就活は「自己投資」を最大の目的にするのが良いかなと思っています。
氏名:A.T.
出身大学:立教大学
志望業界:コンサルティングファーム・シンクタンク
説明会参加:約50社(学内説明会・企業説明会を中心に)
先輩訪問:0人
エントリーシート提出:15社
面接:10社
内定:3社(日系コンサルティングファーム等)
活動費用:約150,000円(交通費約50,000円、外食費約50,000円、その他約50,000円)
【大学3年生6月】学内の就職活動ガイダンスに参加。インターンシップ情報解禁と同時に、志望していた業界を中心に40社ほどプレエントリー及びインターンシップへの参加を予定。大手就活サイトを活用。
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【大学3年生7〜10月】業界をあえて絞らないようにしながらインターンシップに参加し、各業界の理解を深める。その中でも最初に自分の目指した業界が肌に合っていることを感じ、より一層選考に向けてモチベーションが高まる。
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【大学3年生11〜1月】初めての本選考。外資系コンサルティングファームを中心に5社ほど受け、インターンシップ参加の日系企業から早期選考の案内が届き始める。
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【大学3年生3月】1〜2週目で3社内定を頂く。
まずは就活をはじめたきっかけについてお伺いします。Aさんはインターン時期から早く動き出しをされていましたが、何がきっかけだったのでしょうか?
僕が就職活動を始めたきっかけは、大学3年生時の6月に学校で開催された、就職活動ガイダンスでした。それまでの僕といえば、いわゆる「よくいる大学生」でした。テニスサークルに入り、毎日のように飲み会をしては、授業も二日酔いで行けない、そんな大学生でした(笑)学部柄、まわりにはベンチャー企業でインターンを経験したり、起業している友人もいましたが「意識高いな〜」というくらいにしか思っていませんでした。ゼミにも所属していないため、特になにかに打ち込むきっかけなどもないまま3年が過ぎてしまい、「あと1年で卒業か……」と思っていたときに、サークルの先輩方の就職活動が本格化してきました。
自分の尊敬するサークルの先輩が就職活動をすごく頑張っているのを見て、「シューカツってなんだろう? そんなに大変なのかな?」という単純な疑問を胸に、ガイダンスに出席しました。すると、私たちの2017年度卒は就職活動の開始時期も前倒しになり、今の時期から始めている人も既にいる、という事実を知ることに。「3年のこんな時期から始めている人がいるのか……」と、僕は強くショックを受けました。
サークルの先輩や、早い時期から動き出しをしている同世代の人たちに後押しされたんですね。
はい、それまでは先ほども言った通り、就職活動についてまだあまり深く意識はいなかったのですが、そのガイダンスをきっかけに就職活動やキャリアについて、本格的に考え始めました。きっかけを与えてくださった先輩にも相談したところ、「早めにはじめれば、絶対にいい結果が出せる」という言葉をいただき、それに後押しされる形で積極的に動き始めました。その先輩のようになりたい、その先輩に認めてもらえる就職先で働きたい、と思ったのが、就職活動のより早い動き出しにつながったのだと思っています。
続けて面接についてお伺いさせていただきます。面接では、特にどのようなことに力を入れてましたか?
力を入れたこと、になるのかはわかりませんが、「素直に答える」ことを徹底的に心がけていました。これは要するに面接官ときちんと「お話をすること」かなと思います。よくあるような感じで質問と、それに対する答えを準備するのではなく、今日はどんな話をしようかな、というようなスタンスで臨んでいました。
そのような形で取り組むことにしたのは、就職活動を始めたころに選考で出会ったとある人がきっかけでした。その人は面接官に対してとても当たりが良く、「すごく良い人なんだなあ」と感じたのですけど、後から本人に聞いてみたら「今日は感触がよかったな、この企業はこの感じでいこう」と言っていて、企業に合わせて自分自身の振る舞い方を変えていることを知り、とても衝撃を受けてしまいました。
その人がどこまでが演技していたのかはわかりませんが、「あそこまで徹底的に自分を変えられるのか」と。でも、僕は「それってなんか違うな」と思ってしまいました。というのも企業に合わせて作った自分が認められて、仮に入社できたとしても、苦しいときに頑張ることができないのではないか、と思ってしまったのです。なので、それからは自己PRだろうが、志望動機だろうが一切嘘をつかない、と決めました。「素直=嘘をつかない」ということではないですが、あまり難しく考えすぎずに受け答えをしよう、と心がけました。かといってとんちんかんな答えをせずに、論理的な軸はぶらさないように整理はしていました。
余談にはなってしまいますが、企業にもよるのですが、コンサルティング業界は論理的な学生を好んでいるように思いました。なので自分の話には論理的な根拠や数的根拠をしっかり盛り込んだ上で話していました。あまり強くは意識していませんでしたが、もしかしたら素直に答えることとは別に、こちらもかなり頑張ったかもしれません(笑)
何のために就職活動をするのかすごく考えた方がいいと思っています。
よくある話ですが「就職すること」が目的ではありません。自分が活躍できるかもしれない次のステージを探すことが就職活動だと思います。そこに行って何がしたいか、どんな自分になりたいか、という就職動機も私にとっては不透明なものでした。そこで何ができるのか、実感を持ってわかるためにはどうしたって働いてみないといけないのではないか、と思います。またどんな自分になりたいかということも、学生の時と社会人になった後では間違いなく変わるものだと思います。ではどんな目的を持って就職活動に臨めば良いのか。これは持論ですが、例えば「自己投資」を最大の目的にするのが良いかなと思っています。
将来の自分が「こんなことしたい」と思ったときや、「こうなりたい」と心変わりしたときでも、それぞれに対応できるような自分になれるよう、力をつけておくこと。未来を臨機応変に選べるよう、リスクヘッジする感覚、とでも言えるでしょうか。こうすることにより、自分がその時どうしたいのか、どうなりたいのかに柔軟に対応することができるというふうに考えています。また、就職活動中こそ飲み会をするのがおすすめです(笑)そこでは情報交換だけではなく、心が落ち着き、次の日も頑張れる鋭気を養うことができます。とってもオススメです(なお飲み会をしすぎると太ります……)。
最後になりますが、周りに流される必要はありません。私の言った意見もあくまで参考程度にしていただきたいです。その上で、自分なりの就活スタイルを見つけてくださいね!