一般職のほうが、転勤もないし理不尽な業務命令もなさそう、というイメージがあることから、給料は最低限でよく、自分の時間を大切にしたいという層に、一般職には一定の人気があります。ただ、年齢があがるにつれて、不満が出てくるのも実態のよう……。JOBRASS編集部では、一般職100名の皆さんに、「いまの仕事で一番不満に思っていること」を直撃。赤裸々な一般職の実情と、もっとも不満に思っている世代が明らかに!
【いまの仕事で一番不満に思っていることは?】
1位 待遇が低い 31.0%
2位 仕事のやりがいがない 24.0%
3位 仕事がつらい 18.0%
4位 周囲の視線 1.0%
(その他 26.0%)
男女ともに、もっとも不満に思っていることは「待遇が低い」こと(男性30.6%、女性32.1%)。
男女で大きな差があらわれたのは「仕事がつらい」で、男性は22.2%にのぼったのに対し、女性は7.1%。そのかわり女性が男性よりも多かったのは、「仕事のやりがいがない」ことでした(女性28.6%、男性22.2%)。
また不満に思っていること1位の「待遇が低い」、2位の「仕事のやりがいがない」のいずれも、突出して多かったのは40代男性。一般職に限っていえば、職歴が長くなるにつれ、男性のほうが待遇ややりがいに物足りなさを感じる傾向が強いことがわかります。
では以下、不満トップ3である「待遇が低い」「仕事のやりがいがない」「仕事がつらい」について、それぞれのリアルな声をみてみましょう。
・残業時間(男性/東京都/営業サポート・56歳)
・人使いが荒い(男性/神奈川県/事務 ・48歳)
・条件がまったく違う(男性/北海道/講師・54歳)
・福利厚生(男性/熊本県/製造・50歳)
・社員を大事にしない(男性/千葉県/食品生産業・48歳)
「やりがいがない」と回答した人のうち、具体的に答えてくれた人は、
「近い将来無駄になることがわかっている書類の作成をやっている」(男性/愛知県/その他専門職・49歳)
「中身のない仕事。仕事をするための仕事。紹介されていたポジションとしての仕事がないこと」(男性/東京都/その他専門職・49歳)
というホンネ。いずれも40代男性で、“中身の無さ”を訴えたものです。長年続けていると、やっている仕事がどのようなものかおおよそ見えてくることに加え、自分のポジションに疑問を抱くようになる人もいる、ということでしょうか。
また、「仕事の拘束時間」(男性/神奈川県/金融システムの維持保守・40歳)など、労働時間が長いことをあげる声も。労働時間の割にはやりがいがない、評価されない……と感じる人は少なくないようです。
・PCに縛られすぎ(男性/京都府/営業・販売保険・55歳)
・人の対応(評価)(男性/東京都/経理・45歳)
・1からの設計ができない(男性/愛知県/機械設計・52歳)
仕事のつらさという点では、世の中の進歩についていくのが大変という声や、“現場”からは年齢を理由とする声もあがりました。
・規模が小さくなってきた(男性/東京都/印刷業/企画マーケティング・33歳)
・世の中の進歩(男性/宮城県/研究開発・43歳)
・新しいことが覚えきれない(女性/神奈川県/国際業務・46歳)
・年齢が上がるのにつれて きつい現場になった。(男性/岡山県/自動車部品製造・55歳)
年齢があがるにつれて、体力がもたなくなってきたり、待遇に不満がでてきたり……というのはかなりリアル。大学卒業後、長い社会人生のなかでのキャリア形成を考えることは大切ということ。今やりたいことだけでなく、将来自分がどのように働いていたいかも考えて、業界や職種研究をおこないましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年12月11日~2015年12月17日
対象:一般職の会社員 計100名