バレンタインが近づき、恋人や気になる人のことを自然と想い浮かべるこの季節。就活で忙しい皆さんも、ふと「就職したらこの恋はどうなるのかな……」と頭をよぎることがあるかもしれません。
当然ですが、社会人と学生では生活スタイルが大きく異なってきます。そのため、学生の感覚のままでいると、就職したとたん恋愛が上手くいかなくなってしまうことも。では、具体的にどんなところが学生の恋愛とは違うのでしょう。そして、社会人になっても“あの人”と仲を深めていく秘訣とは?
今回は、皆さんより少し年上の4名にお集まりいただき、「社会人の恋愛座談会」を決行。ご自身の体験をまじえながら、本音で語り合っていただきました。
【参加メンバー】
吉田さん(29歳/人材総合サービス)
大島さん(26歳/教育)
中村さん(28歳/技術職)
松岡さん(27歳/外資系IT)
スケジュール管理するようになる
まず、社会人になってから一番変わることと言えば、自由に使える時間が少なくなることですよね。
学生時代、私は思いたったらすぐに連絡して、夜遅くまで遊ぶことも多かったのですが、今はお互いのスケジュールを相談してから会うようになりました。
私も社会人になってからは、毎月デートの予定を相談し合っています。
ただ、こちらが土日休みなのに対し、相手はシフト制で残業も多く、二人の予定を合わせることが難しくなってきました。
忙しいのはわかるのですが、ドタキャンが続くと「本当は会いたくないのかも……?」なんてつい考えてしまいます。
休日が合わないと、スケジュール調整も大変ですよね。
逆に自分は「悪いな」と思いつつ、忙しくてよくドタキャンしてしまっているほう。
「しょうがないことだから」と相手に甘えていましたが、もしかしたら大島さんみたいに寂しい思いをさせてしまっているかもしれませんね。
ただ、本当に仕事で忙しいのに、浮気を疑われたり責められたりするのが続くと、ついイライラしてしまうんです。
せっかく久しぶりに会ったのに、すぐにケンカになったりして……。
私もすぐ相手に愚痴ってしまうんですよね。
ちょっと反省しないと。
僕は人を喜ばせることが好きなので、たとえ仕事が忙しくても、休みの日はテンションMAXで頑張るタイプです。
デートプランを考えるにしても、下調べは綿密にしたいので、睡眠時間を削ることもしょっちゅうですね。
ただ、なぜか長続きしないんですよ。
周囲からは「熱しやすく冷めやすい」と言われていますが、実際はフラれることも多くて。
次はもう少し付き合い方を変えたほうがいいのかな、と考えているところです。
好きな人とのデートって、つい張り切ってしまいますよね。
松岡さんの気持ち、よくわかります。
ただ私の場合、仕事が忙しくて疲れていると、楽しみにしていたにも関わらず、当日の朝になって「もう少し寝ていたい……」と思ってしまうこと、結構あるんです。
そんな時に、相手のテンションが高いと正直に言えなくて、ムリにデートを続けるうちに、結局別れてしまったことがありました。
うーん、確かに。よくよく思い出してみると、相手の笑顔がだんだん曇っていったんですよね。
そういう面もあったかもしれないです。
もちろん、その相手の方が私と同じかはわからないですよ。
でも、自分の経験から思うのは、社会人の恋愛って『スケジュール管理』+『臨機応変』が大事なのではないかと。
もし疲れていたら、一緒にのんびりするようなプランに変更したり、予定より少し早めに切り上げたりと、翌日の仕事に支障がないようするのも、長続きする秘訣かなと思います。
金銭感覚が変わる
社会人になると、自分で稼いだ収入で生活をするようになるので、人それぞれの金銭感覚の違いがより顕著になってきますよね。
自分の場合、将来が不安ということもあり、若いうちからできるだけ貯蓄をしておきたいと思っているタイプなんです。
でも相手は、記念日などをとても大切にしているみたいで。
ことあるごとに、高価なプレゼントを期待されたり、旅行に行こうとねだられています。
初めは可愛いなと思っていたものの、正直、この金銭感覚が合わないというのは、ちょっと引っかかる部分ですね。
これからもずっと一緒に生活していくとしたら、この人に家計をまかせられるのかって、時々考えてしまいます。
中村さんは堅実な方なんですね。
僕はどちらかというと、そのお相手の方に共感しますよ。
先程もお話したように、僕はいつもデートで全力投球ですし、記念日も盛り上げたいタイプなので、ついつい財布の紐も緩みがち。
今は残念ながら恋人はいませんが、一人のときも、趣味のバイクやサッカー観戦、英会話教室にスポーツジムと、相変わらず出費は多いですね。
その分、人より多く稼いでやろうという気持ちも強いのですが。
今は投資にも興味があって、いろいろと勉強しているところなんです。
松岡さんの生活は楽しそうで羨ましいです。
私は正直、全く余裕がなく節約してばかりなので……。
就職を機に地方から出てきたこともあり、引っ越しで貯金が減ってしまいましたし、奨学金の返済も大変で、毎日切り詰めて生活しています。
それに社会人になると、身だしなみにも気を使う必要があるので、ファッション代や美容代も痛い出費。
本当は両親に仕送りもしたいのですが、当面は自分のことで精一杯ですね。
よくわかります。
私も似たような感じですね。
その点、今の相手は金銭感覚が合うので、すごく助かっています。
前に付き合っていた人は、行きたいお店やイベントを見つけたら、私に相談せずに勝手に予約しちゃって、地味にストレスだったんです。
私も遊びに行きたい気持ちはありますが、ものによっては貯金にまわしたい時もありますよね。
とりあえず優先順位を聞いて欲しかったです。
それは同感ですね。
自分は皆さんと話していて、改めて金銭感覚のズレは大きいということに気づきました。
しょっちゅうドタキャンしている負い目もあって、これまで相手に言わないようにしてきましたが、今後のためにも一度話し合ってみようと思います。
結婚を意識するようになる
結婚に関してはどうですか?
