総合職を目指す人は4大卒の学生が多い一方で、一般職は、総合職よりもさまざまな最終学歴の人が集います。最近では、4大卒でも一般職を選ぶ人が少なくないという話も。でも、同僚に自分より高学歴の人がいるのってどうなの? JOBRASS編集部では、一般職を選んだ社会人100名に、「高学歴な人が同僚になるのは嫌」かどうかを直撃してみました!
就職するとき、まず突き当たる大きな選択肢が一般職か総合職かということ。一般職のイメージは転勤がない、事務的な仕事が多い、総合職のサポートといった感じ。総合職よりも仕事内容も分量も控えめで、その分給料アップの幅も小さいのが通常です。
一方の総合職は、転勤がある、残業や休日出勤も命じられる、企画や営業などアタマを使ったりカラダを使ったりする、頑張れば給料アップ、昇進の可能性もあるというイメージです。
時代的には、バブル期の一般職は、ほぼ高校・専門・短大卒の女性。その後バブルが弾け、就職氷河期がやってくると、女性の就職枠は激減。また人件費を抑えるため、一般職は派遣社員で賄う企業も増えました。しかしそうした結果、「やっぱり社員じゃないと一緒に働きにくい」というわけで、一般職の枠を復活させているところもでてきています。そして、自分の時間を大事にする人が増えた今、一般職=女性という概念は覆り、いまや男性や4大卒の女性でも、一般職を選ぶ人が少なくないそう。
でも、一般職でさまざまな最終学歴の人がいると、人間関係がややこしくなったりしないのでしょうか……。ぶっちゃけ、高卒の人は同僚に大卒の人がいたりすると、鬱陶しいと思わないのでしょうか?
まず一般職100名のうち、最終学歴を大調査。すると、4大卒の人は57名。短大卒7名、専門学校卒10名、高卒23名という割合でした。6割弱の人が4大卒なのですね。
では、学歴について思うところを聞いてみましょう。
【高校・専門学校卒の人の声】
やはりというべきか、学歴について一言言いたい人は高校・専門学校卒業の人に多い傾向があり、絶対的に勝てないキャリアに壁を感じるという声。その「壁」とは、仕事の出来不出来とは関係なく、割と「ただのプライド」。「あいつらはプライドが高い」「エラそう」という声がありました。
・プライドが高くて面倒(女性/大阪府/一般事務・44歳)
・話が気軽にできない(女性/大阪府/財務経理・50歳)
・気を使う(女性/千葉県/総務・56歳)
・えらっそう(男性/三重県/その他専門職・35歳)
・勝てないから(男性/愛知県/情報システム・42歳)
【短期大学卒の人の声】
短期大学卒業の人からは、「もはや4大卒と同じ扱い」をされていることに不満の声が。そりゃそうですよね……。
・なんとなく(男性/静岡県/営業販売・40歳)
・短大卒の私と、理系東大卒の同僚が同じ仕事をしていることに不満がある。高学歴な人にはもっと高度な仕事をさせればいいのに(女性/東京都/一般事務・43歳)
【4大卒の人の声】
4大卒の人からも、「やりにくい」という声が。よくよく聞いてみると、4大卒のなかでも偏差値に違いがあり、そこで何かとギャップを感じるもよう。企業によっては、同じライン(一般職)でも、能力によってわずかに給料に違いをつけたり、任される仕事内容に差をつけたりするようです。
・給料が違うから(女性/東京都/営業販売・36歳)
・やりにくい(男性/大阪府/その他専門職・54歳)
結局のところ、4大卒の人は4大卒の人どうしで競争があるということ。大切なのは、自分の仕事と働き方に誇りをもつことですが、企業によって「一般職」の職域がバラバラという実態も明らかになりました。一般職を受けるときは、仕事内容とその実態を念入りに確認したほうがいいということかもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年1月14日~2016年1月20日
対象:一般職の会社員 計100名