多くの学校では就活ガイダンスの中で「就活サイト」を登録するように紹介されます。アイデム調べでも先輩たちが就活で使ったツール第1位はこの「就活サイト」。85%を超える学生が何かしらの就活サイトに登録している結果がでました。
(就職活動の準備・対策で行なったもの/2015年10月1日調査・アイデム人と仕事研究所)
いまや就活には欠かせないツールとなりましたが、実は現在就活サイトだけでもかなりの数があり、毎年多くの就活生が使いこなせていないのが現状です。今回は就活サイトのタイプを【ナビサイト型】と【逆求人型】の2つにわけてご紹介します。それぞれの特色を事前に知っていれば、就職サイトも上手く活用できるようになるはずです。
===================================
就活サイトの役割を一言で言うと【就活情報の取得ツール】。多くのサイトでは以下のように「企業」にまつわる情報と、就活で必要な「スキル」にまつわる情報を知ることが出来ます。
▼企業にまつわる情報
・企業情報
・採用情報(採用情報解禁日から)
・インターンシップ情報
・特集(女性積極採用/理系など)
・Web説明会
・選考スケジュール
▼就活スキルにまつわる情報
・筆記試験対策
・自己分析ツール
・面接対策
・ES対策
就活に関する多くの情報を網羅できるツールがこの就活サイトといえます。今回紹介する就活サイトの2タイプで最も大きく違うのが【企業の見つけ方】となります。
————————————-
◎ナビサイト型と相性が良い可能性が高い就活生のタイプ
・多くの就活生が行っている就活スタイルを行っておきたい
・とにかく就活に対して何もわからないので色々知りたい
・選考企業に対して現段階でかなりのこだわりと受けたい企業が多くある
・たくさんの情報を読んだ方が安心する
————————————-
ナビサイト型の特徴はなんといっても「膨大な情報量」。
掲載企業数は1万社を超えることも多く、ナビという文字通り【就活の図鑑】とイメージするとよいでしょう。
使用方法はどのサイトも共通で「自ら検索して情報を得る」ということ。例えばインターンシップを探すとき、企業の情報を得るとき、就活解禁以降企業にエントリーをするとき、自ら興味のある企業を検索し情報を得ていくときに役立ちます。
また、昨今では企業のホームページの中にある、採用ページのエントリー方法に【マイナビ/リクナビからエントリーしてください】などサイトが指定されている場合があります。
▼ナビサイトタイプ(一例)
・リクナビ
・マイナビ
・あさがくナビ
・キャリタス
・ダイヤモンド就活ナビ
・ブンナビ
その他にも、新聞社とタイアップをした時事問題対策や、100~1000社ほど集まる合同企業説明会の開催など規模の大きなコンテンツがあるのも特徴的です。
またナビサイトの中でも、ある特定の分野に特化したナビサイトがあります。
▼特化型ナビサイトタイプ(一例)
・パッションナビ(体育会学生向け)
・マスナビ(マスコミ志望学生向け)
・理系ナビ(理系学生向け)
自分のスタイルに合ったナビサイトを見つけることでより多く深く情報を得ることができます。
▼ナビサイト型・利用イメージスケジュール(大学生の場合)
・3年生 6月 …学内ガイダンスでサイト登録
・3年生 7月 …夏休みに開催されるインターンシップ情報を収集・応募
・3年生 秋頃 …筆記試験・適性検査対策/業界研究などに利用
・3年生 12月~2月頃 …ナビサイト主催・業界研究イベントに参加
・3年生 3月 …ナビサイト・グランドオープン 企業にエントリースタート/ナビサイト主催・合同企業説明会に参加
◎逆求人型と相性が良い可能性が高い就活生のタイプ
————————————-
・企業に自分がどう見られているか知りたい
・少し変わった方法で就活を進めていきたい
・自分の知らない企業も積極的に知っていきたい
・どちらかというと効率的に物事を進めていきたい
————————————-
逆求人型のサイトはここ数年で出来た比較的新しいスタイルの就活サイトです。
ナビサイト型は【自ら検索して企業(情報)を見つけるサイト】なのに対して、
逆求人型は【企業が自分を見つけてくれるサイト】です。
▼逆求人サイト型・利用イメージ
① 自分の情報を登録する(顔写真/自己PR/志望業界・職種/自分で作った作品など)
↓
② 企業側が①で登録した情報に基づいて興味のある/適性がありそうな学生にアプローチ
※アプローチ:企業によって異なる【一次選考免除での選考招待】【交通費免除での選考招待】など
↓
③ 学生はアプローチを受けるかどうか選択する
