人生を振り返り、これからのキャリアへとうまく橋渡しになるような時間
氏名:Y.R.
出身大学・学部:駒澤大学文学部
志望業界:ホテル、百貨店、小売
説明会参加:45社
先輩訪問:2人
エントリーシート提出:27社
面接:27社
内定:3社(百貨店業界、ホテル業界)
活動費用:約80,000円程度(交通費30,000円、食事代10,000円、スーツ代40,000円)
【大学3年生11月】友人の紹介でインターンを勧められ、その企業に応募。インターンに参加できたことで就活を開始
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【大学3年生12〜1月】11月から1月にかけて、3ヶ月で3度インターンに参加。
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【大学3年生2月】3/1の解禁までに自己分析などをして準備。また、2月のうちに早い企業の面接がスタート。
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【大学3年生3月】本格的にスタート。ひたすら説明会に。
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【大学4年生4月】説明会と面接に参加。幅広い業界を受ける。ここまでが企業を見る期間だった
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【大学4年生5月】面接を通して、志望度の高い企業を見極める。5月の終わりに入社先であるホテル業界から内定をいただく。
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【大学4年生6月】1週目に百貨店の選考を受ける。最後まで百貨店かホテルで悩み、ホテル業界に進むことを決め、就活を終了。
まずは自己分析についてお伺いさせていただきます。具体的にどのように行ったのか、詳しく教えてください。また、自己分析をする中で、自分が感じたよかった手法などもあれば教えてください。
自己分析として、私は今までしてきた経験をフィードバックするという手法を行いました。その中で自分の好きだったことやこういうことが得意なんだ、ということをピックアップし、次のステップで何をするべきだろうということを考えていました。
自分のことをもっと深く知らないと、やりたいことはわからないと思い、自分史のようなものをノートに箇条書きでひたすら書き出してみました。それを小中高大とわけて書いていくことで、自身の体験や活動の中で、どのようなことが印象に残っているのか、どのようなことが好きだったのか、そういったものが改めて見えてきました。
ありがとうございます。自分史を作ることで、将来のやりたい仕事につながる、過去の自分像が見えたんですね。
そうですね。例えば大学ではいろいろな活動をしてきましたが、特に旅行が好きでした。おそらくですが、たくさんの国のたくさんの人に出会い、関わることができるところが好きなのだと思います。大学の最後に留学にも行きましたが、これも同様に、人と関わることに楽しさを感じる、と改めて気づいたんです。それらを踏まえ、国内外のより多くの人と関わる仕事に就きたいと改めて思うようになりました。
それとは違う方向で、飲み会のようなフランクな場で友人にもどのような仕事が向いているのか、どういう性格なのか、などを他己分析のように聞いてみたりしました。その場合でも、まわりからは人と関わる仕事に向いてそうと言われたことで、今の仕事を選ぶ後押しを受けました。それが会社を決める最後の決め手にもなった気がします。
続けて、2つ目の質問に移ります。面接についてお伺いさせていただきたいのですが、どのような対策や準備をすることで、面接を乗り越えて行ったのかを教えてください。
面接となると、多くの就活生の方もそうかもしれませんが、やはり最初の頃は私も、ガチガチに緊張してしまいました。緊張してしまうと、堂々とした態度で話せなくなってしまうので、どうにかして落ち着いて話せるようにならないと、と思いました。
それを乗り越えるために私の場合は、志望度の高くない企業など含め、数を多く受けることを意識していました。いろいろな企業に面接を行く形で、練習と言ってはあれですが、経験値を増やすことを強く意識していました。それらを繰り返していくと、だんだんと場慣れしてきて緊張しないようになりました。
よほど年上慣れしてない限り、面接に緊張はつきものですよね。その他に何か対策や準備で意識されていたことがあれば教えて下さい。
その他に準備としては、企業研究をしっかりとし、いかに自分の性格や適性とうまくマッチングさせるかを、一社一社それぞれにしっかりと考えて面接に臨むことを意識していました。
これをすると実際の面接が進んでいく中で、違和感を感じたり、マッチするところしないところがわかっていくことで、志望企業の取捨選択を行うことにもつながりました。例えば、自分のやりたいことや言いたいこと、大事にしたいことを言った時に、それは違うんじゃないか、と言われたりと、企業研究の段階の印象と異なることなどもありました。入社後にギャップを感じる可能性のある、そのような企業で働くことは厳しいとも感じました。
また、面接では最後に面接官に対して逆質問できる時間を設けられていることが多いのですが、私は今後の会社の展望について聞いていました。これは、会社側が語ってくれた10年後20年後の未来と自分の認識とのずれがあることがないか、確認するためでした。
自分にとっては10年後20年後も働く会社なので、会社の未来と自分の未来がマッチングするかは重要だと思っていたからです。皆さんも逆質問の内容に困った際は聞いてみてください。
就職活動はなによりもこれまで自分のやってきたことを清算し見つめ直すいい機会だと思います。今まで自分はどんなことをしていたのか、どんな人間だったのか。そしてそれを知った上で自分はこれからどうありたいのか。そういったことをここまで深く考えられる機会はないと思うので、自分という人間を知るきっかけと捉え、ちゃんと取り組んでいけば実りのあるものになるのではないかと思います。
誰しもがこれまでの人生の中でいろいろなことをしてきていると思います。その経験であったりをもう一度フィードバックし、自分はどんなことが好きなのか、を知ることも大切だと思います。大学生のうちは時間もありますし、とにかく自分のやりたいことや興味のあることに対して積極的に行動していくことが大切だったな、と自己分析をする中で改めて感じました。
就職活動中は思い通りにいかないことなんて山ほどありますが、そういったときにも割り切って、広い視野で行動していってほしいです。自分をしっかり見つめ、常に前向きに取り組んでいけば、自分の納得出来る結果は必ずついてきます。
これまでの人生を振り返り、これからのキャリアへとうまく橋渡しになるような時間となるよう、大切に就職活動を行ってほしいと思います。貪欲に自分の納得するまで行動し、何より楽しみながらすすめていってほしいと思います。