学生といえども、学費や一人暮らしの生活費、友人との付き合いなど、なにかとお金がかかって大変ですよね。みなさんの中にも、アルバイトを掛け持ちしたり、自炊して外食を控えたり、できるだけ歩いて交通費を節約するなど、工夫しながら生活しているという人もいるのではないでしょうか。
昔から貧乏な学生はそれなりにいたものの、実は近年、大学の学費高騰や所得格差の広がりなどにより、これまで以上に生活費を切り詰める学生が増えているようです。
2016年4月に東京私大教連が調査した「私立大学新入生の家計負担についてアンケート(*1)」によると、2015年度における大学生の仕送り額は平均8万6700円と過去最低額を更新。家賃を除いた1日あたりの生活費はわずか850円という結果が出ました。
このように多くの学生にとって厳しい状況ですが、これから迎える就職活動では、いったいどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
弊社アイデムが2016年卒の先輩方639人に「就職活動でかかった費用」を聞いてみたところ(*2)、50,000円~99.999円かかった人が33.4%、10万円以上かかった人が38.2%という調査結果が出ました。これは普段から生活費を切り詰めている学生にとっては、なかなかキツイ金額ですよね。
「良い企業に入社してビンボーから抜け出したい! でもお金がないと、就活でも不利なの?」
そんなネガティブな叫びが聞こえてきそうですが、ちょっと待って。今は就活生に役立つ無料のサービスがたくさんあるんです。お金がないからこそ、今のうちから様々なサービスを理解して、計画的に就活を進められるようにしておきましょう。
今回は、ビンボー学生必見! お金をかけない3つの就活術についてお話します。
大学生の特権の一つは、キャリアセンターを気軽に利用できるということ。でも、実際にどんなところかわからず、足が遠のいている人も多いのでは?
キャリアセンターは、学校によって「就職課」「学生課」「就職指導課」など名前が違う場合もありますが、みなさんの就職活動をサポートしてくれるところ。就職ガイダンス・セミナーでは、その年のスケジュールなど基本的な流れや、エントリーシート・面接における自己PRのコツなど、スキルアップに役立つ様々なことを教えてもらえます。
また、キャリアカウンセラーの職員さんに個別で相談に乗ってもらったり、OB・OGの名簿を検索して志望企業に勤める先輩にコンタクトをとったりできるのも、キャリアセンターの強み。ネットだけではたどり着けない生の声を聞けるので、どんどん活用することによって、ライバルの就活生たちから一歩リードできるかもしれません。
そのほかにも、大学の図書館をフル活用して、気になる業界や社会のことなどについて学んでおくのもオススメです。ネットは気軽に検索できて便利ですが、時には間違った情報や役に立たない内容ばかりに当たってしまうこともありますよね。
その点、大学の図書館には各社の新聞が置いていますし、本も良いものを厳選してくれているので、効率的に有益な情報を得ることができます。今のうちから図書館に通う習慣を身につけ、多くの就活生が頼るネットだけでは得られない情報を、どんどんインプットしておきましょう。
ハローワークと聞くと、仕事を辞めた人が行くところだと思っていないでしょうか。実は、新卒で就活をする大学生のためのハローワークもあるんです。
サービス内容は、ジョブサポーターから個別相談やエントリーシート・面接のアドバイスを受けられるほか、全国各地の求人情報の検索、就職フェアや各種セミナーの開催なども行っています。もちろん公的機関なので、これらの支援はすべて無料です。かなり充実した支援を受けられるので、どんどん利用してみましょう。
●新卒応援ハローワーク
https://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/dl/5a.pdf
●厚生労働省 大卒等就職情報WEB提供サービス
https://job.gakusei.go.jp/index.html
ハローワークとキャリアセンターに共通しているのは、ネットの就活サイトには載っていない優良企業が求人を出している可能性があるということ。特に、将来性が高い事業を行っており、経営が安定しているにも関わらず知名度が低い中小企業が狙い目です。
では、この2つに違いはあるのでしょうか。一番の違いは、キャリアセンターの場合、企業側が「その大学の学生だから来て欲しい」と思っていることが多く、マッチング率が高いということ。一方、新卒応援ハローワークは「地元に帰って就職したい」などの希望があった場合、全国の求人を探せるという点が強みです。それぞれの良さを上手に利用しながら、有利に就活を進めていきましょう。
そして最近の就活で最も欠かせないのは、民間の就活ナビサイト。みなさんはすでに『JOBRASS新卒』に登録していただいているのでご存じかと思いますが、今は弊社のサイト以外にも、無料で使えるナビサイトがたくさんあります。なぜ学生が無料かというと、求人を出している企業側がお金を出しているから。就活では、エントリーや説明会の予約などはナビサイトから行うことが多いので、今からいくつか登録しておきましょう。
ちなみに、今見ていただいている『JOBRASS新卒』は、大学1年生から企業の採用担当者にアピールすることができるんですよ。プロフィールもどんどん書き足して改善していけるので、ぜひ積極的に活用してみてくださいね。
いかがでしたか?
大学生の生活費が少なくなっている一方、新卒の就活を応援するサービスもたくさんあるということを理解していただけたでしょうか。
数年前は、仕事に就けない若者が増えて社会問題となっていましたが、今はその反省もあり、世の中が変わってきているのですね。しかも、18卒も『売り手市場』になることが予想されていますので、企業側も良い人材を迎えられるよう、採用活動に力を入れることでしょう。
あとは、それらを利用するあなた次第。目的に合わせて様々な無料サービスを上手に活用し、ライバルより有利に進められるよう、早いうちから計画を立てておきましょう。
これから就活が本格化すると、スーツ代や交通費などお金がかかってきます。就活貧乏にならないよう、今から少しずつ貯金をためておけると良いですね。
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【参考先リンク】
*1
東京地区私立大学教職員組「私立大学新入生の家計負担についてアンケート」
https://www.tfpu.or.jp/2015kakeihutan-chousa-essence20160406.pdf
*2
人と仕事研究所「2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査(2016年1月15日状況)」
https://apj.aidem.co.jp/upload/chousa_data_pdf/267/2016_01_15gakuseichousa.pdf