京都大学大学院農学研究科
K.Y.
内定先:総合商社
研究と就職活動の両立です。
私は大学院に進学し、比較的厳しい研究室に所属していました。周囲の大半がメーカーの研究職に就職するため、インターンシップに参加する事や、文系企業への就職活動は、研究の妨げとなりました。さらに、就職活動の多くは東京で行われたため、関西に在住する私はその度に席を空ける事になりました。
しかしながら、就職活動は人生を左右するものであり、決してなおざりにすることはできません。そこで教授に次の事を進言および約束し、就職活動への理解を得ました。まず、将来の夢や目標を達成するために、自分は文系の方向で就職活動をする事を伝えました。そして、就職活動のために席を空ける時期を極力早めに伝え、就職活動が無い期間は研究をする事を約束しました。
就職活動と研究にメリハリを持たせることで、各々に集中して取り組み、乗り越えることができました。
就活生の皆様とは選考の時期が異なるため、15卒就職活動の一例としてお読み下さい。
5月にインターンシップのエントリーが始まったため、5~7月はESを書いたりグループディスカッションの練習をしたり、選考を受けたりと、ある意味この時期が一番大変でした。8、9月はインターンシップに参加しました。10月からは日系企業の説明会に顔を出しつつ、外資系金融の本選考に望みました。12月頃に運良く1社から内定を頂いたため、就職活動を止めるか悩みましたが、総合商社のみ受験する事を決断しました。
4月に総合商社の選考を得て、4月6日に第一志望の総合商社より内定を頂けたため、内定を承諾しました。
総合商社のビジネスや存在意義を自分なりに理解し、自分が総合商社で働く事によってどんな意味があるのかを深く考えたからです。総合商社は就職活動市場においては人気企業ですから、普通の事を述べていては他の就活生と差別化できません。
ただしこれは凄い事を言え、という訳ではなく、何かを成し遂げる時に何を考え、どのように行動したのかをしっかりと自己分析し、総合商社で働く上で自身の考えや価値観がどのように活かされるのか、つまりフィットするのかを志望動機におこす事が非常に重要です。これが実直にできているのであれば、英語が話せなくても、体育会系でなくとも、内定をとることは十分可能です。
35年の歴史を持つテニスサークルにおいて、OB会を主導し、約250人(前回開催したOB会の1.6倍)の参加者を集めることが出来ました。多くのOBの方に参加して頂くためには、年次の高い方々に広報の協力を頂くことが効率的と考え、お勤めの会社や、関東のOB会にも足を運び、告知の協力を仰ぎました。さらにOBの方、1人1人に、居住地から会場までの交通手段をお伝えする等、きめ細やかな対応を行った結果、多くの参加者を集めることに成功し、初めてご参加頂いた方からも「君があそこまでやったからこそ来た」とのお言葉を頂きました。
素直に自分自身と向き合って下さい。そして自分に自信を持って下さい。
まれに「私はそんなに凄いスキルも持ってないし、大した事をしてこなかった。」という方を見かけます。これは大きな間違いです。
そもそも社会人の方から見ると、凄い就活生なんて一握りしかいません。私を含め、大半が普通の学生です。だからこそ、自分が何を考えて行動してきたのかを良く知り、ハキハキと自信をもって話す事ができれば、必ず結果は得られると思います。