JOBRASS編集部では、一般職で働いている社会人100名に、「入社後、こんなはずでは……と思ったこと」があったかどうかを聞いてみました。
すると、半数は「特にない」という回答でしたが、残りの半数は「ギャップを感じることがある」と回答。では、どんなときにギャップを感じているのでしょう?
多かったのは「思った以上に給料が上がらない」「思った以上に残業がある」という声。
そもそも一般職を目指す人は、「自分の時間」を確保したいため、“給料はそこそこ”でいい、多くを望まない……という人が多いのですが、それでも何年か働くうちに、総合職として就職した同期がどんどん昇給していくのを見ると切なくなるようです。
また、定時で帰れると思っていたのに残業があり過ぎる! という声も多数。一般職だから定時のみ、という職場ばかりではないことが浮き彫りになりました。
・給料(女性/茨城県/一般事務・40歳)
・給料が上がらない(女性/東京都/一般事務・38歳)
・昇給率が思ったより悪い(男性/岡山県/営業・46歳)
・待遇が悪い(男性/鳥取県/製造・38歳)
・帰る時間が遅い(男性/青森県/その他専門職・25歳)
・残業(女性/東京都/一般事務・23歳)
・残業が意外とある(女性/千葉県/一般事務・28歳)
・残業が多い(男性/東京都/建設現場管理・59歳)
・残業時間(男性/東京都/営業サポート・56歳)
・仕事の拘束時間(男性/神奈川県/情報システム・40歳)
・時間外に拘束されることが多い(女性/東京都/その他専門職・47歳)
・労働時間が長い(男性/愛知県/施工管理・43歳)
会社の規模が縮小したり、人員削減などが検討されたとき、総合職よりも一般職の人のほうが戦々恐々とする傾向があるようです。スキルさえあれば契約社員に取って代わられるかも……という可能性があるからでしょうか。
・会社が変わった(男性/東京都/情報システム・51歳)
・会社の将来性(男性/広島県/カスタマーサポート・41歳)
・規模が小さくなってきた(男性/東京都/印刷・33歳)
・元気がない(男性/徳島県/営業営業・販売・50歳)
・社員を大事にしない(男性/千葉県/食品・48歳)
・将来像が暗い(男性/愛知県/販売・45歳)
仕事内容や部署を限定して就職したはずなのに、入社後に配置転換されるケースも。これは適性判断や欠員の都合などがありそう。
・仕事内容(男性/東京都/その他専門職・55歳)
・紹介されていたポジションとしての仕事がないこと。(男性/東京都/その他専門職・49歳)
・部署が変わった(男性/香川県/その他専門職・36歳)
・部署変更(男性/静岡県/経理財務・52歳)
パソコン作業をすることも多い一般職ですが、世の中の進歩についていけないという声もチラホラ。
・自分の理解力のなさ(男性/岡山県/その他専門職・41歳)
・新しいことが覚えきれない(女性/神奈川県/国際業務・46歳)
・世の中の進歩(男性/宮城県/研究開発・43歳)
なかなか配置転換がない一般職では、人間関係も長く続ける職場が多いもの。合わなかったら辛いことになりそうです。また、人使いが荒い、なれなれしく扱われるという声もきかれました。
・上司がなれなれしくなった(女性/奈良県/貿易実務・51歳)
・人使いが荒い(男性/神奈川県/購買・48歳)
・馴染めない(女性/新潟県/一般事務・42歳)
ある程度仕事内容が決められていて、その分拘束時間も少なく、昇給も少ないのが一般職の特徴。ただ、実際に働いてみると、最初思っていた仕事内容とは異なっていたり、拘束時間が長い割には昇給しなかったり……というギャップを感じる人が多いようです。また会社の規模が縮小すると、不安をおぼえやすいのも一般職という立場ならではかもしれません。
その他、年齢とともにパソコン作業で目が疲れたり、ITの進歩などについていけないという声も。長く働き続けられそうなイメージもある一般職ですが、10年後、20年後も一般職として働くのかどうかはきちんと考えたほうが良さそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年12月11日~2015年12月17日
対象:全国の一般職の社会人 計100名