▼逆求人サイト型(一例)
・JOBRASS
・逆求人ナビ
・OfferBox
・iroots
ナビサイトはあくまでも自分が情報を探しにいくことがメインのため、どうしても情報が偏ってしまう傾向がありますが、
逆求人サイトの場合は、企業からのアプローチによって「自分が知らなかった企業/思わぬ企業」と出会うことができることが一つの特徴となっています。
ただし登録すると簡単に利用できるナビサイトと異なり、登録しただけではあまり効果がありません。なぜならば登録情報では、みなさんのことがあまりわからず、自社に適性があるかどうかの判断がつかないためです。逆求人サイトを活用するには自分自身のプロフィールを【企業への広告】と考え、細かく丁寧に作り上げアピールしていく必要があります。
※逆求人サイト型・JOBRASSの場合
1)小田急エージェンシー/モロゾフなどの担当者に聞く【企業担当者はJOBRASS学生のココを見ている!】
https://jobrass.com/gakusei/ARCM70101/com_survey
2)5分でわかる就活プロフィールの作り方
https://jobrass.com/gakusei/ARCM70101/fmin_profile
毎年、就活サイトを利用してる学生さんから多くのお問い合わせや質問・悩みをいただきます。
今回はよくある悩みをピックアップしてご紹介していきます。
Q.ナビサイト以外に企業を見つける方法はないの?
…就活はナビサイトを利用するのが主流となっており、企業もナビサイトを通してエントリーを募っている割合が高いです。ただし、企業を探すためにはほかに様々な方法があります。
1)求人紹介サービス
…企業と就活生の間に担当者(エージェント)がたち、3者間で就活を行っていくスタイルです。
エージェントと就活生が面談をして学生の志向や適性にあわせて企業を紹介します。
選考を受ける際に、エージェントと対策が出来たり、選考終了後もエージェントを通して面談ができるなど、第3者が入ることで
効率的に就活を行うことができるサービスです。企業によってはこの求人紹介サービスだけを利用している場合があります。
★JOBRASSの求人紹介サービス:JOBRASS新卒紹介
2)キャリアセンター
…みなさんが通う各学校の就職支援課でも企業情報を取得することが出来ます。みなさんの学校の学生が欲しい!と考えている企業の情報なので
適性が合いやすいのが特徴です。また学校によっては個人面談や面接対策、就職支援セミナーを行い就活対策をすることができますので積極的に活用しましょう。
1)2)ともに取り扱っている企業数が必ずしも多いわけではありませんので、選択肢の一つとして考えた方がよいです。また理系の場合は、教授からの紹介など独自の方法もあるので先輩や先生に聞きながら就活をすすめていきましょう。
Q.就職サイトからのメールがとてもたくさん届き、処理しきれません。
…これらを対応するには主に2つの方法があります。
1.登録している就活サイトの設定を変える
…各就活ナビサイトにはメール配信の設定を変えることができるようになっています。メールマガジン/企業からの連絡/サイトからの連絡など、送信先によって変えることができます。ただし、メール登録しておくことで、就活情報をより多く得ることができるので、外部通知(スマートフォンやPCに転送する)を止めるなど、一応情報だけは得られるようにしておくのも一つの方法です。
2.メールフォルダの設定を変える
…メールフォルダの受信設定を変えることも一つの方法です。多くの学生さんはメールフォルダを一つのフォルダで設定していることも多いのですが、これを送信先毎で別フォルダにしておくことで、情報を見やすくすることができます。基本的には【フォルダ分けのルールを設定する】ことが必要です。
■Gmailの場合
1.Gmail画面の検索バーの右端にある▽をクリック
2.From にフォルダを別にしたいメールアドレスを入力する
3.右下のこの検索条件でフィルタを作成を選択
■Outlookの場合
1.ツールバーのルールから【仕分けルールの作成】を選択
2.【差出人】【件名】【送信先】などから該当するものを選択
3.実行する処理の欄で【アイテムをフォルダーに移動する】⇒【フォルダーの選択】を選択
4.該当するフォルダを選択もしくは新しくフォルダを作成する
いかがでしたか?
就活サイトを登録したままうまく活用できていない方も多くいるのが現状です。ナビサイトと逆求人サイトそれぞれの特徴を知り、自分の就活スタイルにあったサイトを選び、効果的に利用して就職活動を進めていきましょう。