僕は正直、まだピンと来ていないのですが、この歳になると周りで結婚する人も増えてきますよね。
私は昔から結婚願望が強くて、本当は「すぐにでも!」って思っているのですが、なんせ相手が忙しくて、まだ話し合える雰囲気じゃないんです。
もし結婚できたとしても、残業で遅くなることは変わらないと思うので、家事や子育ては一人でする感じになるのではないかと。
今からすごく不安ですね。
自分は人生設計として、30歳くらいまでには結婚したいと考えています。
それまであと2年ということもあり、相手のことも真剣に考えているつもりですが、お互いを理解し合うのはなかなか難しいですね。
学生時代と変わったと思う点は、ドキドキする恋愛よりも、安心感や癒しを求めるようになったところでしょうか。
責任ある仕事も増えてきて、仕事中は気を張っているせいか、家で作った夕飯を二人で食べているような時間があると、すごくホッとするんですよね。
私のところは、少しずつ結婚の話もするようになってきました。
やはり、お互いの価値観が合うのが大きいですね。
あと、たまに近所に住んでいる姉夫婦に会うことがあるのですが、甥っ子たちが懐いているのを見ていたら、この人となら幸せな家庭が築いていけそうだと感じるようにもなってきて……。
正直、相手の年収はそんなに高くないのですが、私も仕事をずっと続けていきたいので、共働きをしながら家事や育児を協力していこうと話しています。
皆さん、具体的に結婚のことを考えているんですね。
それに比べると、僕はまだそこまで思えるような相手に出会えていないのかもしれません。
やはり自分としては、常に自由であること、刺激的な毎日を送れることが、今は一番大事なんです。
もちろん、いつかは結婚することもあるかもしれませんが、現時点では恋愛と結婚のイメージがあまり結びつかないと言いますか……。
正直、今から老後までずっと一緒に過ごすなんて、とても考えられないですね。
松岡さんはとても正直な方なんですね。
自分の周りにはいないタイプなので、なんだか新鮮です。
私は最近、恋愛が上手くいかず一人で悶々としていたのですが、今日は皆さんのお話が聞けて楽しかったです。
自分にとってなにが本当に幸せなのか、もう一度考えてみようと思います。
価値観は人それぞれですし、何が一番正しいなんて、誰も言えないと思います。
でももしかしたら、一緒にいて自分らしくいられる人が、その人にとっての“運命の人”なのかもしれないですね。
最後に……
社会人が本音で語り合う『恋愛座談会』。皆さんはどう感じましたか?
4人とも恋愛のカタチは様々でしたが、“学生時代との違い”については、「スケジュール管理」「金銭感覚」「結婚に対する意識」という3つのキーワードが挙げられました。皆さんも、社会に出た際には、少しずつ実感するようになるかと思います。
それでは最後に、社会人に役立つ恋愛テクニック“ザイアンスの法則”をご紹介しましょう。1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文にまとめられたこの法則。それによると、人はもともと興味のなかった人物でも、何度も接しているうちに、だんだんと印象が良くなっていくのだそうです。
つまり恋愛においても、少ない回数で長時間会うことより、短時間でも会う回数を増やすことのほうがずっと効果的だということ。メールも週に1度の長文メールより、毎日の短文メールのほうがオススメです。ぜひ試してみてくださいね。