中央大学商学部
S.Y.
内定先:IT業界
自分は1度もESを書かず、スーツを1度も着ることもなく、すべてインターンシップから内定をいただいたので、少し特殊かもしれませんがお答えさせていただきます。
自分は大学2年生の頃から長期インターンシップ生として企業で働いていました。1企業の1社員として働いている以上、自分が学生であることは通用しません。メールの返信の早さや今月の売り上げ目標に対するコミットなど仕事に対する姿勢で、学生と社会人との差を痛感しました。
自分がいただくお給料分は最低、そしてプラスαで自分が売り上げを生まないと自分を雇っていただいている意味がないので、そこを意識して必死に営業に行ったりしていました。しかし、そうはいっても最初から結果が出るわけはなく、週3日以上働いても月に1万円程度のお給料しかもらえない状態が半年間続いたりと、お金の面で苦労しました。
なかなか結果が出ず、普通のアルバイトをした方が稼げるのでやめてしまおうかとも思いましたが、今の努力は将来絶対無駄にはならないと自分に言い聞かせ、続けることができました。
自分は合計3社でインターンシップを経験しており、結果的に全ての会社から内定をいただくことができました。1社は大学2年の9月から働いており、3年生の9月頃に入社が出来るというような話になり、そこからその会社にそのまま就職する自分を意識し始めました。それと並行で3年の9月からはもう1社の長期インターンシップを始め、平日の3日、2日をそれぞれの会社でフルで働くという生活がスタートしました。
そして6ヶ月後のインターンシップ卒業時に内定をいただき、また、その頃には別の会社からも内定を頂いていました。
インターンシップ時に、中途の採用支援や新卒の人材紹介などを担当しており、様々な企業の代表や人事の方と話をしていく中で、自分が2年ほど働いている会社が1番自分に合っているということに気づき、入社を決めさせていただきました。
また、その会社の1番の決め手は代表の存在です。自分が今まで生きてきた22年間の中で「かっこいい」「この人みたいな生き方がしたい」と初めて思った人でしたので、この代表と近い距離で一緒に働き、全てを吸収したいという思いが強かったです。
早いうちから企業で社員と一緒に働くことで、仕事に対して考えることが出来たことが大きいと思います。ビジネスとしてお金が発生している以上、そのお金は誰から頂いているのか。そして自分がそれ以上の働きをしているのかを早いうちから意識できていました。
今までアルバイトとして時給でお給料をもらっていた時には、どうやってサボりながら楽に時給を稼ぐかばかり考えていました。しかし、実際に社会でお金がどう取引されているかを苦労しながら知ることによって、その考えは全くの間違いだと思い知りました。
自分は何を約束をすることでお金をいただいているのか、自分のお給料はどこから支払われているのかと当たり前のことですが、大事なことを深く考えることができました。
自分はやりたいと思ったことを全てやろうと決めて、実行してきました。1年生の時は、学校・アルバイト・飲み会とThe大学生のような生活を送ってきましたが、途中で何のために親の反対を押し切ってまで北海道から上京してきたのかと考えるようになり、企業でのインターン・国際協力・バックパック・サークル立ち上げ・個人で新しいサービスの開発など様々なことをやってきました。
もちろんうまくいかないことも多々ありましたが、やってみないとわからない、必死にやるからこそ見えるものがあると思っていたので、興味のあることはひたすら実践するよう心がけ、突っ走ってきました。
自分の人生は自分だけのもので、自分以外誰も責任を持ってはくれません。自分に正直に、時には自分なら絶対に出来ると根拠のない自信をもちながら、興味のあることがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。
大学生であるという事は武器です。大学生であるというだけで、いろいろな大人が可愛がってくださり、様々なお話を聞きに行くことができます。
また、就職活動についての自論をお伝えさせていただくと、外からのイメージや何回かの説明会や、面接や社員さんと話すだけで入社する会社を決めてしまうのは本当に怖いことだと思います。これは実際に自分の経験から感じたものです。この会社に絶対に入社したいという思いでインターンシップを始めたものの、実際に半年間働くと、「なんか違うな」と思ったことがありました。いくら、様々な情報から自分に合っていると感じても、いざ実際にそこで働いてみると、ギャップは少なからずあります。自分の場合はその会社で1度働いてみることができたから決断できたのだと思います。
入社したい企業が見つかったら、可能であれば実際に働いてみることを強くお勧めします。