「目は心の窓」とも言うように、自信に満ちた人は力強い目をしています。また、心優しい人は穏やかな目をしているでしょう。例えば何かを貫き極めた一流の人は、目力を非常に強く感じるものです。それは、心の内面から湧き出る自信の表れが、そのまま目を通して相手に伝わっていくからといえます。
就活でも面接官はあなたの目を見て話を聞き、考えていることの実態をつぶさに観察しているものです。そこで、面接が上手くいくための目力を鍛えるコツについてご紹介していきましょう。
「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますが、目は口で話すと同じように相手に気持ちを伝えられます。人の身体的な特徴として、感情は目の様子に特に現れる傾向があり、気持ちを込めた眼差しは話すのと同じくらい相手に伝えるインパクトがあるのです。いわゆる「目力が強い」ということは、つまり思いの強さにも匹敵するといえるでしょう。逆に自信のない眼差しは、相手にその自信のない気持ちが伝わってしまいます。
自分の気持ちをごまかそうとしても、相手の目を見れば本当の気持ちが簡単に見抜かれてしまうこともあります。人が本気なのかを判断したいときは、よく「相手の目を見る」と言われるほど。相手と視線を合わせられない人が、目力で想いを伝えられるわけがありません。どんなに能力が優れていようとも、その実態がしっかりと相手に伝わらなければ意味がないでしょう。だからこそ、就活においても目地からを鍛えることは大切なのです。
「目」は第一印象を決定づける大きな要素です。それと同時に、その後の面接の場面でも自分の意志を伝える表現力の核となります。目力の強い人は、確固たる意思や底力があるように見えるものです。そして自信に満ちており、ハツラツと元気にみなぎっているように感じます。逆に目力が弱い人は、元気がなくやる気が薄いように印象づけてしまうかもしれません。
目力とは、人の心身の状態をまさに映し出す鏡ともいえるでしょう。楽しい気持ちであれば目力は強まり、落ち込んでいて元気がなければ弱弱しく見えてしまいます。そういう意味で面接を控えた就活生は、やはり楽しい気分で毎日を過ごすことがとても大切です。
では、面接で常に目に力を入れていれば良いのかと言われれば、そうではありません。互いに視線を合わせてばかりいると、ときに睨み合っているように感じてしまう可能性もあるでしょう。そうなれば、面接官からあまり良い印象は持たれません。
他人と接するときは、普段あまり目の力を入れずに、なるべくソフトな視線を向けることが基本と考えましょう。そして、自分の考えをアピールしたい時や質問を投げかけられたときなどは、面接官の目にしっかりと視線を向け、目に力を入れて自信を持って話すようにしてください。
では具体的に、どうすれば目力がつけられるのか。まずは大きく目を見開くことを、日頃から癖にしてみましょう。鏡を見ながら、大きく目を見開いた状態を観察してみてください。その際、単に目を見開くだけでなく、顔全体の表情も大切です。目を小さく閉じていると、元気がなさそうに見えてしまいます。ただし無理やり見開きすぎたり、あるいは睨んでいるような印象を与えたりしないように注意しましょう。
もちろん、自分に自信を持つことで自然と目に力が入るものです。そのためには綿密な企業研究や自己分析を行い、「自分はこの企業にどうしても入社したい」「この企業で活躍できるのだ」という強い気持ちを芽生えさせましょう。他の就活生を見ると、つい自信を失ってしまうかもしれません。しかしどんなに優秀そうに見える相手も、同じ就活生です。気圧されない気持ちは、事前準備に掛かっていると心がけましょう。もちろん面接ならば、事前にイメージトレーニングしたり、模擬面接したりすることでも心が落ち着き、目に力が入った状態で臨むことができるはずです。
何事にも夢中になって挑戦している人、あるいは好きなことに没頭している人は、目がキラキラと輝いて見えるものです。一生懸命に物事に取り組んでいる人は、よく「いい目」をしているとも表現されます。人間の目の瞳孔とよばれる部分は、興味のあるものは「見たい」という欲求から目を大きく見開くため瞳孔が開きます。すると黒目部分が拡張して、キラキラとしたように見えるのです。これもまた、ひとつの目力といえるでしょう。
就活生の目がキラキラと輝いていれば、面接官もあなたの意気込みや熱心で強い意志などを、良い印象として受け止めてくれることでしょう。逆に力がなく、どこか曇った眼差しであれば、企業への思いは伝わらず印象に残りません。表情の中でもほんの一部である目。しかしそれが相手に与える印象を大きく左右します。目力を鍛え、言葉だけでなく目からも自分の気持ちを面接官に伝えましょう。