一橋大学
経済学部
T.Y.
内定先:外資系IT
就活で避けては通れない自己分析が最も大変だったと感じています。
自己分析はどこまで突き詰めるかというところが難しいと思いますが、やはり自分が何をやりたいのかということを自信を持って他人に語れるくらい突き詰める必要があると思います。私はわからなくなった時は自分で考えるだけでなく、息抜きがてら気のおけない友人と話しながら(大抵お酒を飲みつつ)自己分析を行っていました。口に出すことで自分にとってしっくりくるかこないかということが感覚的に分かり、自分の心の奥底にあるものが見えてくると思います。
私は大学3年生の夏に周囲がインターンシップに応募しているのを見て「とりあえず」という感覚でインターンシップに応募しました。
大手企業3社、そして無料で行けることにつられて応募した2週間の海外インターンシップに参加し、結果として夏休みの大半をインターンシップに捧げることになったのですが、ここで意外とインターンシップの楽しさに気づいた私はその後も好奇心の赴くままに「自分がやりたいこと」を見つけるために人材系とアプリ系のベンチャー企業でインターンシップを行っていました。
4月くらいまでインターンシップで持っていた仕事の目処が立たなかったため、3月下旬から本格的に就活を始めました。興味があるところにエントリーし、説明会やOB訪問で仕事の理解を深めることを繰り返し、その合間にESの提出などを行うという感じです。早めに内定を1つ貰っておきたいという気持ちから、5月採用を行う外資系の企業にエントリーし、5月下旬に1次選考、6月初旬に2次選考を受け、2次選考の3日後くらいに内々定をいただきました。
並行して受けていた日系企業があったので内々定の受諾を20日ほど待っていただき、その間にOG訪問などを行い、比較検討した結果、受諾することにしました。
積極性をアピールできたことが大きいと思います。
選考を通して感じたのは現時点での能力ではなく、成長できるポテンシャルがあるかどうかということだということです。実際、私はまともにコンサルの選考を受けたことがなく、正直ケース面接の対策など行っていませんでした。しかし、選考で問われることはなく、今まで自分がやってきたこと、そしてこれからやりたいこと、人柄などを中心に質問されました。
内々定をいただける最大の要素はやはりマッチングだと思いますが、相手の反応を見ながら臨機応変に対応することが出来れば合格率は上がるのではないかと思います。そのためにはやはり自分のことをよく知っておき、何を質問されても返すことができるようにしておくと良いのではないでしょうか。
※ケース面接とは一見すぐ答えを出せないような課題が出され、それを回答する面接のことです
学生時代は学園祭の実行委員会での商店渉外の仕事を頑張りました。商店渉外とは学園祭で配布されるパンフレットに広告掲載をすることを大学周辺の商店にお願いすることで資金調達を行う仕事のことです。初めて訪問するお店では「今忙しいから」「興味ないから」と冷たくあしらわれることもありましたが、何度も訪問したり、お付き合いのある商店の方に紹介して頂いたりすることで新規契約を獲得しました。
自分が資金を集めなければ学園祭の企画が成立しないという責任感から、辛いと感じても頑張り抜くことができたと思いますし、結果として過去最大の収入を得られた時は達成感と共に「やればできる」という自信を得ることができました。
就活のスタイルは人それぞれで「これが必勝法だ!」とか「これが正解だ!」というものはないと思います。しかし、自分のキャリア、自分の人生であるという意識を持ち「自分にとってベストな選択は何か」ということをしっかり考え、自分と向き合うことが大切だと思います。
「本当にやりたいことは何か」「自分はどう生きたいのか」ということをじっくり考える良い機会だと捉えて、あまり根詰めて考えすぎず、たまには息抜きもして、納得をした気持ちで就活を終えられるように頑張ってください。