髪」は、NGなのでしょうか? JOBRASS編集部では、採用担当者111名に、「インターンに来る学生は、茶髪はNGだと思いますか?」という質問をぶつけてみました。
【インターンに来る学生は、茶髪はNGだと思いますか?】
・思う 51.4%
・思わない 48.6%
調査の結果、「NGだと思う」と答えた人のほうが「NGと思わない=茶髪OK」という人の割合をやや超えました。ただ「茶髪OK」という人の理由をみてみると、「職種による」「その会社による」「程度による」というものが多く、いちがいに「どの会社でも、どんな髪色でもOK」と考えているわけではなさそう。
では、茶髪がNGだという担当者の意見をみてみましょう。なお、ここでいう「茶髪」は、先天的なものではなく、日本人が「わざわざ染めた」「脱色した」茶髪のことです。
●身だしなみの乱れ=遊び感覚がにじみ出ていると捉えられる
・遊び感覚が垣間見えるから(男性/その他/39歳)
・印象が悪い(男性/総務・人事・事務/41歳)
・まだ日本は外見も評価の対象とされるから(男性/その他/39歳)
・面接を受ける=会社に入社したいということであり、誠心誠意をもって臨んでいるのであれば黒髪の方が心証が良い(女性/総務・人事・事務/38歳)
・真剣さを疑う(男性/公務員/39歳)
・社会人になるという自覚がないと思われても仕方ない(女性/総務・人事・事務/40歳)
・「インターン=勉強させてもらう立場」なので、茶髪はありえない(男性/会社経営・役員/45歳)
●「不潔っぽいイメージ」が根強い
・清潔感がないから(男性/営業・販売/44歳)
基本的には、「外見では判断しない」という意見。茶髪でも清潔感があればいい、栗色くらいならいいという意見もあります。
●髪色だけで判断しない
・多様性が尊重されるのでそれだけでは判断しない(男性/公務員/37歳)
・個性があっていい(男性/研究・開発/40歳)
・中身が全て(男性/その他/32歳)
●業種、職種による
・茶髪に関しては勤務先の会社にもよると思う。業種的に黒髪が絶対であれば黒髪にすべきだけど、業種によっては茶髪でも問題ないところもあるから(女性/その他/38歳)
・職種による(女性/その他/33歳)
●色による
・少し茶色くらいならOK(男性/営業・販売/35歳)
・目立たない程度(男性/その他/44歳)
・栗色くらいなら(女性/学生・フリーター/26歳)
●清潔感があれば良い
・清潔感があればいい(男性/金融関係/30歳)
・びしっと決まっていればOK(男性/営業・販売/35歳)
こうしてみると、まだまだ多くの会社では、「わざわざ茶髪」にした髪色は好まれないようです。大手のほうがこの傾向がつよく、中小企業やベンチャー企業では比較的「中身重視」として髪色は自由とする会社もありますが、インターンの身分では、職場の雰囲気や社風に合った髪型にするのは当然。そんなところからも“社会人マナー”をチェックされていますよ。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年6月16日~2016年6月22日
対象:企業の採用担当者 計111名